エントリーシートはプロに添削してもらうのが吉

  • 2011年8月 4日(木) 22:14 JST
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勝 桂子
なぜ、自分で推敲しても良くならないの?

エントリーシートや履歴書で、自分のことを「良く」語るのは、とても難しいものです。良いところを強調しすぎても独善的になりがちですし、かといって謙遜しすぎても意欲がないように見えてしまいます。

また、よほどしっかりと自己分析ができていない限り、自己の「良い点・悪い点」を、端的に表現することは難しいでしょう。

しかしながら、何年にもわたって日記を書き続け、日ごろからそれを読み直しては自己分析を繰り返している、などという人はまれです。限られた募集期間内で、何年にもわたる自己反省に匹敵する成果をあげるにはどうすればよいのでしょう?

そのカギが、“文章を客観的に見てもらうこと”にあります。

そうはいっても、何千円も支払ってプロに有料添削を頼む必要はありません。

親戚で、企業の管理職にあるかたがいれば、相談してみるのもよいですし、OB・OG訪問したとき、先輩に見ていただくという方法もあります。

管理職にあって日々部下を教育している人であれば、「どんなことを書いてあれば採用したいと思えるか」という考えを持っているはずです。リクルーター活動をしているOB・OGも、「一人でも多くの学生のやる気に出会いたい!」と感じているので、やる気を感じさせるフレーズ、つまり何百何千の中で「ひときわ光る自己アピール」というものに、敏感になっているはずです。

丁寧に書いているのに、採用されないのはなぜ?

応募書類には、読まれやすい書きかたや、好感を与える表現のコツがあります。

顔の見えない相手に読んでもらうものだからと気を遣って、前置きをクドクド述べたりしていませんか?

採用側は、一日で数百枚もの応募書類に目を通すこともあります。すべての応募書類を一字一句もらさず最終行まで読んでもらえるとは、思わないほうがよいでしょう。

ずばり、採用可否の8割は、1行目の書き方で決まっているのです!

私自身、行政書士になる前からの内職で、毎年数百枚のエントリーシートの添削指導をしてきました。その経験から、採用側と同じ目線で、“好感を持って読んでもらえる書類とはどのようなものか”が見えてきたのです。

そして、巷の書店にあふれるエントリーシートの必勝本、攻略法特集には、そうしたコツがきちんと書かれています。

にもかかわらず、提出されるエントリーシートの約8割は、基本的な攻略法を少しも参照せずに書かれています。

つまり、「心をこめて・丁寧に書く」前に、書店(または図書館)へ足を運び、エントリーシート記入のコツが書かれた書籍を数冊ぱらぱらとめくり、そこに書かれているアドバイスを忠実に守ることさえすれば、それだけで上位20%に食い込むことができるのです。

仕事力=言われる前に動いて調べる実行力、です。

調べ、忠実に守り、実行することこそが、採用されることへの近道だといえるのです。
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