「左足で踏み入る、右足で踏み出す」
太陽のめぐる右廻りを順行の右遷と言い家相も、太陽の順行に従って、人の動向を反映するように考えた家相が、幸運なる家相となります。
「家には神宿る」という考え方で、家に入る玄関への第一歩は、左足から入る様になる相が順行の家相(幸運をもたらす)という事になります。
第一歩を左足から踏み入れることにおいての考え行動の中に、舞台役者の第一歩の踏み入れる足が、左足であります。つまり下座から役者が登場して、第一歩を左足から踏み入ることで、客席の方に対して顔が向くからです。すなわち順行です。
下座から右足で第一歩を踏み出すと、客席に対して、背を向ける姿勢となってしまい逆行の姿勢になります。
その為玄関のドアは右手で開けて、左足から踏み入る玄関ドアが良い玄関ドアとなります。
家を守る主婦を「おかみさん」と言い、家と言う神を守ると言う要因も含まれています。現代の家のように、大黒柱という魂が家の中から無くなってしまった状況の中で、主(あるじ)も希薄となり、家族基盤が消滅し、家庭という核単位の存在が多くの諸現象や諸問題を現出しています。
家相の形態やその相(かたち)は時代と共に変革して行きます。しかし人間がもたらす形態は不変です。
左足で踏み入ることは、子孫繁栄・家内安全への祈念が込められています。
右足で踏み出すことは、商売繁盛・願望成就への祈念が込められています。
家を出る時は、反対の右足から踏み出すことになり、世間と言う暗闇で行動する時に、家の神々に守られ保護されて活躍すると言う意義が生じる訳です。
商売とか成就の道と言うのは、自然の理法に逆らうことです。
家は順行という目的があり、世間は逆行という目的があります。よって世間へ出て商売や成就を果たす為には右足からの踏み出しと言うことに成ります。
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