●なぜ失敗したのに自分の生き場所に 出会う事が出来たのか
- 2010年9月 7日(火) 03:54 JST
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- 投稿者:
- 今瀬 ヤスオ
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●なぜ失敗したのに自分の生き場所と
出会う事が出来たのか
父の会社を世襲で引き継いで
タナボタ社長になることは考えていた。
しかし負債30億の再建会社の
社長になろうなどとは
幾ら世間知らずの私でも
全く予想もしていなかった。
その会社を10年後に
跡形も無く消滅させたことも
考えたくない結末だった。
それまでの怠惰な生き方の
懲罰だと考えても
辛すぎて、酷すぎて、惨めで
受け容れがたい事実だった。
そうでもしなければ生きて
いけなかったから
何とかそれを受け容れて
歩き始めた再起の道も
成績ははかばかしくない。
それは道理で
商売がからっきし下手なくせに
事業をやろうということに
そもそも問題がある。
それを知りながら
人に使われる我慢も出来ない
狭い心だから
なおさら結果が出ない。
わかってはいるんだけど
今更違う生き方も出来ない。
◎何か分からない力で生き場所と
遭遇したから
自分に愛想がつきかけていた
55歳の頃から
人の相談を受けるという仕事を
やることになった。
「こうしたら成功できるよ」
という話は出来ない。
でも幾多の失敗経験から
挫折した時の涙の味はわかる。
心が折れて
何の力も出てこない
でもどうにかしなければという
焦燥感もわかる。
だから悩みを聞くことは出来る。
一緒に悩むことは出来る
人生の終盤でこんな仕事をしようとは
100%考えていなかった。
自分の悩みさえ満足に解決できなくて
七転八倒しているのに
人の悩みの相談にのるなんて
ありえない・・・
失敗社長でのた打ち回っていた頃は
考えられない状態だ。
いま充実した気持ちでいる。
十分に生きているという実感もある。
そして幾らかでも
人の力になれるという仕事は
幸福感がある。
まるで意図していなかった
人生の終盤だが
何かの力で自分の生き場所に
巡り合う事ができた・・・