相手の立場、気持は・・・
- 2010年5月12日(水) 11:16 JST
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★クリスマスの日の話★
母親は5歳の子供を連れブロードウェイへ買い物に出かけた。
街にはクリスマスソングが流れウィンドウは豪華に飾りつけられ、街角にはサンタクロースが踊る。
母親は子供は喜んでいるに違いないと思い、ふと子供の方を見た。ところが、
子供は母親のコートにすがりつきシクシクと泣き出した。
「どうしたの、泣いているとサンタさんは来てくれませんよ」
「あら、靴のひもがほどけていたのね」
母親は歩道にひざまづいてひもを直してやり、何気に目をあげた。
何もない。
綺麗なイルミネーションも、ショーウィンドウも、プレゼントも、サンタさんも、何もかも高過ぎて見えない。
目に入るのは太い足とヒップ、押し合い突き当りながら行き過ぎていく通路だけ・・・
これが5歳の子の目に映った世界だったのだ。
母親は子供の立場に立つというのはどういうことなのか、身を持って知ったのだった。