●なぜ失敗を重ねた人生なのに再起しようと思ったのか

●なぜ失敗を重ねた人生なのに
再起しようと思ったのか



負債30億で父の会社が倒産。
その当時県内史上最高の負債額だった。

流石にテレビのニュースにまでは
ならなかったが

あらゆる新聞の地方版に
「いませ商事事実上の倒産」
という記事が掲載された。

800社近い得意先とその家族
仕入先、50名の社員とその家族
私が住んでいた近隣、親戚

知らない人は
誰もいないのではないかと
思える位の事件だった。

恥ずかしい。
人の目が気になる。
人の噂が気になる。

あぁこの会社は倒産したんだ。
あの人は倒産した会社の再建社長なんだ。

そう思われているのに違いない。
きっとそんな事を話しているんだ。

「もう失うものは何も無い」などと
冷静を装ってはいたが

そんな卑屈な思いが
再建社長の10年間もずっと
消えることはなかった。

そして父の会社が倒産した
10年後に
今度は息子の私が再建会社を
消滅させる結果になった。

◎安っぽいプライドは捨てて
死に物狂いで生きようと思ったから

地方の場合は
特に世間の目は気になる。

それでも倒産して10年も経てば
「そんなこともあったな」
と言う程度に
人々の記憶からは薄れていく。

問題は自分の心だった。

他人を基準にして
他人の評価を基準にして生きていた。

だから周りの評価が悪くなると
怯えた気持になっていた。

しかし私も妻も丁度40才
子供達もまだ幼く

そんなことに
躊躇している時間は無かった。

もう誰にどんな評価を受けてもいい。
もう誰に非難されてもいい。
全部私自身が受けて立とう。

そう覚悟した事で
安っぽいプライドを捨てる事ができた。




自分自身の心の再建が
再起の道に一歩踏み出せた
大きな要因だった。

そしてもう一つ重要なことは
家族の存在だった。

自暴自棄になり
飲み屋街を徘徊していた
酷い時期にも
私を見捨てず耐えていてくれた。

そんな妻の存在なくしては
再起は有り得なかった。

能力も無く意気地のない私だから
「これは誰か手助けが必要だ」と
神様が心配して
よこしてくれたのかもしれない。

「心の再建と家族の支え」
それで再起の道に
踏み出すことが出来た・・・

もっと見る

Clip to Evernote
このエントリーをはてなブックマークに追加

新規会員登録

私が「悩み辞典の使い方教えます。」管理人さんに相談はこちら