「彼岸」とは仏教用語であり、「向こうの世界」のことで、その反対にこっちの世界を「此岸(しがん)」と言います。
お彼岸は、自分を改めて見つめ直し、先祖への報恩感謝をすることにより、より豊かな心を持つためのものです。そしてこれは日本独特のものです。
お彼岸は、春分の日、秋分の日をそれぞれ中心として、その前後三日間を合わせた一週間を、春のお彼岸、秋のお彼岸と呼んでいます。年に2回あります。最初の日を、彼岸の入り、真中の春分の日・秋分の日を、中日、そして、最後の日を、彼岸明けといいます。
平成20年の春・秋の彼岸期間
春の彼岸は3月17日から3月23日
秋の彼岸は9月20日から9月26日
仏教には、西方浄土といって、西に極楽があるという考えがあります。春分の日、秋分の日には、太陽が真東から出て、真西に没します。この真西の日没のところこそ、往生の願いをかなえてくれるところであるという考えであります。
お彼岸の入りまでに、仏壇をきれいに掃除し、供物を供えます。供物は、彼岸団子や、春なら牡丹餅、秋ならばおはぎなどです。
彼岸の入りに入りますと、仏壇を整え、家族や身近な人々を招いて、僧侶を呼び、読経してもらいます。また家族揃って、お墓参りをし、本尊と先祖の供養をします。
春と秋の彼岸の一週間に仏事を行うと、仏の功徳があるといわれています。
新仏や亡き先祖たちのためにも、自分自身のためにも、心を込めて、供養したいものです。この被岸の時期の気学における「祐気とり」は行ってはいけません。
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