激安プライベートブランドとデフレスパイラル

  • 2009年10月20日(火) 15:01 JST
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ディスカウント店のドンキホーテがついに、690円ジーンズを発売。
プライベートブランド(PB)「情熱価格」を発表し、第1弾として食品、日用品、雑貨など148アイテムを投入。ワイン(720ミリリットル)が398円、うどん3玉、焼そば3玉がそれぞれ97円と、他社のPB価格を下回る価格に設定されています。

これまで、ダイエーの880円ジーンズ、西友の850円ジーンズなど、PBによる価格競争が行われてきましたが、ドンキが参入したことにより、さらに安売りを目指す動きが出てくると予想されます。

コチラの記事で以前もお話しましたが、一見この値下げ合戦はお財布に優しそうに見えて、実は同時に消費者を苦しめることにもつながっています。
具体的には、商品の値段が下がる→薄利→企業の収入が以前より落ち込む→従業員の給与が減る→家計収入が減る→家計が苦しくなる→消費を控える→さらに商品の値段が下がる・・・という循環に陥るのです。

これがまさに、「デフレスパイラル」

以前の日本に比べると、デフレ傾向は表面的には弱いように見えるかもしれませんが、個人の家計には確実に影を落としています。


また、今は値下げ合戦が展開されているのでモノの値段はデフレ傾向にありますが、長期的に見るといずれ日本はハイパーインフレになる可能性もあると指摘されています。
これは、物価がものすごい勢いで上がること。
今のように物価がじわじわ下がるという状態は、このハイパーインフレの前触れと考えている人もいるようです。
日本国内の生産は、少子高齢化などでいずれ限界が来る。今までと同じような成長が期待出来ない。
一方、中国やインドなどの新興国がかなり成長してきている。いずれ、他国に頼らざるを得ないようになると、モノを手に入れるのが大変になる。
そのため、物価が上がる・・・という流れです。ざっくりですが。


個人の家計で出来ることは、年間の収支をまずきちんと把握すること。
そして、物価が下落した場合、上昇した場合にも耐えられる資産形成を心掛けることです。
そのためには、今、家計全体でいくらの資産を持っているのか、その内訳はどうかをチェックする必要があります。
ライフプラン表やキャッシュフロー表を用いて、この物価上昇をシミュレーション出来ます。
是非一度、家計の中身を確認してみましょう!!

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