相手の顔色を見てではなく、自分の気持ちに忠実に生きてみてください

心理カウンセラー 大塚　悦子

とても長いご相談メール、
「軽いうつ病以外にも何か病気を抱えているのでしょうか？」
「どう行動すればいいのでしょうか？」とまとめてありますが、
色々な悩みがどんどん押し寄せてきて、どうすればいいのかわからない前に、
自分自身がどうしたいのかがわからなくなってしまっているように感じました。

まずは浮き上がってきているものを、少し整理することからお手伝いさせて下さい。
> 昔から人間関係がうまくいかず
とありましたが、ネットをすることで改善されたとのこと。
「ネットで遊ぶことは私にとってストレス解消」とある通り、あなたにとってネット遊びはもはや不可欠なものだったように思います。
人間ストレス解消は必要です。
ストレスを溜め込むことは自律神経失調症を始め、様々な心身症に繋がったりもします。

その人それぞれの方法で、受けてしまったストレスを解消していくことはとても大切なことです。
あなたは‘ネット遊び’というストレス解消法を発見しました。ストレス解消だけでなく、人間関係を良くしたり、
性格改善に役立ったり、それ自体は喜ばしいことだと思います。
問題はそれに費やす時間。
どれくらいの時間ネットに向うのかわかりませんが、
「ネット依存症」と言われてしまったり、‘私自身もこれではいけないと思っていた’というくらいなので、
相当の時間を費やしていたのだと思います。
確かに、１日の大半の時間をネットに費やす生活は健康面にも精神面にもいいとは言えません。
ストレス解消は出来てもそのうち別の困った症状が現れる危険性大です。
でもメールにもある通り「時間を減らした」のですよね。
時間を決めて、楽しむ程度に遊ぶ分にはむしろ‘続けるほうが望ましい’のではないかと思います。

そこで続いた文章
＞彼が全くネット遊びをしなくなったため私も追い込まれ出来なくなり、同時にストレス解消もできなくなりました。
この‘追い込まれ’の真意を掘り下げてみてもいいですか。
彼がネット遊びをしなくなることで、どうして私もしなくなる（出来なくなるとありますが）のでしょう？
時間を減らして楽しむ分には、彼にとやかく言われる筋合いはありません。
ネット遊びはあなたにとってのストレス解消だと伝えてあるのです。
それから、現在同棲中ということですが、今のお住まいはあなたにとってまさに‘ストレス要因’のひとつ、
一刻も早く引っ越したいのに、彼にパートナーであるあなたの希望は聞いてもらえない。
それがまた‘ストレス’を感じるのではないでしょうか。
そして生活保護を受けていながら、あなたが働くことに反対をする理由が、メールではわかりませんでしたが、
その理由をあなたは本当に納得していますか？
基本的にはいい人という前提はありますが、かなり口うるさい、一緒にいると息をつく時間もない、
うっとおしくも感じていらっしゃるとの記載。
ストレスの原因はズバリ『彼との生活』なのではないかしら？？？
毎日の生活でどんどんストレスがたまっていく一方で
そのストレス解消が出来なくて、困った症状が次々と現れている可能性を考えました。

ただ、メールの端々に見られる文面から、あなたがとても彼を大切に思っていることも伝わってきました。
その思いをふまえた上で、もう一度、先程の‘追い込まれ’を考えてもらいたいのです。

何に追い込まれたのでしょうか？
もし、彼に嫌われたくないから、彼と別れたくないからという答えなら、
１度、彼とのお付き合い自体を考え直してみることをおすすめします。
恋愛関係に限らず、人間関係において、
共に相手が居ないと生きていけないような感覚を持つことは危険です。
相手は相手、自分は自分。
相手の顔色を見てではなく、自分の気持ちに忠実に生きてください。
自分に忠実に生きていると、おのずと自分自身を信用できます。
信用出来る、絶対に裏切らない人間ほど頼もしい人はいませんよね。
離婚になったのも、生活費がままならないのも、子供が病気になるのも、
メールにある通り、もしかしたらあなたのせいかもしれない。
でもそのせいで悲観的になる必要は全くないのです。
信用できる自分なら、責任もってこれからいくらでもリベンジしていける気がしませんか。

回答日時：2009年12月 7日(月) 07:19 JSTお礼のコメントを書く

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