健康な美肌を目指して・・【8】弱酸性化粧品は肌荒れのもと
- 2011年7月20日(水) 13:45 JST
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- 投稿者:
- 島野 孝子
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<弱酸性化粧品は肌荒れのもと>
前回、健康で美しい肌を損なう原因として、ランゲルハンス(ランゲル君)を傷める石油系界面活性剤をあげましたが、実はもう一つあります。それは、弱酸性の化粧品です。弱酸性の化粧品、よく耳にしますが、実はこれが長い目でみると、肌の健康を損なう原因なのです。 確かに肌の表面は弱酸性になっています。それは弱酸性であると肌を引き締め、外部から異物の侵入を防ぐ効果があるのと、弱酸性には殺菌作用があり肌を細菌から守るからです。
肌が弱酸性、これは健康な肌が自らの力で酸性にしているのです。肌にはいろいろなものが分泌されています。だから私はお肌は排泄器官といっているのですが、この分泌物(排泄物)には、肌を弱酸性に保つのに有効な成分を含んでいます。皮脂や脂肪酸がそれです。肌はこれらの排泄物を代謝することによって、自然に弱酸性になるのです。
ところが、弱酸性の化粧品を与え続けると、この機能が弱くなってしまうのです。ここにもランゲルハンス細胞が関与しています。肌の見張り役であるランゲルハンス細胞が、弱酸性の肌を感知し脳に連絡すると、脳は分泌物の代謝を指示しなくなっていまうのです。
自分の力でうるおいを出せなくなってしまうと、結局肌はカサカサの状態になってしまうのです。カサカサになるとさらに化粧品でカバーします。そして悪循環に陥ってしまい、肌はますます荒れてしまうのです。
毎週水曜日に更新します。次回は
【9】アルカリが肌にいいわけ です。
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お楽しみに!
★前回コラム★
【1】化粧品で美肌にはなれません
【2】お肌は、排泄器官です
【3】石油系の界面活性剤は肌の大敵
【4】顔より手入れをしない胸元の方がキレイなわけ
【5】「肌も腸も詰まらせない」、それが美肌の秘訣です
【6】美肌の鍵はランゲルハンス細胞です
【7】ランゲル細胞を破壊する石油系界面活性剤