●私が頭を下げて人に教えを請うことが  出来る様になったのは

●私が頭を下げて人に教えを請うことが
 出来る様になったのは




若い頃は
歳をとれば自然に
分別が身に付いてきたり

ちゃんと物事の道理が
わかってくると思っていた。

それは大きな間違いで
60才を越えた今でも
「誰かに教えて欲しい」と
思うときが何度もある。

若い頃は
社長になれば
それなりに経営能力なんてものが
備わってくるんだと思っていた。

図らずも再建社長になって
色々失敗経験をしてみると
全くそれは妄想であるとわかった。



◎「教えて」といえるようになったキッカケ

超アナログ経営で
今の会社が行き詰っていたころ
東京から息子が帰ってきた。

世間知らずの息子に
社会の厳しさを叩き込んでやろうと
手ぐすねを引いていた。

しかし会社の体制は
急遽デジタル化にハンドルを切る事になり
その関係は逆転した。

パソコンやらインターネットやら
ホームページなんて

言葉の意味だけ理解するのにも
往生した。

頭を下げて「これを教えて下さい」と
息子に頼まなければ一歩も先に進めない。

苦渋の思いで
息子に教えを請うているのに
「直ぐ聞いたんでは何も身につかないよ」
「まず自分でやってみて
どうしても分からない時には聞いてきなさい」
との厳しい一言。

悔しい思いもあった。
親父の面子
丸つぶれだと思う気持もあった。

いままで自分の培ってきた
経験と実績がまるで役に立たない
情けなさも感じた。




でも良く考えたら
人に教えを請うのだから
先輩も後輩も無い
親父も息子も無い

頭を下げて
礼儀正しくお願いするのが
当たり前だと気がついた。

それ以来後輩に
「教えてください」という言葉が
素直に言えるようになった。

いままでの自分の失敗人生の
訂正までは出来ないが

軽挙妄動しがちな私の行動は
それでかなり規制する事が出来ている。

「失敗社長」人生終盤での気付き
留まる事を知らず・・・あぁ~

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