これからの人生の為に逃げるが勝ちです。

夫婦問題カウンセラー 村越 真里子

先ず最初に心に強く持ってほしい事があります。
それは　心の方向（ベクトル）です。
結婚生活の中で　どちらか一方だけが悪いということは無く　お互い様という事はあります。
家庭人という事で言えば　金銭の使い方、家事のし方。人間は間違いも犯しますし　完璧でもありません。

しかし　何があっても　暴力は許されません。
ご主人の怒りを買うことがあったにせよ　暴力はいけません。

そしてここでしっかりと認識にて欲しいのは　これは　暴力だという事を判って欲しいのです。

以前は腕が腫れるほどの暴力を受けていた・・・・これは肉体的ドメスティックバイオレス・ＤＶです。

そして今は　これみよがしに子供に意地悪しあなたの苦しむのを見る・・・これは精神的ＤＶです。
その上　キャッシュカードを取り上げ金銭的に追い詰める・・・・これは経済的制裁といって経済的なＤＶです。

すなわちこれら全てを総じて　「モラルハラスメント」という暴力の一種なのです。

このモラルハラスメント特徴は　貴女の事をバカにして　自信を失わせ　世間では通用しないと貴女の逃げ出す意欲さえ奪い取ります。

こうしてあなたを籠の鳥にして長年に通じて　じわりじわりと苛めてきます。
こういう夫にとっては　家族は「餌食」なのです。
しかし自分の気に入らない事があったときには　何かと理由をつけていじめてきます。
理由は何でもいいのです。
でもお腹が一杯の時は苛めてきません。
だから時々　普通に戻る夫に優しささえ感じてしまい、あなたも「自分が悪いのかな」とさえ思ってしまいます。

何度も　言いますが　この波のあることが　ＤＶそのものなのです。

ＤＶをご理解いただけましたか？

さてそこで　どうするか、です。
これには　先ず逃げる、これしかありません。

本当なら子供さんが夏休みに入った所がチャンスだったのですが・・・
ま、そんなことは言ってられません。
学校を変えるのは可哀相、友達と離れ離れになるのは可哀相。
色んな心配があるでしょうけれど　それは一時の事。
とにかく　ご主人を見捨てること、「一人にするのは夫とて可哀相」と同情は禁物です。

親も頼れないといわれていますが　親を頼る必要はありません。むしろ親兄弟を巻き添えにするとそこから足がついて　ご主人が追いかけてくるから　誰にも知らせず　ご主人から逃げないといけないのです。

まず最初に　地域の女性センターや配偶者暴力防止センターに相談に行って下さい。
そこでは　母子寮や　シェルターのように　夫から身を守ってくれる施設を紹介してもらえます。
暫く　子供さんの学校を休ませる覚悟も要りますが　そうしているうちに　調停の準備などもして離婚の手順を教えてくれます。場合によっては　法律扶助という制度で弁護士の先生も付けてくださいます。

こうして貴女と子供を守りながら　離婚へ導いてくれますので　先ずはこの門を叩くことをお勧めします。
頑張って下さい。

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回答日時：2009年8月29日(土) 05:30 JST

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