相談&回答 |
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回答プロ: 佃 泰人
ご相談者:50代/女性
都心の昔からの商店街にある老母の家を新築する為解体した所、隣家と雨どいがつなげてありました。隣家とは密接していましたが、長屋ではありません。隣家は何年か前にほとんど新築にもかかわらずリフォームと称して三階建てにし、今は1階を店舗、2・3階を住宅として別々に貸して別の所に住んでいます。事前に連絡先を調べて連絡すべきでしたが、雨どいがつながっているとは思いもせず、問題はないと思い解体を始めたところ金属の板がうちとの間に渡してあり、その下の1・2階の外壁は素人が見てもずさんな工事をしたことがわかります。違法建築だとこちらの建築やさんはいっています。その後隣家のオーナーから怒りの電話がきて雨どいはうちが着けたものでそれをなんで勝手にこわすのかと言われました。境界線ぎりぎりに建ててあるので雨どいは完全にウチの方に越境していますが、断りなく工事を始めた手前、足場を立てて雨どいの始末をする費用は当方で持つことにし、外壁は当然ですがあちらでやることに電話で決めました。こちらの工務店ではなくあちらの工務店にやってもらうことにし、11月いっぱいでやっていただけるとありがたいと伝えてあります。
さて、その通りに進めば当方の工期もさほどの影響はないようなのですが、大工さんの都合がつかないとかあるいは嫌がらせも含めてなかなか工事に入ってもらえない場合どうすべきでしょうか。境界を越えている物を撤去してもらう権利はありますし、足場もうちの敷地に立てるわけですから、12月に入ったら当方の工事を進めると強く主張できるでしょうか。
どなたかのアドバイスをいただきたいと思いご相談した次第です。よろしくお願いいたします。
50代/女性 | 日付:2009年11月 6日(金) 23:52 JST | 閲覧件数: 4,857
ご相談ありがとうございます。
隣家との密接した場合の工事や一体が古い建物が密集している場所での
工事には、このような話は良く聞かれる内容でもあります。
蓋を開けてみてびっくり!
そんな感じではないでしょうか?
確かに、雨どいを越境しているとはいえ、壊してしまったのはちょっとまずかったですが、それ以外の工事は自分自身の敷地内では進められないのでしょうか?
外壁の状況を見たわけでないので、何とも言い難いのですが・・・
このような密接した状況での建築作業等に関して、まずは、相手の敷地を借りる
ことなく(相手の敷地内に足場等を組まなくて済む)作業ができるか?
このポイントが非常に大事です。
相談者の作業が隣地に入らずにできるのであれば、相手の外壁工事の時期など気にせずに作業を開始しても何ら問題はないということになります。
しかし、相手の敷地を少し使わせてもらう必要があるなら何度か確認の連絡をされた方が良いと思います。
反対に、相談者は相手の敷地を使わないが、相手がこちらの敷地を使うような状況であれば、工事に入る旨の内容を伝えて、相談者の工期を前提に作業を開始す
ることで良いと考えます。
ただ、密集していれば、何かの時には助け合わないと、後から問題が出たときに
苦労するケースも十分に考えられます。
越境物に関しては、相手方の撤去を請求するものの、直ちに撤去するのが困難、
または過分の費用が見込まれるようであれば、将来的にきちんと撤去することを
確認した書面を作成しておいた方が無難です。
代が変わったり、人が変わると、今の約束がどこかに言ってしまうことも多々あります。
越境物や今回のケースなど、信頼できる第三者に介入してもらうのが本当は良いと思います。
当事者同士では、ちょっとしたことでの感情の行き違いが発生すると、関係が
悪化し修復が難しくなる場合もあります。
隣同士、隣接している土地、密集地であることを考えると、何かの時には、互いに協力が必要になる場合もあります。
一線を超えないような上手な付き合いを念頭に入れながら工事の話をしてみては
いかがでしょうか?
回答日時:2009年11月12日(木) 16:13 JST
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佃先生ありがとうございました。まさにおっしゃる通り 「開けてびっくり!」「まさかこんな風になっているとは!」 という情況でした。
現在は隣家との話し合いで、うちがこわしたとよの部分を補修する費用はうちが払うこととし、壁は隣家がきちんと補修する方向でなんとか話が進んでおります。
ちなみに隣家には足場を立てる余地はまったくないので(外壁=境界線)、うちの敷地を使ってもらうしかありません。うちの方は隣家の修理が終わるまで、地盤調査をするくらいで工期はずいぶん遅れてしまい、こちらの建築会社にも迷惑をかけました。隣家を改修したときにきちんとやってくれていればこんなことにならなかったのに、とも思いますが、ともあれ断りなく工事を始めた落ち度もあり、なんとかこじらせずに双方の工事が進めばと思っています。こじれそうな場合は先生がおっしゃるように、プロの方や行政など第三者に判断していただくつもりですが、そうならずに無事進んでいくことを祈っております。
一時はたいへん落ち込みどうしようと思い、悩み辞典にご相談しましたが、ひとりで悩んだり心配していることを家にいながらに専門家にご相談できる場があったことはとても心強かったですし、しかも数日のうちにきちんと回答していただけるなんてほんとうにありがたかったです。
改めてありがとうございました。
| 50代/女性 | コメント投稿日:2009-11-13 |