FPとして独立後、様々な相談を受けるようになって来ました。
その中で最近見られるのが、「デイトレで儲けたい」「仕事を辞めて、投資で食べていきたい」という考え方です。
本当に、ここ数ヶ月で、いくつもこのような相談を受けるようになったので、ここで一度私の意見を書きたいと思います。
3月末で仕事の契約期限が終了する、という方も多いことでしょう。
契約期限終了・解雇となる方の数は日々増えてきています。
新しい職を探すなかで、自分の希望に合うものが見つからずに悩む方もたくさんいらっしゃいます。
中には、希望に合わなくても我慢して働かざるを得ない方々もいらっしゃることでしょう。
それと同時に、散見されはじめたのが、
「我慢して嫌な仕事につくのは嫌だから、デイトレで儲けて生活したい」という考え方です。
以前の投資で少し儲けが出たから、もっと集中して頑張ればより多くの利益を出せるのではないか、
投資はしたことがないが、ネットで調べるとデイトレでものすごい額を儲けている人がいるらしい、などなど
自分が社会で働かずして、お金に働いてもらおうという考え方がじんわりと増えてきているように思います。
(今にはじまったことではありませんが。。。)
どんな生活体系を取るかは個人の自由です。
デイトレーダーの方々を批判するつもりは全くありません。
ただ、ここで主張したいのは、
「デイトレで楽に儲けられる」という考えは間違っているということです。
デイトレは、意外と労力がかかります。
もちろんリスクも大きいです。
もしかしたら、一夜にして全資産が吹っ飛んでしまうこともあり得ます。
たとえ投資での成功体験があったとしても、
まずはどうやって社会で働き、その働きに見合うお金を社会から受け取るかということを考えなければ
いつか破綻します。
逆に、社会経験を積むことによって、
今の社会における業界の状況が分かるようになり、それが投資する際の知識としていかされることもあるのです。
デイトレで生活したい、と考えている方は、
まず自分の今後の人生についてしっかりプランを立てて、
老後生活、そして自分が他界するまでにどのくらいのお金が必要なのか計算してみましょう。
お金は時に、人生を狂わせます。
お金がなさすぎても困りますが、ありすぎても管理に困るものです。
堅実、コツコツ、これこそが
現役を退いて、穏やかな老後の生活を迎えた時に「ファイナンシャル・フリーダム」をつかむベストな方法のような気がいたします。