相談&回答 |
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回答プロ: 松下 豊太郎
ご相談者:20代/女性
はじめまして、
以前、勤めておりました会社とのトラブルです。
去年の11月までコンピュータ制作会社に勤めておりました。
私はプログラマーでその制作会社にはプログラマーが私一人しかいなかったため、
知り合いのプログラマーを勧誘し、私が辞めるのと入れ替わりで入社していただきました。
その際、私が担当していました案件を引継ぎをしたのですが、
作業が多く残っていたため、辞めた後も私もお手伝いしておりました。
しかし、今年5月ぐらいから
急に「対応しきれない」という理由で業務を私に押し付けてきました。
私は、2月に妊娠が発覚し、当時はまだ仕事などをしていたのですが、
制作費をしはらうからということで、7月いっぱいまでということでそれをお受けしました。
そして7月になりそろそろ引継ぎをしようかなとおもったところ、
今度は、「わからない」「知らない」「できない」の一点張りで引継ぎを拒否されました。
大変、そこでもめたのですが
このままもめてもお客様に迷惑をおかけするし、
勤めていたころ責任もって対応しますといった手前、
その案件を完了するまでは私が対応することにしました。
その間、前の会社はお客様に何もアポもとらず私にまかせっきりの状態だったので、
私が制作を完了した後も、
契約をした前の会社はサポート業務などしていかないといけないため
お客様に連絡をとっていただいたり、
制作の状況を確認してくださいといっていたのにもかかわらず何もしませんでした
そこで、私も依頼していただいたお客様も不安を覚えたので、
サポート契約書というものを作成し、私とお客様と以前の会社とで契約をかわしました。
内容は、
不明点やバグなどがあった場合に対応すること。
制作過程を完全に把握し、 内容を理解していることが前提になる。
知識不足により、電話で解決できないサポート業務が発生しても、これは有償としない。
といった形です。サインと印をそれぞれ押していただきました。
そして、先月やっと作業がなんとか完了し、その月に私は出産し、お客様は入金をすませました。
安心したのもつかの間、
今度は、お客様から連絡があり
「修正をお願いしたところ前の会社から引継ぎが不十分だったため、内容がわかりませんので対応できません」とサポート業務を拒否されたそうです。
仕様書がないので、「わからない」「できない」「しらない」と・・・
じゃあ、仕様書を作ってわたしますといっても、最初に仕様書はもらうもんだから、
今更もらっても、もうこっちではサポート対応できないよといった対応をとられました。
仕様書こそ作成しておりませんでしたが、
お会いして引継ぎ作業もしておりましたし、
制作で不明なところがあったら連絡してくださいといって納得してもらっていたはずなのに、
入金いただいて、実際サポートが入ったとたんこの態度でこちらもあっけに取られるばかりです。。。
もちろん、前の会社とは仕様書をわたしますとも言ってませんし、そういった契約書もありません。
サポート契約書のことをいうと、内容を少しはきちがえていたというあきれる対応です。
お客様もご立腹状態で、訴訟を起こしますといっても、
訴訟でも何でも起こしてくださいといいかえされたそうです。
この場合、相手側(前の会社)にサポート業務をさせる
または、契約違反といった法的対応をとることができますでしょうか?
その場合、どういったところに相談したほうがいいのでしょうか、
弁護士?消費者センター?労働局?
こういったことは、無知なもので大変困っております。
うちわだけで話しても同じことの繰り返しになりそうなので、
専門の方を間にいれて話を進めていきたいと思っています。
長々とした文章になりましたが、どうぞよろしくお願いいたします。
20代/女性 | 日付:2009年11月 7日(土) 15:26 JST | 閲覧件数: 4,002
ご相談ありがとうございます。
ご相談文を法的視点で整理すると次のようになります。
(1)事実確認
1.相談者さんは、勤務先の会社が請け負った「プログラム作成」作業担当者であった。
2.相談者さん退職に際し後任の採用に協力、会社が採用し、相談者さんの後任として引継ぎを命じた。
3.後任者はスキル不足か、勤労意欲不足か、いずれにせよ後任の引継ぎができる人材ではなかった。
4.相談者さんは、この件につき、別途会社から請負い完成させた。
5.プログラム完成、引渡しに際して、会社と納品先とが保守管理契約を締結した。
6.保守管理につき、納品先の依頼に会社が応じない事態が生じた。
7.会社、納品先双方から、納品時、また、保守管理契約につき、当時の責任追及されている
上記のような経緯でしょうか。
(2)現状分析
1.プログラム作成契約の当事者は、会社と発注者であり、相談者さん退職に際し自社で完成できなければ、外注に出しても完成し、発注者に引き渡す義務を負うのが、一般的な請負契約上の会社の立場です。そこで会社は、相談者さんに、退職後であるが依頼し完成し、引渡しをしたということだと推測します。
2.引渡しに際して、保守管理契約の当事者は、会社と発注者(納品先)の2者でしょうか?それとも、相談者さんが、会社から納品先に対する保守管理実務を請負う3者契約でしょうか。保守管理契約上、相談者さんがタッチしていなければ、会社と納品先の問題で相談者さんは、第三者の立場でありなんら責任は生じません。
3.会社が、納品したプログラムについて内容が理解できないというのは社内問題であり、発注先に対する免責にはならないと思われます。
(3)対応策
当事者間で解決できなければ、納品先の会社が、保守管理契約に基づく履行を求める、また損害賠償請求を会社に求めるという対応になろうかと思われます。相談者さんが、好意で解決できる段階は既に過ぎていると思われます。
相談文だけでは、(1)(2)の会社、発注者(納品先)、相談者さんの契約上の関係が不明確な点があり、確定的な回答ができません。
有料となっても、納品先と共同歩調をとり行政書士など専門家に具体的に相談され対応を検討されるようおすすめします。
回答日時:2009年11月 7日(土) 17:05 JST
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ご回答いただいた内容を拝見いたしまして、
やっぱり専門の方を間にいれることが一番だとおもいました。
来週に前の会社と引継ぎのことできちんと話をする事になりましたので、
まずは相手側の出方をみたいとおもいます。
大変参考になりました。ありがとうございました。
| 20代/女性 | コメント投稿日:2009-11-08 |