故中川昭一氏から読む病気と夫婦問題

中川昭一氏の死亡が唱えられた10月4日ニュース速報に、誰もが「自殺」の2文字が頭に浮んだと思う。

それは あの酩酊会見の様子も記憶にあり、その後、財務相を辞任したが、政治家としてというより日本人として恥ずかしいと 悪口を言った人の一人として後味が悪く 私のような個人の声が届いているはずもないのに「追い詰めたかな」と反省をしました。

その後の調べで病理検査の結果、循環器系に複数の異常が原因だと発表されました。

そこで 私は日頃の夫婦問題をカウンセリングしている立場から少し違う視点から、考えていました。
もちろん私は死人に鞭打つつもりはありませんが、彼は自殺ではないけれど 自殺のような物だと思いました。

彼は再起を誓い、断酒宣言までして 選挙に臨みましたが その結果、自民党の大敗という事で
彼も自己の責任をヒシヒシと感じていた一ヶ月だったのでしょう。

私は自殺をある意味、勇気のある行為と捉えていました。
高いところから飛び降りたりの恐怖心と比較し【そんな勇気があるなら 何でも出来るはず、死ぬ気で頑張れ】と考えていました。

しかし、これはある身近な人の死を通じてこれが そこまでの苦しみを体験した事のない者の「おごり」だと判りました。
要するに 自殺する人のそこにあるのは「絶望」なのです。
頑張る事の出来る人は その先にまだ「何か希望」があるからなのです。

本当に この先 何の希望も夢も可能性もないと感じた時 そこには「絶望」しかないのです。
(でも 自殺は絶対にしてはならない行為ですから 決して自殺を肯定するものではありません。)

だから 中川氏は直接自身で手を下したのではないけれど ある種「絶望」という自滅であったと感じました。

そこで これと夫婦の問題とどう関係があるのだ?という事ですが 私がこの相談業をしていて
ある共通点に気が付いたのです。

夫が妻を裏切り 浮気をしている場合 それに気づいた妻はある症状が起こります。
それは過換気症候群(かかんきしょうこうぐん)です。

どういう訳か夫婦問題を抱える妻の多くに共通します。

これは症状としてはか過呼吸という形で現われますが 一般的な過呼吸と違い、
精神的な不安によって過呼吸を起こすのです。

私は医者でも何でも在りませんし、本当の統計というのは 何も問題のない人も過喚起症候群を起こしているかと 比較をしないと正しい結果は出ませんから 単なるアンケートくらいの結果ということで お考え頂きたいのですがこの傾向は日々の相談の中、実感しています。
本当に多くの妻から異口同音に過呼吸の経験があると聞きます。

反面 夫が妻に浮気をされた場合は 不眠と仕事への意欲が失われるという鬱症状のような症状が出ますが 本日は妻の過換気症候群について考えてみたいと思います。
医学的な見地からの裏づけはありませんし、私なりに感じてきたことを無責任に述べさせて頂くことをお許し下さい。

所で 皆様 身体の中で 「心」とはどこにあると思いますか?
恐らく ハートという意味で訳すと 心臓でしょうけれど 「思い」と言う意味で言うと 頭で考えるので 「脳」という位置になるでしょう。

でも実際に激しい衝撃や恐い思いをした時は 胸の動悸が高まります。

人はショックを受けた時に落ち着かせる為に「息を整える」とか「大きく息を吸って」というように深呼吸をしますね。
つまり「心や思い」はそれほど心臓や呼吸とかなりの連動している事が判ります。

むしろ心は パーツの意味だけで言えば 「肺」という感もあります。
昔から辛い経験をした時に「胸が締め付けられる」と言います。
これは物の例えではなく 過度の心労がある場合やあまりの衝撃を受けた時は 息苦しくなります。実際心筋梗塞なども起こしますので 苦しみや悩みが肺や心臓に与える影響と負担は大きいと考えます。

