【Re婚塾】目的は具体的に目標は高く。
- 2011年1月10日(月) 01:52 JST
-
- 投稿者:
- 村越 真里子
-
- 閲覧数
- 5,349
新年明けましておめでとうございます。
早いものでもう2011年になってから10日が過ぎました。
皆様、いい年の幕開けでしたか?
悩み辞典をご覧になられている方に、「おめでと~」とノー天気にあいさつするのも如何なものかなと思いつつ、何か新しい風を感じられる新年であればいいな、と期待しております。
さて、私のお仕事はあまり新年早々に、大声でうんちくを言うものではないと、自粛するつもりでいましたので、今日は少し無駄口を叩かせて下さい。
実は私は青春時代を関西で過ごしました。
学生の時に第1期フォークソングブームが来て、私もバンドを組んだりして、無邪気に過ごしておりました。
当時はラジオの深夜番組がオーディションなどをして、バンドを出場させるのですが、この事がきっかけで、授業をさぼって大阪の千里山という所にある放送局に通ったものです。
それが、学校にばれ、停学かバンド活動の停止かを迫られ、バンド活動を断念したのですが(けっこうカトリック系の校則の厳しい学校でした)その後は学校には隠れて、活動を続けていました。出来れば音楽で食べていけたらいいなと漠然と生活していましたが、仲間もそれどれ年頃になり、バンドは自然消滅をしてしまいました。
そのころの私は道を失い彷徨っていました。
自分が何をしたいのか、また何の仕事が自分に合っているのか、働いても判らず、またどうしたら自分の将来につながるような仕事が見つかるのか、全く判りませんでした。
しかし、特にこれという希望が無いくせに、反骨精神だけは強くて、会社に入っても
だらだら仕事をしない窓際族的な上司がなんとなく許せなかったり、大した仕事も自分はしていないのに、この仕事は私が一生を掛ける仕事ではないと、生意気に思っていました。
そして一番苦しかったのは、自分に自信がないくせに、仕事に恵まれないのが、周りのせいや、不運のせいにして生きていました。
いつか、自分で天職を見つけてみせると意気込む事とは裏腹に、この強がりを言っている時が実は一番不安でした。
こうした事を今、何故書くかと言いますと、私はその年齢の時に、今のような仕事をしているとは夢にも思っていなかったのです。
なんでも迷っている時が一番つらいと思うのです。
今は幸い、この仕事をして、プロアマ時代を含めると15年くらい過ぎました。
この仕事は私に与えられた天職だと思いますし、今は迷いはありません。
ただ、終わりのない仕事ですので、どこまで行っても日々勉強だという苦労はありますが
迷いはないと言う事が、どれほど気持ちの安定につながるか・・・・・
これを今ここで書くのは、今後の生活を考えて不安になっておられる主婦の方に申し上げたいのです。
私に相談を寄せて下さる主婦の方は、もしかしたらこの先離婚になるかもしれないと言う方です。
今現在仕事をしていてもシングルになると、はたして食べて行けるだろうかという事で
一歩が踏み出せない人もいます。
仕事を持っている人でも不安なのですから、まして専業主婦であれば、不安を通り越して恐怖心すら覚えます。
だから離婚問題だけでも大変なのに、今後の生活を考えたら、想像できない未知の生活に飛び込むより、今、慣れ親しんだ(?)苦労をしておく方がまだましか・・・と考えるようになり離婚の話も頓挫してしまうのです。
しかし、まだましと思える方はそれこそ、まだ良い方で、今現在の生活が苦痛で辛すぎる方は、現状からもにげだしたいのにこの先自分一人で、子供を育てて行けるか、何もかも不安で、どうしようもありません。
そんなとき、自分の合った仕事とかは、とてもじゃないけれど、高望のようになります。
それでも人間は1日のうちで8時間も働くならば、どうせなら自分の望む仕事をしたいと望むのは当り前です。
でも、何度も言いますが、私も最初からこの仕事をするなんて、つゆとも考えていませんでした。
しかし、なんとか子供を食べさせて行こう・・・・子供を母子家庭の不自由さをなるべく味あわせたくない・・・と食べる為に働いている内に、なんとなくこの道を歩いていました。
私が相談者と話している時に、とても相談者の声にならない声を感じる時があります。
中には「先生はこの仕事で食べて行ける道があったんじゃないですか」と、睨みつけるように声にはならない声を感じます。
でも違うんですよ。
恥ずかしい話、私は離婚によって家も何もかもすべて失っています。
それどころか・・・・止めておきましょう、別れた元夫の名誉にも関わる事なので。
でも何にもない所から、ゼロからというより、マイナスからのスタートでした。
だから離婚によって、養育費や慰謝料や財産分与などが少なくともある離婚は運がいい方です。
