ご主人の情報がもう少し必要です。

夫婦問題カウンセラー 村越 真里子

サンタさん、何年も苦しまれ　その結果家を出られた勇気ある行動は　称えさせていただきます。

その上でお断りしておく事がございます。　改めて申し上げますが　私の仕事はカウンセリングです。
メンタル面でのアドバイスです。もちろんこれは　単なるアドバイスだけではなく　夫婦の離婚問題に対する具体的な
指導も致しますが実は　その後は必ず　行動を伴う努力を必要とします。
メンタルという「思い」だけでは解決できない問題は行動力がその後の結果を左右する事をご理解下さい。

そして　私が出来ないアドバイスもあります。それは法律面でのことです。
もちろん　この事は　私が全く知らない・・・・では　カウンセリングも出来ないのですが　具体的な手続きや
親権、養育費などに関するご相談はしてはならないと法律（非弁法違反）で決められていて　実際は知っていてもできないというもどかしさはありますが　この点はご理解下さい。

それで　弁護士会などのホームページで発表されている情報については　私の発言ではなく、公開された「情報提供」という事で　お知らせする事は可能です。

しかし　あくまでも私の専門分野以外のご相談は　間違った事をいうといけませんので　この悩み辞典でご活躍されている専門の先生に当ってみてください。　法律面での事は念のため行政書士の先生に、保険証の件についても社会保険労務士の先生にお尋ね下さることをお勧めいたします。

さて本題に戻りますが　相談者の中には　励ましだけを求められて　実際の努力する場面になると　「また考えます」という答えになり　同じ悩みを何年も持ち続け結局何も進まないという方が多くいます。

だから　サンタさんのように　行動に移される勇気のある方は　回答のしがいがあるので　私もガンバってアドバイスさせていただきますね。

先ず　子供さんの保険証の事ですが　本来、扶養する家長の扶養家族に入るのですが　それは夫であれ妻であれ、
どちらでも選べるはずですし、変更もいつでも可能です。
私の息子も働いていますが安月給という事もあり　私の保険証に扶養家族として入れています。しかし、逆に私が成人している息子の保険に入る事も可能です。このどちらかをいったり来たりは　割に気軽に出来、切り替えも簡単です。
必ずしもご主人の承諾を得なければできないものでもありません。勝手に抜こうと思えば　市役所？役場？が特に確認作業はしませんし　申し出を断る権限もありません。だから申し出れば出来るはずですがサンタさんは曲がったことはしたくないというお気持ちがあるようなので　この悩み辞典で登録されていますプロ、社会保険労務士伊部 光洋先生に念のためにお伺い下さい。

そして　その他のご質問ですが　子供の養育費、面接権、借金返済という財産分与・・・・・・
これら全てが　法律用語になり　どうかすると　法律面での解決方法になります。
ですから　この点も行政書士の先生にお尋ねすることをお勧めいたします。
ここでのご相談は　各先生に一度ずつであれば　複数の相談も許されていますので　うまく費用が掛からない方法で　どんどん解決して下さいね。
しかし離婚に至るまでの勇気や現実的な考え方へのアドバイスは　あくまでも方向付けという事で大切な部分ではありますので　私の持分としてはメンタル指導の立場でアドバイスさせて頂きます。

まず最終的には　地域にあります、婦人センターという所の門を叩かれることをお勧めします。
（大都市にはよくあるのですが　そちらの地域にあるかどうかは　お調べ下さい）
男女共同参画センターとかという名称で活動されている地域もあります。

ここは　弁護士の紹介から（費用が無い場合も相談に乗ってくださいます）子供の面会の立会いまでも御相談に乗ってくださいます。
そして子供さんの面会に関して　嫌がっているようなら　サンタさんが断れば角が立ちますが、こうした機関から
断りを入れてもらえることが出来ます。こうしたところは　全てを　「子供の精神福祉上」という理由で　守ってくれます。

そして　弁護士も着いてもらえますので　中傷メールなども　被害者という事で　ご主人に警告してもらえるでしょう。

ご主人は　自分王国の裸の王様です。妻や親戚、誰の意見にも耳を貸さないでしょう。
でも自分より目上や立場が上の人から注意をすると　意外に大人しく言う事を聞く事が多いです。

