【Re婚塾】▲何でもかんでも親に言い過ぎ
- 2011年11月27日(日) 11:39 JST
-
- 投稿者:
- 村越 真里子
-
- 閲覧数
- 7,318
当方へ寄せられる相談の中で、私が気になるのは、自分たちの親に何でもかんでも言い過ぎだと言う事があります。
女性は嫁に行っても母親とは友達のような関係で、買い物なども連れだって行く事もよくあり、家庭の事情や夫婦の出来事も筒抜けな部分は在りますが、最近、特に気になるのは
夫が自分の親に何でもかんでも相談すると言う事です。
これは別に珍しい事ではなく、昔からマザコンという事はありましたが、最近の相談は
「夫婦の間でこんな問題が起きました」なら判るのですが「それを親に言うと親が立腹して、その親をどうすればいいか?」という事を言われます。
自分たち夫婦の問題だけでも大変なのに、問題が変わってきてしまっているんですよね。
特によくあるのは、夫婦喧嘩の最中、「嫁がこんな事やあんな事を言った」とライブで中継しちゃうのです。
そこで地方に住む親なら出てきてしまったり、近くの親なら、息子、娘を別居させるように実家に連れて帰ったりします。
そうして夫婦の喧嘩の原因は横に押しやられてしまい、どちらも両親の意見に引っ張られ、問題が別の方向に流れてしまうのです。
そして結局夫婦が別居してしまう為、普通ならスキンシップで仲直りする機会も失ってしまう訳ですし、妻側も、ここまで大ごとになってしまった為、ちょっと実家で頭を冷やし夫婦で話し合いたいと冷静になっても、その前に夫に自分の親に謝って貰わないと、家に戻るにも親が許さないという事が生じます。
これでは人生経験豊かな親に相談した事が、逆に夫婦の仲直りの妨げになると言う事です。
もちろん、どなたもご自身の親が、まさか自分たちの足を引っ張るようなことになるとは
想像もしませんし、現にそんな親だとは思わないでしょう。
でも、親に頭を下げてくれないと家に帰れないというハードルを上げてしまうと、収拾つかなくなるのです。
ちなみに私は結婚する時は母親だけだったので、その母親に気に入って貰いたくていっぱい夫を売り込みました。
でも長い結婚生活で、私も失望する事が起きましたが、母親には悩みを相談しませんでした。
この時には、結婚に全面的に賛成していなかった母親に「ほらみろ」と言われるのも嫌でしたが、何より、私が元夫の事を不満に思うのはいいけれど、やはり第3者から悪口を言われたくないとい愛情がありましたから、むしろ家庭がうまくいっていない時も、絶対にばれないように仮面夫婦をしていました。
そしてその母親が、最後の闘病入院をするまで、私が離婚を考えていると言う事をいうと、
いくらなんでも、出だしは反対していたとしても、孫が方親になる事は喜ぶはずがない。ここは私さえ頑張ればいいと言う事で、結局離婚をしたのは母親が亡くなってからでした。
親に相談すると言う前に、大人だったら、まずは自分たちで解決しましょうよ。
どうしても親に言う時は、最後でもいいくらいと私は思います。
確かに年長者の意見を聞く事は、いい事もあります。
でもその反面、その告げ口は自分の選んだ人を、自分で悪く言い、おまけに自分の親からも、嫁の事を悪く思われてしまうのです。
それを、夫が自分の選んだ妻を例え自分の親にしろ、悪く思われるのは、阻止しないといけないのではないですか?
どうしても、今それを親に話さないといけない事なのか?
正直、私なら息子が嫁の悪口を言ってきたら、息子を叱ります。(幸いそんな事は一度もありませんでしたが)
男なのに、すぐに親に言うなんて、幼い子供が、友達と喧嘩をして、泣きながら「うえ~ん、お母ちゃんに言うたるワイ」と家に逃げ帰る姿を想像します。
大人になりきれない人が、親になり、その上またその子供が結婚し、夫婦喧嘩をして
大人になりきれなかった親に妻の悪口を言い、泣きつく。
これでは、絶対に解決するはずがありません。
妻の立場の人も、夫の悪口や、例えば夫の悪行を親に話したくなる気持ちは判ります。
しかし、離婚するなら、それでもいいかもしれませんが、それでも離婚をしないというのであれば、今後付き合いは続くのです。
何かで親戚同士の法事や結婚式などがあった時に、夫は全部筒抜けになっている妻の親には、頭が上がらなくなりますし、顔向けが出来ないのです。
フェアーに話がしにくくなるのです。
親に言いたくなるのは判ります。
しかし、それをすると、ますます「別れる方向」へ向かうと言う事を知っておいてください。
いくら、夫婦喧嘩をした憎っくきパートナーでも、メンツまで潰すのはよくありません。
せめて、お顔くらいは立てておいてあげてもいいのではないですか。
では、ご清聴、いやご精読ありがとうございました。