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高校

ご相談者:40代/女性

はじめまして、こんにちは。私は高校にこの春入学した男の子の母親です。息子は小学校の時からサッカーを続けていて、今の高校でもサッカー部に入部して頑張っていますが、昨年の夏前に右足を骨折し手術するという大怪我をしました。リハビリにも前向きにがんばり、2回目の手術が終わったのが半年ほど前でようやく高校に入って以前のようにプレーできるようになりまいた。今の息子の高校は中々の強豪校なのですが、もともと骨折する直前にはコーチの推薦で全国大会常連校へのセレクションが決まっていましたが骨折で、ダメになってしまい、迷った末にセレクションがなくても入部できる今の高校への進学をきめたのです。しかし入部してみるとJリーグの下部組織からスポーツ推薦で入った子達が最初からレギュラー候補として優遇され、怪我でスポーツ推薦などとれなかった息子は悔しい思いをバネに自分なりにトレーニングを増やし努力すれば、いつか監督の目にも留まるだろうと頑張っています。私の心配は、実際の状況から考えるとレギュラーの座をこれから3年間の間にとれる事は非常に厳しいと思うのですが、努力をすれば何とかなると希望をもって頑張っている息子が、大会メンバーに入れなかったとガッカリしているのをみると、私まで内心落ち込んでしまうのです。あの時怪我さえなければと、いまさら考えてもしょうがないと解かっていても考えてしまいます。幸い息子は楽観的な性格なので、もし高校で認めてもらえなくても大学で活躍すれば、プロへの道もあるだろうと夢を持っているのですが......私はそんな甘い世界ではないことが解かっているので、そうだそうだ頑張れとは気安く言えません。サッカー選手として輝くような才能があるわけでもなく、ひたすら真面目に努力することで今まで色々な監督やコーチから認めてもらってきた事は評価しているのですが....これから母親である私は、息子が挫折しそうになった時、叱咤激励したらいいのか、ただ黙って見守っていればいいのでしょうか?なんだか最近は本人より自分が落ち込む事があります。もちろん息子の前では、そんな素振りはみせていませんが。

40代/女性 | 日付:2009年9月11日(金) 13:18 JST | 閲覧件数: 2,847

ヒアリングしてご子息の気持ちを引き出してみてください。

公認心理士 / スクールカウンセラー / 研修講師 / コーチ 増田 進明

ご相談ありがとうございます!
懸命にサッカーをがんばっているご子息が、お母様のお考えとしてはいずれ挫折する可能性が高いと思っていて、
実際にそうなりそうなときにどのように接したらいいのか、というご相談ですが、


なにか「プロにはなれないだろうし、そこまで打ち込むよりはその時間を勉強にあててすこしでも良い大学に行ってほしい」
といった、サッカーより他のことをやってほしい、という強いご意向があるのでしょうか?


もしそうであれば話は別なのですが、そうでなければ大いにやらせてあげればよいと私は考えます。


私の知人でJリーガーに本気でなろうと努力していて、結局断念した方が何人かいまして、
その人たちは大学や社会人までサッカーを続けても報われず、一時は目標を見失って自暴自棄になりかけたりもしたそうですが、
今は家業を継いでいたり、営業の仕事に打ち込んでいたりなど、いずれも非常に生き生きとした人生を歩んでおられます。

たしかに夢を断念したそのときは非常に落ち込むと思いますが、そこからまた這い上がって違う道を見つけられたら、
そういう方々は過去になにかに情熱をそそいだ経験が豊富な分だけ、次の道でもすごくエネルギッシュでいられている感じがします。


昨今の夢を持てない子供たちのことを考えたら、かけがえのない経験を積まれているお子様と感じます。
その経験は、ご子息が将来どんな道に歩むとしても、必ず生かされます。

実際に来るであろうとお考えの「挫折のとき」ですが、そのときはまさに正念場でしょうから、
しっかりと向き合ってあげられるよう、覚悟というこころの準備をしておく必要があるかもしれません。
ですが、それまでの間はご子息の夢を信じて、余計な雑念をちらつかせず、思い存分打ち込ませていただけたらと思います。


さて次に、完全に断念したわけでなく、「挫折しそうになったとき」に、どのような接し方をしてあげたらいいのか、ということについてですが、
要するに「あきらめずにがんばれ」とか、「もうあきらめたら?」といった様々な言葉の、どれが適切な言葉なのかわからないということなんだろうと思います。


そういう場合は自分の気持ちを表明するのではなく、まずご子息の気持ちを「ヒアリング」することをオススメします。

最初にこころがまえとして、「私は彼(ご子息)がサッカーを続けようと、違う道を選ぼうと、いずれにしても彼の協力者である」という気持ちを、
自分の心の中で再確認してください。

そして、ご子息が悩んだり挫折しそうになっているときに、ご子息が今どんなことを考え、感じているのかを聴く(ヒアリング)するのです。
もうあきらめようかと考えている部分と、でもまだがんばりたいと考えている部分と、相反する気持ちが混ざっているから悩んでいるわけで、

それを聞き出す、引き出すことをまず第一にするとよいと思います。


ただし、最初はご子息も感情的になっていて、「もうやめた」と投げ出した感じかもしれませんから、
そんなときは結論を出すのではなく、あいづちをうちながら聴くだけにとどめ、
「私はあなたがどんな選択をしたとしてもあなたのサポーターであることは変わりないから、それならそれでもいいと思うけど、
また落ち着いたときに考えてみたらいいんじゃない?」

という感じにして、あらためて後日に再度ヒアリングするとよいと思います。

たとえばその流れの中で「○月までやってみて、メンバーに入れなかったらあきらめる。とにかく○月まではやる」とか、
期限が決まったりすることもあるかもしれませんし、

そうと決まればお母様もその期限まではとにかくがんばれ、と心おきなく伝えられると思います。


要するに、ご子息の考えていることをまず聴きだすようにして、自分はそれに対応した接し方をしていくようにすればよろしいかと思います。
(先にあげたように、なにか自分の強い意向がある場合は、話は別になります)


自戒の念も含めてですが、とかく教育者や保護者は先に自分の意見を表明したり、アドバイスをしたりしようとしがちなので、
迷ったときだけでなく、普段からまず相手の意向を聴きだしていくことに優先順位を高くしていただけたらと思います。

極端な話、相手の意向を聞いた上で、
「じゃあ私はその方向で協力するね。そうなると、こういう感じになりそうだけど、それでいいかな?」と答えるくらいのときがあってもよいかもしれません。

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回答日時:2009年9月17日(木) 02:26 JST

ご丁寧な回答ありがとうございます。つい母親というものは子供を安全な方向へと、導きたくなってしまい、それが本人の為には、どうなのかと迷ってしまうのです。これからは、まず子供の気持ちをよく聞いてあげるよう、心がけていくようにします。

| 40代/女性 | コメント投稿日:2009-09-18 |

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