だからご主人と直接交渉することは　避けたほうがいいでしょう。

２人で決めて、二人で着地点がピタッとあうくらいなら　離婚はしないでしょう。
今まで意見の合わなかった２人が　離婚の時だけ　ピタッと意見が合うはずがないというところに気付いてください。

普通　離婚に対して合意はした・・・・けれど　条件的なことで意見が合わない・・・・・

これは離婚の合意が取れたとは言えないと思います。

何故なら離婚は最終的にはお金の話が大部分になります。離婚の合意が取れても最終的には金銭交渉が必要です。
でもご主人は一緒に生活していてもサンタさんに収入も明らかにしなかった人です。ここを隠しているようでは離婚に際し、養育費算定の為に収入を明らかにするはずもありませんし、離婚後も養育費を払うはずがありません。
だからご主人が離婚を嫌がる理由の一つに収入がばれる事を恐れているのかもしれませんし　収入を独り占めしたいとすればご主人は離婚に合意するとは　考えられません。
これは　どれだけ２人の共通の親しい人が　中に入って頂いても　交渉のプロではありませんから　難しいと思います。

話はちょっと戻りますが例えば離婚にも色んな種類がありまして　お互い離婚の意思が固まっていて　条件も合意している・・・・その場合は協議離婚で成立します。
協議、すなわち　話し合い離婚です。
これは　２人が合意しているので離婚理由なんて関係がないというか　何でもいいのです。

しかし、離婚は合意していても　条件が折り合わない・・・・・これは　協議では無理という事になりますので
調停に持ち込む訳です。そして調停でも決らなければ　裁判へ移行するのです。

いわゆるこれが調停離婚です。
調停は　意見の合わないところを調節するという　話し合いですから　サンタさんの場合も　この方法になると思います。

しかし　調停はあくまでも家庭裁判所というところですから　離婚理由が何でも良いという訳ではありません。
法定離婚理由といって　法律に添った離婚理由が必要になる訳です。

この調停離婚のよい点は　性格の不一致というあいまいな点も　どう言った点がよくなかったかという事で
相手へ　有責度をハッキリさせる事が出来ます。

だから、今までは　一つ屋根の下で　ご主人に押し付けられてきたルールも　調停では　表面に出して
話し合える事になります。
 お給料の明細を見せないことも　夫婦としてはおかしい
 暴力的な行為もおかしい
 夫婦といえど妻の名前で借金するのはおかしい
 子供への面接も子供には悪影響だ
 過去の浮気も不法行為である

などと、色々　２人ではラチの空かなかった事が離婚理由として並べ立てられます。
こうして　夫婦だけでうやむやになっていたことを　公の場所で話し合い　離婚理由を認めさせることが出来ます。

サンタさんに離婚の意思があるのは　ご主人とっては一方的に見えることでも　逆を言えば　ここまで悪影響がある
ご主人の離婚拒否も一方的だと言う事になります。
この点のジャッジをしてくれますので　実際は離婚を成立させるにはこの方法しかないような気がします。

それにしても　ご主人の本当の性質が判りませんので離婚をしたくないという理由もピンときません。

ご主人の借金があったという事ですが　それは過去だけですか？
正直言って　ご主人が金銭管理をされる場合　二つのタイプが在ります。

ご自身が　　とにかく自由になるお金が欲しいという無駄使いタイプと、妻の稼ぎも自分の物という、ケチではあるが溜め込むタイプという２通りです。

借金をするタイプであれば　前者でしょうし　貯金を明かさないという人は後者のタイプです。
私は今もご主人が借金をしているならともかく、借金は若い頃だけで　今はないのであれば　むしろサンタさんの稼ぎも当てにしているから　離婚を嫌がっていると考えられます。

