以下のようなご質問をいただきましたので
お答えしてみようと思います。
質問ありがとうございました!
(この回答は今の私が考えるところで、
カウンセラー全員が同じ考えだとは思いませんので、
その点ご了承ください。)
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(質問)
さて、今日は、一つ質問させていただきたいことがあるのですが・・・
以前、「自分との間に境界線を引けるようになるといいですね」というような内容の
ことがブログに書いてあったかと思いますが、興味深く読ませていただきました。
次の境界については、どうお考えでしょうか。
「カウンセラーにお願いした方がいいケース」と
「自分で解決した方がいいケース」の境界。
カウンセラーに依存せず、自分で解決した方が、
その力も自分の力になるというような見方もありますよねえ。
一方で、助けを求めること自体が成長へのプロセスであったりもしますし・・・
(以下省略。)
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まず、自分以外のだれかが
カウンセリングが必要かどうか、
ということは
本当は分からないです。
なので第三者が
「あなた、カウンセリングが必要よ。」
と言ってあげることは
あまり役に立たないアドバイスかもしれません。
そして、自分がカウンセリングが必要かどうか、
誰かの助けを借りたほうがいいのかどうかは
自分にしか分からないですよね。
(当然、身体的な
目に見える症状はこの限りではありません。)
ではどうやって、
自分が助けが必要なのか、
それとも
自分ひとりで乗り越えたほうがいいのかを見極めるか、
というところですが。
自分で決めたやり方でいいと思います(笑)
自分でやる、と決めて
長い時間苦しんでいるとしても、
それはそれで
あなたのプロセスです。
長い間苦しむのは嫌だなと思って
とっととカウンセリングに申し込むのも
あなたのプロセスです。
ひとつ気になったのは、
カウンセリングを受けることを
「カウンセラーに依存する」
という書き方をしているところです。
自分の問題の解決を
誰かに依存することで
「解決してもらう」
というニュアンスを受けました。
これは
カウンセリングの意味を
間違って理解しているせいかもしれません。
カウンセリングを受けること自体は
決して依存ではないと思います。
(中にはそう思ってカウンセリングに
通っている人もいるかもしれませんが。)
私のクライアントでも
長期にわたってカウンセリングを受けている人がいますが
彼らは決して
私に依存しているわけではないと思います。
なぜなら、カウンセリングでは
カウンセラーが、彼らが求める「答え」を
教えてあげるわけではないからです。
カウンセラーとクライアントが共に
クライアントのこころの中深くに眠っている答えを
見つけるという過程の中で、
カウンセラーはその道案内をする係りです。
なので、私はその答えを引き出すよう
たくさん質問をしたり、
フォーカシングなどのワークを使って
潜在意識に眠っている答えに
アクセスするお手伝いをします。
確かに、
自分ひとりで悶々としているより、
誰かに(出来れば専門家に)
話を聞いてもらったほうが
解決は早いです。
だけどこれも、
自分でその問題にきちんと向き合う
こころの準備が出来ているのかどうかで
結果は変わってきます。
だから、
これは誰かに相談したほうがいいのかどうか悩むとしたら、
そこに何かカギがあるのかもしれませんね。
最後に、AHの原則の中に
12 どんな人も、愛を差し伸べているか
助けを求めているかの
どちらかととらえることができる。
というのがあります。
私自身、こころの中で
「あの人、カウンセリングが必要だわ。」
と思うことがあります。
しかし、これは
その人のプロセスを無視した
私の勝手な思い込みです。
それよりも、
どうしてそう思ったのか、
にフォーカスする必要があります。
だから、あの人は助けを求めているんだから
カウンセリングをしてあげよう/
カウンセラーを紹介してあげようと思ったら
それは自分のエゴだ、ということです。
(だからと言って、そういうお仕事をしている場合、
カウンセラーを紹介してはいけない、
と言っているのではありませんのでご注意を。)
ということで、
大変長くなりましたが、
お役に立てたら嬉しいです。
また、カウンセリングについての
疑問・質問をお待ちしています!
それでは、最後まで読んでいただき
ありがとうございました!!
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