Re;婚塾【夫の七不思議】
- 2010年8月27日(金) 12:52 JST
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- 投稿者:
- 村越 真里子
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連続猛暑日、記録更新中!
この暑い中、ちょっと涼しくならないかな~と思い、今回は世にも不思議な夫の構造という事で
書いてみる事にしました。
今回のテーマは【夫の七不思議】
とは言え、テーマは夫の本音はどこにあるという内容が中心になるので
実は7つもの不思議は書いていませんから、あしからず。
私は日頃カウンセリングという仕事をしている為、寄せられる相談は当然ネガティブな内容になります。
そのネガティブな家庭においての検証になりますから、当然お幸せな家庭やご夫婦には当てはまらないので、
ごく狭い範囲の偏った統計だという事を前置きしておきます。
先ず、以前の私のコラムで書きました、「夫婦は話し合ってはいけません」という説にも言えることなのですが、危機的状況の家庭において話合いが効果的だとは言えないという事です。
それは何故かというと、例えばパートナーが浮気をしている場合などは、当の本人は何とか続行したい為、
伴侶には当然解らないようにしたいという心理が働きますし、もっと言えば浮気を続行する為には伴侶は
現在は邪魔な存在になります。
その邪魔な存在の伴侶に、本心で話しをする訳がないという事が一番の理由でした。
だから、夫婦は話し合ってはいけないというより、話し合っても無理!と言う方がしっくり来ると思います。
でも、この悩み辞典に寄せられる多くの方の相談が「どのように話し合えば良いですか?」というような、
問題の解決方法を「話し合い」という方法がベストだとする決め付けがあります。
と、いうより、話し合いという物が持つ性質上、
◆平和的交渉
◆お互いの理解
◆関係の修復+関係向上
こういうイメージが強いので、話し合いがベストだと考えるのです。
しかし、本当にこの話し合いが有効かどうかという前に、先ず夫という男性は話し合いがそもそも
得意か、また夫も話し合いを効果的だと望んでいるかという事を、考え直して欲しいのです。
そこで今回は妻に向けて「夫という男」の特性を学んで行って貰うため、講義をします。
ここで先ず、世の中の妻は夫が一番苦手とする・・・・もっと言えば嫌がる事が話し合いだという事を
知って欲しいのです。
そこを無理強いするから、夫は逃げるのです。
その逃げ、とは何か?
それはいい訳であったり、嘘であったりという事ですから、おおよそ真実の答えなんて、そこにはないのです。
しかし、言葉とは恐ろしい物で、例え今まで裏切られ続けて、いっぱい嘘を付かれていても、
「さァ、話し合いましょう」と土俵に上った瞬間から、夫は真実を話してくれていると思うのです。
これは女性という妻の考え方の特性でもあるのですが、妻は「話し合い」とは
◆ 嘘の無い物
◆ 夫も問題に向き合おうとしている。
◆ 誠意を持って、家庭や家族の大切さを唱えると判ってくれる。
◆ 話し合った瞬間から夫は変わってくれる
◆ 浮気相手は別れてくれる
女性や妻はこういう定義付けで思い込んでいるのですが、はたしてそうでしょうか?
例えば男性は、妻に浮気がばれた瞬間から、それを止めようとか、観念したはずだというのは
妻の勝手な解釈で、夫が浮気を止める時は必ずしも、妻にばれた時ではないのです。
だから、ばれたから、ハイ、話し合いをして夫婦が修復・・・・・というのは
妻が描いたタイムスケジュールであって、夫の本心は
「ばれた・・・・困った・・・・今後どのように隠してやろうか」というのが本音です。
だから、ばれた時点で本当の反省はしていないので、その時の話し合いは、夫はどう妻を煙に巻いて
切り抜けようかと頭がいっぱいなのですから、到底本音の話になんてならないわけです。
しかし、妻を納得させるためには一見、反省の弁も述べないといけないし、今後の努力目標を掲げないといけません。
そうして、夫が誠意を見せてくれたと思うと、妻は安心してその言葉を信じてしまうのです。
そして、妻も「私も悪い所も在ったので改めるね」という交換条件に、「夫を信じる」「疑わない」
「メールも見ない」「どこにいるの?何時に帰るの?」と詮索しない。
こうした事を妻も約束をしてしまうのです。
そこで、夫が本当に浮気を止めたかどうかも、今後は詮索することさえも。許されない状況に
自分を追い込んでしまうのです。
もちろん、中には浮気を見つかった瞬間に、すぐに白旗を揚げて降伏する夫もいます。
誰もがこんな素直な夫であればいいのですが、そもそもそんな素直な男性は妻を深くは裏切れませんから、
実際に裏切り続ける男性は、こんな簡単ではないという・・・これも方程式になります。
と、いう訳で、
話し合いという定義付けが妻は大きく間違っている・・・・
まず、そこからが洗い直しをしないといけません。
夫が女性と別れる時は、妻にばれた時ではありません。
たっぷり付き合って、そろそろ飽きが来た時です。
話し合いの場は、妻をおとなしくさせる為に台風が過ぎるのを待っているという心境のような物。
そこでの妻への約束は、そうしなければ、この場を通り過ぎれ無いでしょ、という為の物。
また、逆にここで妻も本当は腰が引けていることは解っているので、その妻へ、この場で
今後夫を疑らない・・・という約束を取り付けたい為、妻へはいろんな要求をします。
携帯は見るな!