どちらのタイプかは　ご主人名義の貯金を調べれば　だいたいの事は判るようになります。
簡単では在りませんが　これを調べる事は可能です。

私は何か　変だな～と匂うのです。
何故なら　奥様の通帳を持っているということは　奥様の貯金を把握できる立場にご主人があるという事です。

自分の収入は明かさないで　妻の通帳は握ってる・・・・・これって変じゃありませんか？

もちろん男性は離婚を嫌がります。一人になるのは嫌なのは　当たり前ですし、体裁は悪いですが、例え夫婦仲が最終的な感じでも　もう少し本当の努力をします。
少なくとも　妻とはどうしようもなくても、子供にだけは好かれようとします。
それなのに　口で詫びるだけで　改善しないのは　家庭が大切とは思えないのです。
それならば　何がご主人にとって大事なのかという事になると　奥様という収入源が大切なだけかもしれません。

この心の中身を見るために　先ず　市役所に行って　ご主人の収入証明を上げてきてください。
妻であれば　全く疑いなく　発行してくれます。

それを　結婚生活で　どれだけ貯金できたか　想像で算定して下さい。
もちろん順調な事ばかりではなく、出産費用や　車の購入資金、生活費なども　多めに算定して見てください。

例えば　年収の平均が　３５０万円だったとします。
その掛ける×１８年で　６３００万です。そこからざっと１８年分の生活費を６０００万円引いて　３００万円残ったとします。
それがご主人の貯金ですよね。
それにプラス、妻の貯金を握っていれば、当然離婚はしたくないでしょう。

でも逆に　ご主人が一銭も貯金が無かったとします。大きな出費や思いつく出費が結婚以来無かったとします。
それはそれで　何に使ったの？ギャンブル？借金返済？
ならば何の理由で　借金したの？と疑問が数珠繋ぎに湧いてきます。

私は　このサンタさんのご主人に対する見かたが　本当に正解なのか　ギャップを感じるのです。

おとなしい性格だといいながら　飲酒後とは言え　暴言暴力。
友達が少なく　外に出ないといいながら　過去に借金と浮気。
やり直したいといいながら　子供には恐れられている。

これら　すべてに　違和感を感じ、サンタさんの見ているご主人が本当にそのとうりの人なのか　いささか疑問に感じるのです。

だから　夫婦が話し合って判る事って　本当はごく一部分だけで　見えていることも正解かどうかわかりません。
でも　動かぬ証拠？というものは　何のいい訳も通用しないわけですから　私は公的な機関から発行される収入証明や納税証明は　色んな事を明らかにしてもらえる為　とても役立つ資料だと思っています。
一日も早く　市役所に行って　ご主人の収入を把握して下さい。
ここから見える情報が　真実です。

いくら愛情がなくなったとしても　サンタさんの見ているご主人をもう少し観察される必要があると思います。　
ご主人の姿は本当のご主人なのか、見極めてください。　

そして次に　調停についてです。
２人が合意できなければ　調停しかありませんが　これは離婚の合意にも　持ち込めます。
いくら夫婦喧嘩をしても、２人で話し合っている分には　だんまりを決め込めばいいだけです。

でも調停ではそうはいきません。
しかしこれとて　黙秘権？を　ここまで来て使うならば　借金もして夫婦として家計をガラス張りにする気もない夫とは
今後一緒にやって行けません、離婚です・・・と言えるわけです。

また借金の事でも質問出来るでしょう。
万一借金は若い頃だけで　今はないと言ったとします。
だったら貯金ぐらいは出来るでしょう、そしてその貯金はどこにあるの？
と、いう事が言えます。

貯金がないとすればその使い道も教えない。
借金があるとすれば　何の借金かも教えない。
収入も教えない。

こんな　ないないづくしの夫の　「子供に会いたい」という一方的な要求だけを呑まないといけない義務はありません。

こういう請求をする夫こそ　離婚に値する夫という烙印は　調停ならば押してもらえるかもしれませんが
２人の話し合いでは　到底無理だと思います。

こうしたことで法律を味方を付けてもらうために弁護士も必要ですから　まず婦人センターに是非御相談下さい。


これ以上のご相談は　残念ですが個人的な相談になりますので　婦人センターであれば費用は掛かりませんのでご安心下さい。私ももっとアドバイスしたい事は在りますが　こうしたオープンなサイトで個人情報をお聞きする事に限界がありますので、もう少しアドバイスが必要であればご連絡下さい。
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回答日時：2009年11月24日(火) 15:48 JST

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