すでに最も困難なハードルは越えているので大丈夫です。

公認心理士 / ｽｸｰﾙｶｳﾝｾﾗｰ / 研修講師 / ｺｰﾁ 増田 進明

ご相談ありがとうございます！
内容、読ませていただきました。

他の複数の専門家の方にもご相談されているご様子ですので、
また内容の違った回答になるかと思われますが、
私の所感というか、感じたものをお伝えさせていただきますので、ご了承いただければと思います。


今の生活の原因が、今までの人生背景に基づく価値観にあるとお考えのご様子ですが、それが真実として、
ご自身がそれに気付いて、現在は改善をこころがけている最中であるということであれば、
最も困難なハードルはすでに越えているから大丈夫だと私は思います。


多くの方が、自分自身の問題点に気付いていないため、仮に周囲から指摘されても受け入れられない状態であるのが現状ですが、
ご依頼主様はそうでないので、あとは話が早いといえば早いです。


ただし、ポイントがひとつあると思います。
それは、気付くと自己嫌悪になりがちになったり、はやく改善したいけどできないことが多々あるため、
成果を得たいがゆえの焦燥感にかられたりなど、マイナス感情（要はストレスですね）が増してしまいがちであるため、
それをなんとかすることを考えた方がいいということです。


実は私がいた少年院の生徒がそんな感じで、入院した当初は自分の問題点に全く気付けておらず、
なにか人間関係でトラブルがあっても、「なんでオレが悪いんだ」とか、そんな憮然とした態度の生徒もすくなくないのですが、
一度気付いたらそれこそ「なんでオレはこんななんだ…」と、自己嫌悪に陥る生徒がとても多いです。

特に自分の性格で直したいところがあって、
改善努力をするけれど、人間ですから、つい悪いところを出してしまうときもあり、
そんなときは自己嫌悪感情にどっぷりはまって抜け出せないという生徒もいます。


自分の問題に気付いているわけですから、改善努力をあきらめさえしなければ、
すくなくとも悪い方向には行っていないはずです。


そのポイントをおさえずに、
①他の人と比べたり、②成果を焦ったりすると、自己嫌悪になりがちですので、それは気をつけてください。


簡単なイメージ法を紹介しますと、
１年後とか、何年か先くらいでかまわないのですが、
「ここを直したい！」と思っている価値観などについて、
誰か、今は出会っていない架空の人と次のような会話をしているところをイメージしてみてください。

架空の人　「○○さんって、とても○○で素敵ですよね！」
あなた　　　「いやいや、私も実は昔はこんな人間で、とても苦労したんですよ」
架空の人　「え～！？そうなんですか？全然想像がつかないです…」

そうやってあなたが笑顔でお話しているところをイメージしてください。



「私は今までこんなひどい有様だったんですよ、だからそれがいやで努力して、今はこうなれました」
といった、

「だから今、幸せ」と感じられる日が来ることをイメージしていれば、意識付けがより深まることが期待できます。


世の中にはさんざんな人生背景を持っている人が数多くいますが、
そんな人であっても、「（あのころがあったから、）だから今、幸せです」という人生にすることができるのが人という生き物です。

信頼できる人間関係を得るために、まずは自分の可能性というものを信じていただきたいなと思います。

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回答日時：2009年8月26日(水) 03:41 JST

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