「個人的」に「思わ」なくていい

現場で使えるビジネス文章術48++ -その10-
「個人的」に「思わ」なくていい

ビジネスの場では使うことはないように思えますが、所感を述べるときに使用を控えたい言葉があります。
特に気を付けたいのが、「個人的に」と「思う」です。
個人ブログのような私的な文章だと、半数以上の方が使う言葉ですが、考えてみればおかしな表現です。

なぜなら。

個人的:個人の立場である限り、いちいち断らなくてもすべて、「個人」の意見ですよね。
これがビジネスの場だったら、なおさらです。
○○部△△課の課員として、あるいは課長として、あるいは部長としての所感を求められているときに、「個人」の立場で自由な意見を展開されても困りものですよね。
おそらくは、「個人的には」=「本音を言えば」という意味なのでしょうが。

思う:思っているからこそ、文章化しているわけです。言わば、すべての文章には末尾に、思う/思った/思っている、がつながるわけです。
律儀に書いていくと、文末が同じ「思う」の繰り返しになり、単調な印象を持たれます。
すなわち稚拙な文章と思われるのです。
事実と意見をどうしても区別したい部分以外は、「思わ」なくていいのです。

と、ぼくは思っています。←余計な1文ですよね!

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