進路が決まらず、先が見えません。

ご相談者：20代/女性

治面地 順子先生


初めてご相談させていただきます。

私は大学院、人文系専攻の、修士課程３回生の女です。
未だにこの先の進路が何も決まっていません。

大学学部生の３～４回生のとき、人並みには精力的に就職活動をしていましたが、諸事情により大幅な路線変更を余儀なくされ、それまでしてきたことが全て無駄になりました。
非常に落ち込んでいたとき、唯一やりがいを感じて夢中になれたのが卒業研究でした。
そして、研究を続けたいという意欲や教授のアドバイスにより、悩んだ末に他大学の院への進学を決意しました。

今思えば、これが大きな間違いでした。
院に入ると、就職した周りの同級生などの「学生は人生の夏休み」、「学歴ロンダリング」、「まだ学生なんて、楽でいいね」、「社会人になると大変だよ」といった言葉が耳につくようになりました。
人文系の院生など将来性ゼロだという現実も、思い知らされました。
その他、プライベートな事情で耐え難いことが続き、研究もろくに進まなくなりました。
毎日苦しく、ひたすら死にたいという気持ちばかりが心を支配し、実際に試みたこともありました。
しかし、私は一人暮らしで友人もほとんどいないので、体調を崩して寝込んでも、誰にも助けてはもらえませんでした。
学校のカウンセラーに勧められ精神科を受診したこともありましたが、薬を渡されるだけで私の話など全く聞いていただけず、改善されるどころか余計辛くなるだけでした。

修了を控えた修士２年目になっても、状況は変えられず、論文以外の単位は取得した上で、論文執筆のため３年目に残りました。
しかし、奨学金には頼ることができなくなったため、家賃などの生活費、学費を稼ぐため、ほとんどの時間をアルバイトに充てるようになりました。
就職活動をしなければと思っても、時間もお金もありませんでした。
修士の同じゼミだった人は、論文をしっかり書き上げたことが評価され、それまで借りていた奨学金の半分が返還免除になっていました。実家暮らしの上、もちろん今年から社会人として収入も得ています。
彼女が特別なのではなく、私がおかしいのです。
私は、一人暮らしの上奨学金という多額の借金を抱え、おまけに留年し、経済的な負担は増えるばかりです。
本当に、何をしているのか自分でも訳がわかりません。
それでも何とか来年度からの就職を目指し、教職の免許状を生かすことを柱として、努力しました。
しかし、それも無駄足に終わったようです。
中途半端な気持ちで選んだ道に、積極的な意欲を持つことはできませんでしたし、何よりそのような人間が教職に就くことは許されないと、自分に腹が立ちました。
そのまま何も進路が決まらず、現在に至ります。
自分ができることも、やりたいことも、何一つありません。
未来に希望など、全くありません。
５つも年下の弟は高卒で就職して、毎日一生懸命に頑張っています。
お金もたくさん稼いでいます。
私には、何もありません。

２４年も生きて、時間もお金もたくさん無駄にして、得られたものは何もありません。
勉強なんかできなきゃよかった。
大学なんか行かず高卒で就職した方が、経済的にずっと正解だった。
せめて、院なんか行かなきゃよかった。
家族に申し訳ない。
私がしてきたことすべて、後悔ばかりです。
私は、生きている価値が全くありません。

なんでこんなことになったか、自分ではよくわかっています。
たくさん言い訳をしていますが、全部自分の努力不足です。
院を出て成功している人はたくさんいるし、頑張らなかった自分が全て悪いのです。
そのくせに、このように人のせいにしてしまうような思考回路だから、進歩しないのです。
だから、この先生きていても、自分というものがある限り、何も変わらないでしょう。

言いたいことがわかりにくい文面で、誠に申し訳ございません。
このようなことを他人に話すことは、普段全くできませんので、改めて文章にすると、
自分がいかに嫌な人間かがよくわかりました。
お伝えした事情や考えていることはごく一部ですが、もう何年もこのような暗い心境が続いています。
本気で死にたいなら早く死ねばいいのに、生きている自分が本当に嫌です。
死にたいといいながら、このような相談をさせていただいているのも、ただの甘えです。
もうすぐ２５歳の誕生日なので、その前にもう全てやめたいです。

お読みくださり、本当にありがとうございました。

20代/女性 | 日付：2009年10月 7日(水) 11:03 JST | 閲覧件数: 1,227