運よく、裕福な暮らしをしていた方は、その暮らしが無くなる事に不安を覚えるでしょう。しかし、そういう方は何にもなしにはならないはずです。
でも、結婚生活が裕福な方は、これまでの暮らしと同等とまでは行かなくとも、裕福が心の安定につながると思いがちです。
でもよく考えて下さい。今までお金があっても、砂をかむような生活であった事を。
もちろん、お金がなくても心が豊かであれば・・・・なんてきれい事は言いません。
お金な無いよりは有った方がいいですし、最低限の安心できいるお金は必要です。
でもこの相談業の中で見てきたものは、どういう訳か、お金を沢山稼ぐ男性は心を失います。特に会社経営をされてきた男性は、会社が安定して収入が増えたら、遊びを始めます。
これはもうどうしようもない定めなのかもしれません。
でもホントの大人物も中にもいますよ、会社も大きくして人望も厚く、家族も愛して・・・・
時々そういう大人物はいるのですが、残念ながら私の相談業の中の夫像では見たことがありません(あたりまえか)
私がこの相談業の中で、培ったごく狭い、偏った統計ですが、感じたままを書きます。
(あくまでも私の個人的観測ですので、クレームはご遠慮下さい)
★お金がある男性は心がない
★お金にケチな夫は愛情にもケチである
★仕事が成功しだすと(サラリーマンでも)浮気をしだす。
★その逆もあり、仕事で多大なストレスがあれば女性へ走る。
★ディンクスカップルでお互いが別々でお金を管理している場合の男性は浮気をしだす。
★当直のある仕事のある男性は外泊もする
★どういう訳か貯金が1000万円を超えると夫が管理したがる。
以上、
だからどうなんだ?と言われたら、困るのですが、これは相談に来られる妻を通して私が見た夫像の統計です。
ある程度、無茶苦茶な方程式ですが、ここが判ると見えて来るものもあります。
昔はこんな人じゃなかった・・・という嘆きは判りますが、この方程式を理解できると
今、現在起きてくる問題は、何故?どうして?と悩みますが、ある程度、これは古今東西の方程式のようなものなのです。
何が悪い、誰が悪いと言う事ではなく、人間は変わるという程度で留めておいて下さい。
とかく原因を求めたがりますが、人生の波風だと考え、妻の立場の人はあまり自分を責めないで下さい。
あ、また話がそれました。
今回の事で言いたかったのは 誰しも最初から、自分の天職は判りません。
それがいつ判るかというと、むしろ色んな仕事をしたり、色んな苦労があった後、自然に
自分の仕事へのレールを走っている事があり、結果的にこの仕事が自分の天職と気付かされることだと思うのです。
最初からわかっていれば楽なのですが、やはり自分で紆余曲折してから、見えてくるのであって、経験の数が選択肢を多くさせるのです。
だから、万一自分に向いた仕事が何かは判らなくても、それは色んな経験の中で絞られてくるのだと思います。
これから離婚を考えている人、また働くことが出来ないと不安がある人。
とにかく働きましょうよ。
満足なお給料ではないかもしれませんが、とにかく働けば何かが変わります。
自分に向く仕事なんて、そのもっと後の話です。
家で専業主婦でいれば、仕事に出る事すら不安だらけですが、とにかく働きましょう。
仕事は慣れます。
社会に出て、一度自分を鍛えて見ましょう。
ステップアップはその次で良いです。
これも私の勝手な持論ですが、10年同じ仕事をしていれば、もうその道のプロです。
そこでは何とか暮らせる物にはなっているでしょう。
また同じ仕事が続かなくても、10年仕事をすれば、消去法で自分に合わない仕事は見えてきます。
その中で、自分に出来る事に絞って行けばいいのです。
そういう事で仕事をする事を恐れていてはいけません。
パートで収入が少なくとも、自治体の手当てもあります。
怖いのは、仕事が出来ない、働けないと考える事です。
もちろん、病気や病人を抱えているとか、諸事情のある人は別ですが、働く事を恐れている人が多いので、何とか社会に出る事で勇気がうまれます。
かっこのいいカタカナの仕事ではないかもしれませんが、働けば何とかなります。
働く事と、自分に合った仕事を見つける事とは別です。
ただ、働く事を継続する事により、そうした仕事に巡り合うチャンスは起きています。
しかし、全く何もしなければ、そうしたチャンスすら起きません。
まずは、働く、まずは食べて行く・・・・・・これは目的です。
その中で、自分にあった道を見つける・・・・これは目標です。
目的は実行出来る範囲で具体的に・・・・目標は大きく・・・・・。
今年のモットーはこれで如何ですか?
どうですか?今年の年頭の誓いは、「パ-トでもいいから働いてみよう」と身近で小さい目的で良いのですが、目標は広い範囲で。公約ではないので変わってもいいじゃないですか。
以上、社会に出る事を不安に思っている専業主婦の方へ、少しでも勇気になれば・・・・と思う新年です。
今年はいい年にしましょうね。