NLPカウンセリングのセッションで意識していること

  • 2010年6月25日(金) 12:37 JST
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カウンセリングでは、話を聴いていくなかでクライアント(患者)さんが
自ら答えを見出しそれが回復へとつながると考えています。

それはそれで間違っていないのですが、
うつ状態にあるときはネガティブな考えに
頭が占められてしまっているので
真っ黒なうつ以外に目が向かない状態になっています。




本当はウツ以外のこともその人の中にあるのですが
そこにはフォーカスが行かない
 ↓
ウツのブラックボックスのなかにはまり込んでしまっています。



そのときはそれが嫌でしょうがないのですが
どう抜け出したらいいかわからないので
クライアント(患者)としてはその答えをカウンセラーに期待します。


カウンセラーやセラピストはいくつか
どうしたらよいかの答えをもっています。


そのなかの一つでわかりやすいのは、身体を動かすことでしょう。
( 身体を動かすことによって
  いい効果があるのは間違いないでしょう )


・ 血のめぐりがよくなる
・ 食欲が湧く
・ 身体が疲れることによって眠れるようになる 
                   などなど   



ただ、カウンセラーがクライアントさんに
「 身体を動かしたほうがいいですよ。 」


と言ってもクライアントとしては

『 そんなことはわかってるよ!!
  わかってても身体を動かす気がおきないし
  気力が湧かないから
  ここに相談に来てるんじゃないか
  なんとかしてくれ!!         』

と魂から叫びたくなるでしょう・・・



脳の機能を勉強してみると
脳は他人からの指示・命令を弾くようにできているそうです。



人から
あ~せい こ~せい !
 


言われることを非常に嫌うんですね   脳の仕組みとして・・・




つまり、他人からのアドバイスは無効ということになります。

『 そうしたらいいのはわかる わかるけどできない 』

となるわけです。
( クライアントさんがそのアドバイスをくれた人を
  心の底から信頼して尊敬している
  場合は事情がちょっと異なってきます。
  
  もしかしたら、そのアドバイスを喜んで聞くかもしれません )



そこで、効果をだすために(クライアントさんに動いてもらうために)
NLPのカウンセリングセッションでは質問を工夫します。


話を聴きながら質問を効果的に織り交ぜ
クライアントさんが自らどうしたらいいかということの答えを
自分の口から言えるように流れをつくります。


( 話をしながら質問をしていく場合もあるますし
  
  動きながらのワークを行う過程で

  質問していくアプローチもあります  )



もう一つは物語を語るという手法を用います。

わかりやすい例で言えば、
ダイレクトにこうしたほうがいいというアドバイスをするのではなくて


『 あるクライアントさんはこういうようなことをして 
  こんな感じになりました     』

『 ある方はこういうふうに意識しはじめたら
  こんな変化がおきてきたそうです    』

みたいな語りを入れていったりします。

これもこの話をする前に布石となる話を
三つ四つ入れてクライアントさんの意識が
弾かないような工夫をしていきます。


要するに頭(意識)がわかっていても → 身体(無意識)ができない


という重要な問題があるので頭でわかるだけでは身体が動かないです。

クライアントさんが心(身体)で納得するように
もっていく必要があるわけです。



本当に人はアドバイスというものを聞きませんね。
『 直接的なアドバイスは基本的にはしない 』
これを常に意識してセッションをするようにしています。
(思わず言いたくなってグっとこらえることもありますが)




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~NLPカウンセリングとは~
  ↓
http://www.ootake-ryusho.com/menu_lis.../about_nlp



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