非凡な再婚に常識的な約束事は難しい。

夫婦問題カウンセラー 村越 真里子

たむ。さん、私はこの結婚の形はとても変わっていると思います。
常識外というか常識外れといいますか・・・・・・それはある意味治外法権というルールなしの結婚です。

だからここに何か前もって型を決めておくと言っても　その形の結婚には常識が通用しないような
結婚ですから、変な言い方ですが、夫婦2人がルールブックであると思います。

そこで　一度2人でこの結婚の意味を考えてください。
ご主人がいくら自由人でも子供が欲しいというのであれば　子供を育てるには一般的な常識が必要になります。
その常識とは子供の養育に掛かる費用はもとより子供を育てる妻をも養う生活費は必要です。
いわば生活費をいくら渡すとか、の金銭的な約束は最低限、文書にして交わしておいたほうがいいです。
また一緒に生活は出来なくても週末は子供達とご飯を一緒に食べるとか・・・・・

要するに　こんな形の結婚はとても珍しい形ですが、子供達は常識の世界の中で育てなければなりません。
だからどうしたら　子供達の為になるかという事を中心に考えるべきだと思います。

そしてたむ。さんも一度離婚をして再婚するのですから　以前の離婚理由を再度繰り返さないという決意をする必要がありますね。

つまり別居婚な訳ですから、依然としてご主人の自由は守られるのですよね。
だとしたら　それは承知の上で再婚するのですから、自由をたむ。さんが束縛しないとか、例えご主人の行動が把握できなくても文句を言わないとか・・・・・

そう考えると、約束をしないといけないのはむしろ、たむ。さんにも同等に決意と責任が必要です。
これを守れるかどうか、たむ。さんの努力にも掛かってきますが、逆にご主人が何故再婚を望んだのでしょう？

その何故？が判ると　そこを２人で共有できるのであれば　その部分を約束し合えばいいのではないですか？

こうして　結婚時に約束を取り交わしておく事を契約結婚というのであれば、何故契約結婚の必要があるかと言うことです。
神田うのさんの事を書いておられますが、これは彼女が芸能人であることと彼女のご主人がかなりの資産家である事と
彼女自身も事業をしていて経済力をお持ちですから、万一別れる時に大きなお金の問題になるので、双方が財産は個々で管理し、争点は持たないということでしょうけれど、要するに万一離婚になればお金の問題が大きいので今からそこを取り決めておきましょうという事で夫婦両方が財産を持っている場合ですから、たむ。さんのケースとは少し違うかも？

またタイガーウッズも結婚後10年以内、無事離婚をせずにいれば生前の財産分与か万一離婚をした場合、妻に約40億円を渡すという契約の上結婚したのですが、これも最初から大きな財産がある場合の考える事で、普通に考えて結婚の時に離婚の事を想定して契約書を交わすというのは日本人の国民感情にはそぐわないものだと思います。そして実際今回のタイガーウッズの離婚に際し、１０年未満の離婚ですから２１０億円という金額に跳ね上がるとかいうのです。
神田うのにしろ、タイガーウッズにしろ、万一の離婚はこれほどのお金の問題が発生する事を避ける為の契約であり、
一緒に生活していくルールの契約ではありません。

これを　たむ。さん夫婦と一緒に考えるのはチョット違うと思いますね。

話が少しを元に戻しましょう。
たむ。さんの場合夫婦二人がルールブックだと申しました。
いくら変わった形の夫婦であって夫婦が納得すれば　それは常識外れの約束であっても別に構わないと思います。
でも子供は違います、子供は普通に育てるべきです。
という事は　二人が交わす約束はどうすれば子供を普通の環境で育てられるかという事を中心に約束を交わして下さい。

しかしそもそも、今回の再婚の理由というか目的はなにですか？
もちろんご主人が言ってきたからという事はわかりますが、そもそもご主人は何故再婚したいと思ったのですか？
年齢的なことで子供が欲しくなったから？
子供は普通の事を望んできますよ。
お父さんとキャッチボールできなければ「なぜ？」と聞いてきますし、どこかへ帰ってゆく父親の同居しない理由は子供に納得させられますか？
そしてたむ。さん自身、納得できますか？
そんな稀有な生活の中で常識的な約束事をしたいと望むことが　そもそも矛盾しています。

もし芸能人を引き合いに出すなら　私は内田裕也と結婚した樹木希林がお手本ではないでしょうか？
私はあの人は素晴らしいと思います。当然一緒に住まない夫に何かを委ねる事をせず、恐らく彼女は自分で生活費を稼いだのだと思います。
だから期待をしない分、裏切られた感もない、失望も無い訳です。
こういう形の再婚であればお互いに「心」の部分で必要をしているという夫婦だと言えます。
しかしたむ。さんも今のままでは生活も心細い、だからまたヨリを戻すという事ではまた生活の不安は起きるかもしれません。
何故なら、このご主人の言い分は全て自分本位なことしか考えていないと思うからです。
今のご主人の望みは寄る年波には逆らえないから、とりあえず結婚と子供は欲しいけれど
これからも自由な生活をしたいということでしょうか？
このような夫は万一子供に何かあっても腕まくりをしてくれるかどうか判りません。
また一緒に生活をしないとなるとまた浮気をして女性に走る可能性は高まる訳です。
そうなれば金銭的な事はそちらの女性へ比重が掛かるようになれば　妻子には割り当てが少なくなります。
そうしたことをしないで欲しいという約束を交わしたい所でしょうけれど、それは無理だと思います。
自由にしたいからこんな勝手な再婚を望んでいると考えるべきだと思います。

たむ。さんは　樹木希林みたいに出来ますか？
この女性は自分の目の手術をするのもご主人についていて欲しいとは望まなかったそうです。
ガンで目を取り除き、今は義眼ですが、それすらも面白く人に喋る強さを持っています。
こうして全て自分で責任を取れるなら、本当は夫に内田裕也といる必要はないじゃないかと思うのですが
やはり内田裕也がいいのでしょう。
夫となると普通の事を望んでしまうのが　妻のあるべき姿です。
この普通の在るべき事を望むことすら出来ないなんて、結婚じゃないと思いませんか？
たむ。さんがご主人に依存しない生活が出来るならむしろ、フレンドではいけないですか？
私は子どもは普通の両親の元で育つべきだと思いますし、たむ。さんは良くても子供さんは寂しがりますよ。
子供にとって親は両親であり良心です。子供と一緒に生活しないなんて、良心のある親とは思えません。
こんな無理を押した再婚をする必要があるほど意味があるかな？と思ってしまいます。
お互いを本当に必要としているなら、もっとお互いの為にと、今後の生活を考えるはずです。

何か、今少し不便な事をカバーするのは　再婚が良かろうかという感じだけで一緒になるなら子供は作らないほうがいいくらいです。もう一度幸せになりたいという熱意が全く感じられませんので、そうした上に成り立つ約束なんて出来ないはずです。要するに　お互いがお互いに責任を約束できない結婚なんてありえません。

たまに会いたいときに逢って、とやかく言われるのを避け、一緒には暮らさないご主人なんて、
いくら紙の上で約束を交わしても　直ぐ破りますよ。
それでもいいというなら　一切ご主人には期待をしない事です。
私はこの再婚に寄せる約束事とは　そういうことだと思います。
私も何とか　たむ。さんの希望を叶える答えを編み出そうと頑張りましたが　どう考えてもこの再婚は変です。
お返事に時間が掛かったことをお詫びします。

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回答日時：2010年1月15日(金) 17:41 JSTお礼のコメントを書く

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