一度、離婚後の経済状態をシュミレーションしてみてください。

夫婦問題カウンセラー 村越 真里子

クロミさん　お気持ちはとってもよく判ります。
離婚を視野に入れて将来を考える時に　どなたも女性は経済不安で頭を抱えてしまいます。
そして実際に離婚になれば本当の意味で、生活苦で悩むのです。

夫婦２人でいても孤独に１人で悩むくらいなら、いっそ一人の方が気持ちは楽になるはずだ、と思い離婚をするのですがはたしてそうなる人は何人いるかという感じです。

冷たい言い方をしますと、離婚とは自立、自活です。
離婚とは莫大な慰藉料でも、貰わない限り、「働く」という事です。

確かに世間の決め事として夫婦は別れてもご主人は父親には変わりがないのですから、「養育費」は頂けると思います。

しかし実際問題、子供さんが１８歳、あるいは成人するまで養育費を払い続ける人は１０％もいません。

これはご主人が再婚をし、新生活に子供でも出来れば物理的に払えなくなりますので減額請求をされるでしょう。
でも本当は　結婚している時から家族愛に欠けているから離婚になる人が　顔も見なくなった子供達に愛情ある養育費を最後まで送り続けるという事が考えられないですよね。

妻の立場にある人は　夫婦の形が壊れても　夫には父親の責任を感じて養育費を払ってもらえると思っていますが、実際の離婚になった場合、それを期待するのは甘いです。

確かに制度としては要求できますが、履行されるかというと現実は厳しいと言えます。
また支払いが滞ったら、給料の差し押さえなどの権利はありますが、これもまた、裁判チックな事ですし・・・。

だから基本的に夫を当てに出来なかったから離婚をするので、離婚後も宛てにすると、痛い思いをします。
私は泣き寝入りという言葉は嫌いですが、最初から夫の養育費を組み込んでしか生活が出来ないのであれば
ちょっと危険だと思います。

ご主人の事で悩み、ご主人に苦しめられる妻は離婚によって精神的な自由を得ようとしますが　実際愛情の薄い夫からは養育費も満足に貰えず、朝から晩まで母子家庭の母は働かないといけません。
ずーと結婚してからも仕事を辞めずに正社員で働いてきた人なら、まだしも、パートでどれだけ頑張って働いても１５万円くらいにしかならなかったら、子供達のご飯を作りに帰り、また夜も働かないと生活はできません。
つまりダブルワークです。
身体も心もボロボロで子供達とゆっくり出来る暇もありません。

でも夫からの呪縛はありません。しかしこれが本当の自由と呼べるか、私は疑問です。

もちろん行政からの母子手当てはあるでしょう。でもこれも制度がコロコロ変わる中、完全に宛てにしたのでは危険です。

だから本当の離婚とは　こうした危険分子に対してクロミさんが解決済みであれば　いくらでも離婚はすればいい（？ごめんなさい）のだと思いますが　離婚はしたいけれど頼りにならない夫を離婚後も宛てにすると言うのでは少し危ない橋すぎると言えます。

何が何でも、こんな夫とは離婚してすっきり暮したいというのであれば　ご主人から貰う養育費は「おまけ」だと思い、何年かでも貰えたら、それは子供さんの貯金に回すくらいにしないと、養育費が無ければ生活できないということであれば
少し、覚悟が甘いかな、と言えます。

私はクロミさんを苛めているのではありません。

私はずーと結婚している時から夫に生活費は殆ど貰えず、離婚する時は「こんな無責任な夫から養育費とか、宛てになんてするもんか、自分で頑張って子供を養うわ」という思いでした。

でも実際は子供達は　スポーツクラブのユニホームを私に買ってといい難くかったようで、靴も（アイスホッケーをしてたので）大きい目のスケート靴に綿を詰め、何年も履いていました。ご両親のいる裕福な家庭の子供達のように簡単に身体の成長に合わせて買ってやることが出来ませんでした。子供が可愛そうでした。

だから離婚という事に本当の我慢を強いられるのは子供達です。
でも明るくいい子に育ちましたから、今ある環境がどうしても子供にとって害であれば　子供達のためにご主人から独立してください。
でも　今ある環境がクロミさんの心の持ち様で、何とか我慢が出来ない物かとも考えます。
母子家庭の苦労は　もしかしたらご両親の元へ帰ると意外と楽に生活できるのであればそれも良しですが、
はなから経済的な苦労が見えるのであれば　経済的な苦労と精神的な苦労を天秤に賭けてみて、どちらの苦労だったら、
やっていけそうか、一度ゆっくり考えてみてください。
ご両親は案外こんな部分に気付いてらっしゃるのかもしれません。

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回答日時：2010年2月 5日(金) 19:01 JSTお礼のコメントを書く

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