●なぜ失敗経験が自分の人生にプラスになったのか

●なぜ失敗経験が自分の人生に
 プラスになったのか



私は貴方の様に
倒産の苦労をしていないから

苦境に立ったとき
耐えられるのか不安だ。

失敗社長経験の講演をすると
その後の懇談会で
必ずそういう質問がある。

私自身常に
心に刻み付けているのは

倒産と言うのは
犯罪だということだ。

だから懲役に
行っていないだけで
死ぬまで
許されない傷を
持ち続けて生きていかねばならない。

そんな重圧の中で
明日をも知れぬ生活の中で
再起を期して
生き続けていかなければならない。

理屈はわかる。
だが力が出ない。
生きる力が生まれて来ない。

再建社長の
指名を受けた事への後悔・・・

何故こんな人生に巻き込んだと
父への恨みつらみ・・・

世の中は不公平だ
なぜ俺だけがこんな酷い人生を・・・

自分以外のところに
失敗の原因を持って行って
総括をしない。

だからどう生きればいいのか
全く途方に暮れていた。

◎失敗しても自分が
変わればいいことに気づいたから 

倒産などしないほうがいい。
失敗などしないほうがいい。

しかし長い人生では
そんなことが避けられない
場合もある。

その時に大事なことは
失敗の総括をすることだ。

総括をすることで
失敗の根源を確認することで
自分の生き方を変えることは出来る

会社の倒産という事態を
招いたのは不正な取引をした父の責任だ。

しかし私が体を張って阻止していれば
それは防げない話ではなかった。

自分や自分の周りに起こったことは
自分にも責任がある。

そんな風に思えたことで
新しい気持で生きることが出来た。
自分を変えることが出来た。

一歩踏み出して生きてみると
以前ほど周りの視線が気にならなくなった。

負債30億で倒産した
会社の再建社長という看板を
自分で振り回していた。

もう誰に
どう思われようとかまわない。

もう誰に
何を言われようとかまわない。

全て自分が引き受ける。
そして新しい人生を生きてやる。

それからもう20年以上
経ったが

あの時の
決断に間違いはなかった。

失敗が悪いのではなく
それを教訓にして

新しいやり方で
ほんの一つでも挑戦すればいい。

たとえ上手く行かなくても
それだけで
以前の自分とは
格段に気分が違ってくるから・・・

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