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回答プロ: 谷口 晋一
ご相談者:30代/女性
はじめまして、今年の1月から上京しアロマセラピストのマッサージ師として、活動している34歳女性です。以前に通算4年半、リラクゼーションサロン勤務で朝11時から翌朝5時半まで、泊まり込み勤務で店舗運営管理を任され働いておりましたが、あまりの過度な疲労により退職してしまい。それでも癒し系の仕事の雰囲気が好きでお仕事をやめた後も派遣OLをしながらアロマの資格をとりレンタルサロンを借りて施す術を行っていました。女性個人でセラピストをしているとなにかと男性から変な誤解も受けやすいのですが、最近インターネットでのブログにて、女性専用の美容を中心としたセラピーの集客ができたのをきっかけと、予約の時間を優先したいため、また、なかなか就職先がみつからず、レンタルサロンの施術だけに専念し始めた頃、予約が入らなくなってしまいました。価格を見直すしかないかと思いますが、安易な値下げだけで、集客をすると今後活動が厳しくなりそうでやっていません。今までのお客様に何かアプローチするべきなのでしょうが、何をしていいのかわからず、まったくやっていません。
また、レンタルサロンの借り賃や、オイル代を考えると値引き価格ではほとんど生活できそうにありませんので、価格や発展的な展開もどうしたらいいのか思案中です。新しく、アロマオイルの販売をしようとHPなども一から自分で作りましたが、3ヶ月くらいかけても知識不足で、まだ出来上がりません。その間の生活費はよくない事だとわかりつつも水商売のアルバイトでつないでおりましたが、もともと体が弱くお酒も飲めない体質のため体に変調をきたし、お客さんとのやり取りにも罪悪感が芽生え、水商売向きでないと思いやめました。残るはお金の心配ばかりしてしまうようになり、自殺まで考え、とうとう風俗店で働きました。割り切ってお金さえためればまた、元のように活動をこなす為の時間が出来ると考えていましたが、風俗の仕事自体に抵抗を感じ、最近では眠れなくなってしまい、なにも手につかない状態になってしまいました。人生がどんどん転落していく中、友人などにも気軽に相談できる内容ではない為、そのまま家に引きこもるようになりました。最近では独立はまだ先の事だと考えまずは、アロマできちんとした働き口を見つけるのが先決かなと思っています。
レンタルサロンのオーナーから8月より委託でアロマのマッサージの委託を受けていて3年間の契約で仕事を引き受けると外注の約束もしているのですが、そちらの方もほぼ予約がない状態の上、外注を引き受けても手取りが少ないのでこちらを続けていても生活は出来そうにありません。
お金だけの問題であれば、アルバイトや違う仕事を選ぶ事も出来ると思うのですが、他にキャリアもない、また、今月の目前の生活費などの事を考えると何から手をつけたらいいのか、次の日の朝がくるのが怖いです。
ほぼ眠って何日か過ごしてしまっています。
どうにかしなければと思えば思う程、無気力な状態になってしまっています。どうしようもないのは自分のせいだとわかってはいるのですが、どうかいいアドバイスを頂けないでしょうか?
30代/女性 | 日付:2009年9月 4日(金) 23:01 JST | 閲覧件数: 1,975
はじめまして。
ご相談ありがとうございます。
相談文を拝見させていただきました。
本当に、本当にセラピストというお仕事が好きなのですね?
あなたのようなセラピストに施術されるクライアント(お客様)は本当に幸せだと思います。
一方で、あなたは生活することとの両立で今も苦しまれている…。
あなたに幸せになって欲しいと願う人間は、私だけでないはずです。
◇◇◇◆◆◆ ◇◇◇◆◆◆ ◇◇◇◆◆◆
私自身、仕事柄アロマセラピストをはじめとする多くのセラピストのサポートをする中で、本当に近い境遇にいるセラピストたちを数多く見てきました。
http://www.relax-i.com
文章を拝見して…だけですが、あなたの誇るべき強さは、『どうしてもこの仕事を続けたい』という気持ちと、継続性(忍耐強さ)と感じました。
リラクゼーションサロンで4年半継続して勤められることの強さは、周囲を見渡してもなかなかいないのではないでしょうか?
またその後、レンタルサロンを借りてまで継続する…この意思の強さは半端ではありません。
予約との兼ね合い、値引きに関する悩み、アプローチ方法などなど。
やはり多くのセラピストたちが戸惑いながら試行錯誤しています。
今までに私がその方たちにアドバイスさせていただいたことの記憶をたどりながら、私なりの考えをいくつかのポイントとして書かせていただければと。
(※プロセラピストになっていく過程でのいくつかのポイントに絞ったアドバイスとなり一般論も含まれます。)
どうぞご自身のこととして置き換えてお考えくだされば幸いです。
◆ 一番初めに優先すべきは、心身ともに落ち着いた生活に戻すためのアクションをとること。
…私はこれをまず優先すべきと考えます。プロセラピストは体力も精神力も要求される仕事ですので、現在の不安定になりがちな生活を少しでも良い方向に持っていければいいな、と切望します。
◆ セラピストは一生かけてしつづけることのできる職種であると認識すること
…セラピストに年齢、性別の制限はありません。むしろそのセラピストが提供できる範囲の中でお客様がいらっしゃいます。
例えば1,2年まったくセラピーの仕事ができなかったとしても、カムバックできるのがセラピストの仕事です。
◆ まず生活の基盤となる収入を確保する(アルバイトであっても)
…ご質問の中にもあったように生活という基盤がなければいけないのも現実です。どんな仕事でも楽をして収入が入るということはありませんが、生活の基盤となる収入を得ることは優先的にしていく必要があります。
◆ (心身共に落ち着いてきたら)週末でも夜でも空いた時間の中でスキルアップトレーニングを再開すること
…焦りの中、やることはおすすめしませんが、心身共に落ち着いてきましたら是非再開してみることです。心身の充実こそがカムバックのベースとなります。
◆ チャンスはいろいろなところにあると信じ、アンテナを張ること
…セラピストの仕事はおそらく考えられないほど数多くあります。どこでどのようなニーズ(必要性)があるかセラピスト自身が一番わかっていないのです。
今あなたが経験している焦燥感さえも、そのまま多くの方たちがさまざまな人生を歩む上で感じていることと重なります。
ですから、周囲の方たちからの要求にセラピストとして応えられそうな仕事なら積極的にチャレンジしてみることです。
◆ 場所借り(レンタルサロンなど)の場合、月ぎめではなくその日払いのシステムを選ぶ
…個人事業主という観点でモノゴトを考えたとき、まず押さえることは固定費の削減です。人件費や月払いの家賃などがそれにあたります。お客様は、その場所にお金を払うのではなくセラピスト自身に払います。そのコスト感覚は大切だと思います。
◆ 安易な値引きの前にできることの可能性を探る
…値引きをしていらっしゃるお客様は、値上げをしてもついてこないお客さまでもあります。また一度きたお客様が再び来るのは値引きそのものではなく、あなたが提供できるプロとしての価値を求めてです。ポイントとしていえるのは“接触頻度を高める”ということです。
いかがでしょうか?
中には、耳をふさぎたくなるような、また反論したくなるものもあったかもしれません。
私ができることは、今まで出会ってきたプロセラピストたちの歩みを見ながら今のあなたに必要なことをお伝えしようという気持ちです。
最後に…。
あなたを必要とする人は必ずいます。その人との出会いこそがあなたをあなたらしく、そしてセラピストとしての歩みを確かなものにするはずです。
回答日時:2009年9月 7日(月) 12:30 JSTお礼のコメントを書く
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