●なぜ失敗経験で心を鍛えられる様になったのか
- 2010年8月22日(日) 02:57 JST
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- 投稿者:
- 今瀬 ヤスオ
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●なぜ失敗経験で
心を鍛えられる様になったのか
負債30億で父の会社が倒産
再建社長の指名を受けて
再建の指揮を取る事になった。
いま本音を明かせば
自分から求めて
そんな大変なリスクを
選択したわけではなかった。
指名を拒否すれば
会社は直ちに精算と言う事になり
僅かかも知れないが
残っている再起のチャンスも
放棄する事になる。
しからば挑戦してみるかと
思っても
到底やり遂げる事は不可能な
返済計画だった。
何とか逃げ出す方法は無いか・・・
そんな大義名分は何処にも見つからない。
思い切って挑戦してみるか・・・
失敗したら会社も自分も破滅するぞ。
そんな葛藤を繰り返して
辿り着いたのは
10年という期限付きで
やってみようという結論だった。
誰にもその本心を明かさず
再建はスタートした。
そんな曖昧な決断は
不安に結びついていった。
中々動けない。
最初の一歩が中々踏み出せない。
だから不安が増幅する。
堂々巡りの10年間を費やして
結果は跡形も無く再建会社を
消滅させると言う事になった。
◎小さい問題でも逃げないで戦う事が
大事だとわかったから
考えてみれば
何をやってもリスクはある。
だから再起については
自分からリスクを選択した。
だから再起の道は全て
自分で決めて
自分に言い訳の出来ない
状態にした。
仕事も異業種を選択して
以前のキャリアが役に立たない
世界を選んだ。
ほとんど個人に近い創業で
親父がどうの同族幹部がどうのと
人のせいにして
文句を言えないようにした。
だから大変だった。
だけど辛くなかった。
華々しい成果は今もって
挙げられないでいるが
リスクを恐れず何でも前向きに
挑戦する気持でいる。
いま人生で一番前向きに
考えられている自分がいる
思えば子供の頃から
問題に立ち向かう事がなかった。
親の過保護を幸いに
中学高校はエスカレーターで卒業した。
社会人になってからも
きちんと自分の人生に向かい合う
と言う事をしてこなかった。
そのツケが廻って
いきなりとんでもない重圧と
戦わなければいいけない
羽目になった。
例えそれが小さい問題でも
逃げずに立ち向かっていこうという
気構えが必要だった。