相談&回答

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父の借金と贈与についてご相談させていただきます。

ご相談者:40代/男性

 十数年前に私の父が、親戚の経営する牧場の借入金の連帯保証人になりまして、その牧場は経営に行き詰まり、数年前に倒産しました。牧場の経営者も財産の処分を行ってきましたが、全額返済できないので、残りの借入金を、保証人である父が支払うことになりました。返済もあと数百万円と先が見えてきた矢先に、思わぬところで母が自動車事故をおこしてしまい、(母が軽トラックを運転し、70歳の男性と接触して、首の骨を折るという大ケガをしました)、その男性は大手術の結果、幸いに退院したのですが、母の軽トラックは肝心な自動車任意保険に入っていませんでした。そのため、被害者に多額の病院代、慰謝料を支払わなければならなくなってしまいました。病院代も手術、入院代等含めて500万円くらいと聞いております。あと、慰謝料がいくら請求されるか分からない状態です。

 息子である私が恐れているのは、両親も高齢(70歳前半です)で今後いつどうなるか分からない状態で、万が一支払う能力無くなった場合、借金が相続人である自分にくるのではないかということです。
 それで、私の家は農業をしていますので、財産として、田んぼ、畑、農業機械等がありますが、今のうちにこの財産を私の名義に変えてはどうかと思っています。(これは、贈与するということでしょうか?)
 どういうことかと言うと、両親に支払い能力が無くなり、私に借金の返済がきた場合に、前もって財産の名義を自分に変えておき、財産放棄をしていれば、借金も財産ですので、支払うことを拒否できるのではないかと考えています。(両親が生きていたら、両親は自己破産をするということです)
この考え方は適切な考え方でしょうか。

また、財産の名義を変えた場合、税金の問題があると思うのですが、これは贈与税になるのでしょうか。これはどういうタイミングで発生するのでしょうか。また、どのくらいの範囲であれば贈与税はかからないのでしょうか。

また、相続時精算課税制度というものもあるようですが、この制度自体どういうものか把握していませんが、こういう制度を使った方がいいのでしょうか。

長々と書きましたが、どうかアドバイスを頂けたらと思っています。
よろしくお願い致します。

40代/男性 | 日付:2009年9月26日(土) 14:23 JST | 閲覧件数: 3,505

まずは、財産調査等の計算から始めることをおすすめ致します。

古家 秀樹

○はじめまして、飛鳥(あすか)行政書士法務事務所の古家(ふるいえ)と申します。


>十数年前に私の父が、親戚の経営する牧場の借入金の連帯保証人になりま
>して、その牧場は経営に行き詰まり、数年前に倒産しました。
>牧場の経営者も財産の処分を行ってきましたが、全額返済できないので、残
>りの借入金を、保証人である父が支払うことになりました。
>返済もあと数百万円と先が見えてきた矢先に、思わぬところで母が自動車事
>故をおこしてしまい、(母が軽トラックを運転し、70歳の男性と接触して、首の
>骨を折るという大ケガをしました)、その男性は大手術の結果、幸いに退院し
>たのですが、母の軽トラックは肝心な自動車任意保険に入っていませんでし
>た。そのため、被害者に多額の病院代、慰謝料を支払わなければならなくな
>ってしまいました。
>病院代も手術、入院代等含めて500万円くらいと聞いております。あと、慰謝
>料がいくら請求されるか分からない状態です。

>息子である私が恐れているのは、両親も高齢(70歳前半です)で今後いつど
>うなるか分からない状態で、万が一支払う能力無くなった場合、借金が相続人
>である自分にくるのではないかということです。

>それで、私の家は農業をしていますので、財産として、田んぼ、畑、農業機械
>等がありますが、今のうちにこの財産を私の名義に変えてはどうかと思ってい
>ます。(これは、贈与するということでしょうか?)


○はい。
○贈与に該当する可能性が高いものと思われます。

>どういうことかと言うと、両親に支払い能力が無くなり、私に借金の返済がき
>た場合に、前もって財産の名義を自分に変えておき、財産放棄をしていれば、
>借金も財産ですので、支払うことを拒否できるのではないかと考えています。
>(両親が生きていたら、両親は自己破産をするということです)
>この考え方は適切な考え方でしょうか。

○上記、考えが適切であるかどうかは、ご両親様の財産調査を全て行い、今
○回の交通事故等の費用及び保証人としての借金の額を計算してから判断
○なされることをおすすめ致します。


>また、財産の名義を変えた場合、税金の問題があると思うのですが、これは
>贈与税になるのでしょうか。

○はい。
○原則として贈与税になるものと思われます。

>これはどういうタイミングで発生するのでしょうか。

○相談者様が頂いた時点で贈与税の対象となる可能性があります。

>また、どのくらいの範囲であれば贈与税はかからないのでしょうか。

○贈与税とは、財産の贈与を受けた際に課税される税金です。
○しかし、財産の贈与を受ければ、なんでもすべてに贈与税が課税されるもの
○ではありません。
○また、贈与目的等により基礎控除というものも使える可能性がありますので、
○一概にどの範囲でとは回答できませんが、一般的には贈与税は、110万円
○を超えたら贈与税が課税されると言われております。

○正確の数字を出すには、財産調査する必要性があるものと思われます。

>また、相続時精算課税制度というものもあるようですが、この制度自体どういう
>ものか把握していませんが、こういう制度を使った方がいいのでしょうか。
>長々と書きましたが、どうかアドバイスを頂けたらと思っています。
>よろしくお願い致します。


○上記制度を使用するのかしないのかは、やはり財産調査を行い、その財産の
○額と財産の種類を把握した上で判断できるものと思われますので、一概には
○なんとも回答ができません。

○まずは、財産調査等の計算から始めることをおすすめ致します。
○上記情報を把握した上であれば、その後の手続きや進め方が見えてくるも
○のと思われます。

○一日でも早く解決されることを心よりお祈り申し上げます。


○それでは失礼します。

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          名古屋合同事務所内 

          飛鳥行政書士法務事務所

            古 家 秀 樹 
 
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このプロに有料相談

回答日時:2009年9月26日(土) 17:09 JST

お礼が遅くなり申し訳ございません。

適切なご回答ありがとうございました。

早速、財産調査等を行っていきたいと思います。

また、お世話になるときにはよろしくお願いいたします。

| 40代/男性 | コメント投稿日:2009-09-28 |

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