油は酸化しやすい性質があります。酸化した油は体に害を及ぼします。

中根 澄恵

ご相談ありがとうございます。お返事遅くなり申し訳ありませんでした。
長時間、揚げ物をしていると胸焼けがして、健康上心配されているのですね。
不飽和脂肪酸を多く含む油は、酸素、光、熱などによって酸化しやすい性質があります。
揚げ物をしていると胸焼けがして気分が悪くなる「油酔い」といわれる現象は、古くなった油や使い回した油を使用したり、新しい油でも長時間過熱することで油が老化(酸化)して発煙しやすくなり、これに含まれる過酸化物を吸うことで起こります。
酸化した油で揚げたものを食べていると体の細胞を酸化させ、細胞が傷ついて老化を早めたり発ガンなどの害を及ぼします。酸化した油で長時間揚げる作業だけでも頻繁にあると、やはり健康上よくありませんね。
これを防ぐ対策としては・・・
・油は開封後、冷暗所で保管し、なるべく空気に触れさせないようにする。
・早く使い切るよう容量の多いものは購入しない。
・何度も使い回しをしない。
・換気をよくする。
また、体の細胞を酸化させないように日頃から抗酸化作用のあるビタミンＥ(豆類、種実類、緑黄色野菜)ビタミンＣ(果実、野菜、芋類)をしっかり摂るよう心がけましょう。
肥満の原因になるかという質問ですが、揚げているだけでは体脂肪に変わる脂質を摂取しているわけではないので、肥満につながることはありません。しかし出来上がった揚げ物は、少量でも高カロリーですので、たくさん食べると摂取カロリーの摂りすぎにより肥満になりますので気をつけて下さい。

回答日時：2008年4月14日(月) 19:20 JSTお礼のコメントを書く

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