相談&回答 |
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回答プロ:公認心理士 / スクールカウンセラー / 研修講師 / コーチ 増田 進明
ご相談者:30代/女性
同じクラスにからかい、ちょっかいをかけてくる同級生がいて、困っているようです。
息子のタイプは小柄でぽっちゃり、人なつこい、いつも明るい子です。どんなタイプの子でもすぐに仲良くなれる子ではありますが、涙腺が弱く、めそめそ、後ろ向きになってしまうこともあります。
その同級生とは中学入学前からも知り合いでボーイスカウトで一緒に活動して、仲良く過ごしていましたが中学に入ってから息子に対して風当たりが強くなったみたいです。
息子からはちょっかいをかけることはないと思います。先生からもそのようなご指摘は受けていません。
息子の容姿や性格でからかわれることも多く、それで息子がめそめそしたりするのも楽しんでいるようです。
息子をいじめるために学校に来ていると発言したこともあるとか!!
学校の先生も知っていると息子は言っていました。
事あるごとに先生も間に入って下さり、相手のお子さんにも指導してくださっているようですが・・・。
毎日のように同じようなことがあるので息子もストレスは溜まってるようですが、仲の良い友達もいるので学校は嫌がらず行っています。
でも私の心中が穏やかではありません。この先、エスカレートしてひどいいじめになったらどうしよう等考えてしまうこともあります。相手の親御さんも以前から交流があるだけに苦しいです。
苦情を言いたくて言いたくて、でも今は一呼吸置いています。
私は今そんな息子を見守り続ける毎日ですが、それでいいのでしょうか?
30代/女性 | 日付:2009年9月16日(水) 15:57 JST | 閲覧件数: 5,117
公認心理士 / スクールカウンセラー / 研修講師 / コーチ 増田 進明
ご相談ありがとうございます!
ご子息に対する一部の子供さんのからかいに対して、エスカレートしたりしないかとご心配のご様子で、
もどかしいお気持ちが伝わってきました。
子供はある意味残酷というか、感じたことを遠慮なくストレートに表現して、ときに加減を知らないときがありますので、
本人が気付かないうちに、相手をひどく傷つけてしまうことが多々あります。
本人は親愛感情を表現しているだけのつもりで、たいして悪気はないのかもしれませんが、
もし相手のお子さんが問題を軽く見ているのであれば、周囲の大人や分別をわきまえている友達などが本人に気付かせてあげる必要があるのかもしれません。
担任の先生がその役割の一端を担ってくださっているご様子ですが、周囲のできるだけ多くの人間が伝えたほうが、
本人の気付きや反省が深まるかもしれませんので、基本的には見守るだけよりは伝えることを意識した方がいいです。
まずはご子息自身がこのことを対人関係においての学ぶチャンスにしてほしいと思いますので、
ご子息にヒアリングして、相手のお子さんの行動に本当に迷惑しているのかどうか、
またどの程度のストレスであるのか、気持ちを引き出して確認し、
ご子息と相手方のお子さんの間でのやりとりで解決することを考えるだけでなく、ご子息が仲の良い友達に協力してもらう方法など、
どうすれば健全な形で解決できるのか、一緒に考えたりしてあげるといいと思います。
問題解決能力や、コミュニケーション能力を養うチャンスでもあるので、
本人の自発的な解決行動につながるように、相談相手になってあげることが望ましいと思います。
しかし、なんでも本人の自力で解決できるわけではない場合もありますから、ご子息の資質や今の状態を考えて、
ご子息ができる努力をした上であるならば、無理をさせずサポートをしてあげてください。
その辺のさじかげんはご依頼主様がその時に感じたなりのバランスで大外れはないですので、自信を持って実践してください。
まず担任の先生にもう一度相談しようとか、いやはっきり相手の保護者に言おうとか、その際はこのように言おうとか、
さまざまな考えが浮かぶと思いますが、熟慮した上であるならば思い切って実行することだと思います。
その際大切なのは相手に「伝わる」ことですから、伝え方を考えることがとても大切です。
自分の思うままに伝えたところで、それが正確に相手に伝わるとは限りませんし、
ことあるごとにいちいちあれもこれも口を出していたりすれば、だんだんとこちらの言っていることに対して耳を傾けなくなってきます。
大変苦しい心情の末にうちあけているということを理解していただけるようにすると同時に、
これだけは伝えたいという部分を絞って、整理してから伝えるようにこころがけてください。
最後に、実はこのような試行錯誤をしていると、不思議とちょうどよいタイミングがやってきたりするものです。
根拠はありませんが、あれこれと思いふけっているうちに、今まで見えなかったタイミング(チャンス)が見えるようになるのだと私は思っています。
以前のご依頼主様にも同様のことをお伝えしましたが、「こうすればいつもうまくいく」というような、正解があるわけではありませんので、
私のお伝えしたことや、周囲の方々のアドバイスを自分なりにかみくだいて栄養にしていただき、
よくよく考えた上で決めたことであるならば、自信を持って実践してくださればと思います。
(もちろんその結論が「しばらく様子を見守る」であってもいいわけです。)
ご依頼主様のように、様々なことを思慮深く思いやる姿勢こそが、教育効果の最大のエネルギー源になりますので、
どうぞ安心して育児に励んでいただければと思います。
回答日時:2009年9月22日(火) 03:04 JST
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ご回答ありがとうございました。
息子とたくさん話をしようと思います。その時々でアドバイスしてあげたりできたらと思っております。
親子で前向きに頑張ります!
| 30代/女性 | コメント投稿日:2009-09-25 |