まずは、規則正しい食生活と運動などの生活習慣を身に付け、基礎代謝量を上げて太りにくい体質に変えて行きましょう。

中根 澄恵

回答が遅くなり申し訳ありません。
ご相談者の場合、８年前のダイエットの方法に問題があったのではないかと思われます。
食事制限をしたとのことですが、食事の量を減らすだけのダイエットは良くありません。食事の量を減らしても、身体に必要な栄養素（炭水化物、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラル、食物繊維）をバランスよく摂ることが大切です。
特にダイエット中は代謝をよくするビタミン、ミネラル、食物繊維をしっかり摂る必要があります。
そして、ダイエットは軽い食事制限と運動を併用することが大切です。摂取エネルギーが消費エネルギーを下回れば体重は減っていきますが、食事の量を減らすだけのダイエットでは筋肉や骨まで減ってしまいます。
８年前に運動をせずに食事の量だけ減らして１５ｋｇ痩せたのでは、おそらく体脂肪だけでなく、かなり筋肉量や骨量も減ってしまったと考えられます。
筋肉量が減ると基礎代謝量（呼吸や体温調整や心臓の拍動など、生命を維持するために消費されるエネルギー）が減ってしまいます。基礎代謝量は全消費エネルギーの約７０％を占めていますので、当然１日の消費エネルギーが減ってしまい、ちょっと食べ過ぎただけでも太りやすく、また痩せにくい体質になりリバウンドが起こりやすくなってしまいます。
最近はジムで運動を行っているようですので、是非、できれば週２〜３回のペースで継続するようにしてください。
そして、ジム以外にも普段の生活の中で「座るより立つ」「乗るより歩く」「エレベーター、エスカレーターより階段」といった活動的な生活習慣を身に付けましょう。
現在、人の半分程度しか食べられなくなっているのは、やはり消費エネルギーが少なくなっていることと、また、少し食事の量が増えたときに体重が増えることから、「食べてはいけない」と無意識に食べることを制御してしまっているのではないでしょうか。しかし、食べなければ「身体の危機管理システム」であるホメオスターシスという自然に備わっている機能により、身体は摂取した栄養をしっかり吸収し、消費エネルギーを節約して活動ができるようになります。つまり太りやすい身体になってしまい、また少し食べ過ぎたときにすぐ体重が増えてしまいます。すると食べたことへの罪悪感から、また食べない・・・その悪循環はますます太りやすい身体にしてしまうばかりか、自律神経のバランスが崩れて病気を招くことにもなりかねません。１日３食規則正しくが基本ですが、１食に少量しか食べられないようであれば、１日4食に分けて食べるのもよいでしょう。ただし、1日の総摂取エネルギー量が適正エネルギー量を越えないようにしましょう。（あまりに食べられない日が続き、体調も悪いようであれば病的な原因も考えられますので、医師の診察を受けることをおすすめします。）
今の体重を維持するには、まずは規則正しい食生活と運動などの生活習慣を身に付けて、基礎代謝量を上げ太りにくい体質に変えて行きましょう。そして、摂取エネルギーと消費エネルギーのバランスをとるようにしましょう。色とりどりの野菜を多く使った和食中心のバランス良いメニューにすると、意外と量があるのに摂取エネルギー量は少なくすんだりします。
《　肥満を予防する正しい生活習慣　》
・ 腹八分目を心がける。
・ １日３食規則正しく食べる
・ バランスの良い食事をゆっくりよく噛んで食べる
・ ビタミン、ミネラル、食物繊維をしっかりとって代謝を向上させる
・ お菓子、清涼飲料水、脂っこい料理を取り過ぎない
・ 運動習慣をつける
・ ストレス解消をする

回答日時：2008年5月14日(水) 11:50 JSTお礼のコメントを書く

・お礼はご本人のみ投稿可能です。
・回答を読みましたらご投稿下さい。

中根 澄恵相談件数：13件

プロフィールこれまでの回答

このプロにすぐ相談