近年 更年期障害というのは女性だけのものと思われていましたが男性にもあるという事がわかりました。在る年代にくれば重圧に加え 夫婦の間にも隙間風が吹き しっくり行かなくなる時期と更年期が重なると辛さは倍増です。

しかし、こと、夫婦の悩みについてだけ言えば 同じ悩みであっても女性は
過呼吸という身体的に現われやすいことが特徴です。
そして 男性は仕事を持っていることもあり 休んでいられない分 精神的な症状になって現われる事が多いと思われます。

そういう意味においてまた冒頭に書きました中川昭一さんの話に戻りますがあの酩酊会見は一生の恥でしたでしょうしテレビやニュースなどで事ある毎に繰り返し放送され本人にしては相当な苦しみであったと思われます。
おまけに今回の選挙で自民党の大敗ですから、彼は自責の念にも駆られ かなり苦しんでいたと思います。
その為、夜も眠れず睡眠薬の飲みすぎることにもなったでしょう。
胸が締め付けられるという思いもあったでしょう。ですから最終的な死因は急性心筋梗塞のような循環器系の故障という事になったのだと思います。

だからこそ彼の死は追い詰められた後の絶望で死ぬほどの苦しみという意味で「自殺に等しい」と私は感じました。

ここで言いたい事は・・・・・
夫婦問題を抱えた貴女、過呼吸になっていませんか?
その悩みの正体や原因が判っている人は まだいいのです。

正体の見えない不安感や過呼吸に悩む貴女。
日々の暮らしの中で、何か原因は判らないけれど、不安な気持ちになり心臓がバクバクして 呼吸も乱れる方!
夫が帰宅時間になると ドキドキしたり、また話合いをしたりすると胸が締め付けられたりする方! それには原因があります。
浮気だけではなく 夫のモラルハラスメントという場合もあります。

物事には原因が在って結果があります。
しかし 本人に分かるのは結果だけで、身体に変調を来たしてからなのです。

病は気からと言います。
中国でいう気とは 「氣」と書き、本来は「血」の意味です。
全ての病気は 血のめぐりの悪さを表します。
悩みが多いと血を送り込む心臓というポンプが悲鳴をあげます。そうなると
呼吸が乱れ酸素不足になります。
また血がスムーズに流れないと心臓を栄養している冠動脈に血栓ができて心筋梗塞を起こします。また、この血栓が脳にまで飛んでいくと脳梗塞を起します。

この治療はもちろん病院に掛かると血栓を取り除いたり血栓で詰まっている箇所にカテーテルで風船治療をするという手術になります。

それは 呼吸器系の病院に行けば治ることもあるでしょうけれどその部位を治療するという病理的なことではなく、その前に悩みの解決という視点で考えてみると 大きな手術をしなくて済むかもしれません。
(もちろん 既往症のある方に医者に掛かってはいけないという意味ではありません)


「自分さえ我慢をすれば」
「今の落ち着いた生活に波風を立てたくない」

こんな風に 現実に蓋をしていれば 一見 表面的には穏やかな暮らしでしょうけれど 貴女の不安はある日突然 形となって現れます。
それは 夫婦の崩壊という形かもしれませんし、健康を害するという形かもしれません。


何にしても 我慢のしすぎは良くありません。
真面目すぎるのもよくありません。

今にして思えば あの中川さんだって あそこまで苦しまず、いっそ毎夜友人と好きなお酒でも飲んで、もっと本音を語り合える友人がいれば孤独感から解放され死ぬ事は無かったのかも・・・。
そういう意味で故人には失礼かもしれませんが ニュースを聞いた時、
自殺であろうとなかろうと、自殺のような物だと可哀相でなりませんでした。

夫婦問題で苦しむ夫、妻。
死にたくなる程のその悩みは、手術ではなく解決する道があります。
また ある種の病に繋がると思えば 早期発見、早期治療です。

どうぞこの連休中は電話相談をお受けしています。何でもお気軽に御相談下さい。
今回は中川昭一さんの死を通してこんな事を考えました。
                              合掌

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