うつ病と顎関節症

  • 2011年2月 1日(火) 19:07 JST
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今回のコラムでは、顎関節症とうつ病・自律神経失調症の

関わりについて書かせていただきます。

 

 

ちなみに顎関節症とは、顎の開閉時に痛みや違和感があったり、

ガクッと音がしたり、物を噛むと痛むといった症状があるものを言います。

 

 

私の経験から言うと、この顎関節症の方の7割近くが

うつ症状や自律神経症状を抱えています。

 

 

特にめまい・みみなり・難聴・頭痛・不眠症・

やる気が起きない・取れない疲労感・などの症状が多いです。

 

 

顎関節症がうつ病や自律神経失調症に関係するには

大きな理由があります。

 

 

顎は、噛むことで大きな力学的負荷を与えています。

どこに負荷を与えているかというと、それは上あごに続く頭蓋骨です。

 

 

例えば片方の顎ばかりで噛むことで、

片方の頭蓋骨ばかりに負担がかかります。

 

 

すると、頭蓋骨がゆがむことになるのです。

「えっ、頭蓋骨ってゆがみの?」と思う方もいるでしょう。

実は頭蓋骨は一つの骨から出来ているわけではありません。

大小合わせて30個前後の骨が

立体パズルのように組み合わさっているのです。

 

 

片方の顎ばかりで咬むことで、

片方の頭蓋骨に力学的負荷がかかります。

すると、頭蓋骨の組み合わさっている部分が微妙にゆがみます。

そのため、脳の機能が低下して自律神経症状が出るのです。

 

 

頭蓋骨が動くというは、西洋医学系の多くの先生が否定しておりますが、

現在、手技療法家の間では、当り前とされています。

 

 

アメリカの学会でも科学的立証もされているのですが、

日本ではこのことはあまり重要視されていません。

特殊なトレーニングを積むと、頭蓋骨の動きも察知できるようになります。

 

 

実際に片方の歯ばかりで噛むと、「バナナヘッド」という言われる

頭蓋骨がバナナのように曲がってくることがあります。

これは素人の方が見ても分かるぐらい曲がることがあります。

もちろんすぐには曲がりませんが、長年の間片方でばかり噛んでいると、

少しずつ曲がってくるのです。

 

 

さて、話を元に戻しますが、

このことから顎関節症の方に自律神経症状が出やすいのですが、

実は逆のパターンもあります。

 

 

つまり、うつ病や自律神経失調症の方が、顎関節症を起こす場合もあるのです。

これは逆に頭蓋骨のゆがみを先に起きて、

そのために顎関節にずれが生じて顎関節症になるのだと思われます。

 

 

ですから、うつ病や自律神経失調症に方で、

顎に違和感がある方は一度チェックをした方がいいでしょう。

 

 

                    うつ病回復アドバイザー 鈴木直人

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