健康な美肌を目指して・・【7】ランゲルハンス細胞を破壊する石油系 界面活性剤

  • 2011年7月15日(金) 13:27 JST
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<ランゲルハンス細胞を破壊する石油系界面活性剤>

前回にランゲルハンス細胞が、外部からの侵入に対する見張り役を果たしていることを紹介しました。ランゲルハンス細胞が正常に働いていれば、外部からの侵入者を感知し司令塔である脳に報告し、脳は侵入者を退治する手立てを指令します。

この一連の流れを免疫系といって、いま医学界でも注目されています。肌免疫においてランゲルハンス細胞は見張り役として重要な役割を担っていますが、ランゲルハンス細胞が正常に働かなくなったとき、いろいろな症状が現れるのです。 ではランゲルハンス細胞はどういった時に正常に働くなるのでしょうか?

いくつかの原因が考えられますが、なかでも化粧品に配合されている界面活性剤が大きな原因です。とくに石油系の界面活性剤は皮膚への浸透力が強く、しかも台所洗剤を見ても分かるとおり脂を溶かす性質があります。

ランゲルハンス細胞の表面は、「リン脂質」という脂成分でできているので、界面活性剤がランゲルハンス細胞の手(レセプター、異物を感知する突起)に触れると、一番大切な部分を溶かしてしまいます。そうすると、ランゲルハンス細胞の感知する機能が破壊されます。

ランゲルハンス細胞の感知する機能が損なわれると、異物が侵入しても、そのことが司令塔の脳に伝わりません。侵入したウイルスや細菌、また皮膚の炎症などは放っておかれることになります。その結果、症状が悪化します。肌トラブルはこうして発症します。

ランゲルハンス細胞の機能を衰えさせる原因はもう一つあります。それは次回に紹介します。


   毎週水曜日に更新します。次回は

   【8】弱酸性化粧品は肌荒れのもと です。
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   お楽しみに!


★前回コラム★
【1】化粧品で美肌にはなれません
【2】お肌は、排泄器官です
【3】石油系の界面活性剤は肌の大敵
【4】顔より手入れをしない胸元の方がキレイなわけ
【5】「肌も腸も詰まらせない」、それが美肌の秘訣です
【6】美肌の鍵はランゲルハンス細胞です

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