詮索はするな!
これっておかしいでしょう。
本当に反省しているなら、今後は清廉潔白に何を見られてもやましい所はない、というくらいのほうが
納得できますよね。
でも確かに携帯メールを見たりする事は妻も罪悪感を感じてますから、見ないという事である種救われた気がして、こうした約束を夫にする事で、お互いに修復をする為の努力を誓い合ったような気持ちになるのです。
しかし、夫側は妻にばれる事、イコール浮気を止めることにはならない、という事が一番のポイントを頭において考えて頂きたいのですが、じゃ、逆に浮気を止めないとしたら、その話し合いとはどういう事になるかというと、妻の行動や詮索をどのように防止するかという夫がイニシアティブを取る形になるという事です。
つまり、妻が今後の夫の浮気を防止してもらいたいという願いを逆手に取られる事になるという事なのです。
色々傷付かれている妻へ、これは残酷な宣言になりますが、
殆どの男性は浮気を止める時期は「潮時」であって、妻を安心させたいと浮気を止める人はいません。
だから、その潮時と妻との話し合いの時期がたまたまピタッと合えば、それからはちょっと懲りてやめるかもしれません。
でもたいてい浮気女性と別れる時期は男性は 「たいていやりつくして飽きた頃」です。
だから、女性と別れる時期までを妻に決められたくないとばかりに、頑張って?妻との話し合いを突破します。
いいですか、妻諸君!
夫は殆どの人が本音は胸に秘めています。
これは浮気や何だという事以外でも同じです。
私もこの相談業をしていて、つくづく判るのですが、女性は比較的信頼できると思った相手には早い段階で
心を開きます。
しかし、男性はどれほど困ったからと言って、どこかに本音を隠し持っています。
これは嘘を付くとか、騙すという意識のものと違い、本音は話さないという特性が有ります。
この理由は私にも判りませんが、夫の本音というのは余程、仲のいい夫婦や、年老いて、嘘も本音も隠す必要の無くなった年配の夫婦以外は、たいてい男性は本音なんて、言わない生き物だと思うのです。
私は離婚をして、あの時の元夫はどういうつもりだったのか?と思い返すことがよくあります。
そこで、「あ、そうか」と腕を打つことはたいてい夫の言葉とは裏腹な現実です。
何年も経ってやっと解る事があるのです。
もちろん、男性の言葉の全てが嘘だとは言いません。
男同士の気軽な会話とか、仕事のことなどは真実でしょう。
でも妻が、「さァ話し合いましょう」とお膳立てした中では、身構えてしまって到底本音などは話さないと
思ったほうがいいのです。
これから、男性の話の仕方というのを観察して見てください。
相手を傷つけてはいけない時には、いい意味での嘘を付きます。
相手を押さえ込みたい時は、巧妙な嘘を付きます。
色んな場面で嘘を付きますが、これは嘘という意識はありません。
「防御」です。
では何から防御しているかというと、「妻」という敵です。
話し合いをしようという段階で妻にとっては夫は家族であり味方だと思っています。
でも浮気を止める気のない夫にとって、妻は浮気の妨害者であり、敵です。
この意識の違いを認識して欲しいのです。
あ~いかん、いかん。
夫婦の修復を願いながら、敵、味方の話になってしまいました。
でも、ここから先が本当は、大事というか、ここを理解してこそ、お互いが向き合えるという事を
考えて下さい。
夫は解ってくれるはずだ。
夫は浮気を止めるはずだ。
夫は家族が第一なはずだ。
これは、妻である、あなたの考えです。
何故?家族が大切ならば裏切れるはずがない・・・・
これは、夫がそう思ってくれるだろうという、やはり妻の考えです。
残念ながら妻と夫は他人です。
私がこう思う・・・・は逆を言えば 人は違う事を思う、という事です。
夫が話し合いに応じてくれたから、同じ方向の解決の目線が一緒・・・・
これは妻の希望的観測です。
ね、真夏の暑い日に、ある意味、背筋が寒~~くなったでしょ?
今回はちょっと、恐がらせてしまって、先の見えない話になりましたが、
次回は「妻の七不思議」を男性にお届けします。
「オイ!それなら夫婦両方とも先が見えなくなるじゃないか」とお思いでしょうけれど
必ず、答えがありますから、順を追ってお話していきますね。
涼しくなる話しを書くつもりでしたが、何か逆に熱くなってしまいました。
今日はこのくらいで。