「自分を知る」ことと、「うかい解決」についてお伝えします。

公認心理士 / ｽｸｰﾙｶｳﾝｾﾗｰ / 研修講師 / ｺｰﾁ 増田 進明

ご相談ありがとうございます！
内容、読ませていただきました。

私もご依頼主様と同じく、本当はもっともっと本音ベースの付き合いをしたいなと
思っていて、それがなかなかできない人間のひとりだと思います。

どの程度相手との距離を取った方がいいのか、
顔色をどこまでうかがっていいのか、
あるいは自分の意見をどこまで言ったらちょうどいいのか、

こういったものは相手のそのときの気分にもよりますし、
相性もあると思いますし、
このくらいの「さじ加減」がベストなんだという基準が常にあるわけではありません。

よかれと思って接していたところが、
思いもよらず相手には不快に思えたりすることだってありますし、
その反対に、ちょっと相手に深入りしすぎてしまったかなと思ったことが、
意外にも相手から好感を持たれたりすることもあるかもしれません。

周囲を見ていると、そういうさじ加減が自然にできていて、
人気者になれている方がいたりすると、
ますます自分との違いを見せ付けられているようで、焦ったりもするかもしれませんが、

ご依頼主様のように、人間関係について、
どうすればもっと円滑に、心を開いた状態で接することができるのか、
試行錯誤を重ねながらも考えを深めている方は、

基本的には「良い方向」に行っていますので、その点は確信を持っていただけたらと思います。

自己嫌悪の２大パターンとして、
「成果を焦ること」と、「他者と比較すること」というものがありますが、
そのパターンに陥ると、悪循環にはまりかねませんので、
それらの考えは手放していただけたらと思います。


次に、具体的な方法としましては、

まず
①「自分を知る」という点で、たとえば、
日本経済新聞社発行の「さあ、自分の才能にめざめよう」という本を新刊で購入すると、
ひとつの本に１回だけ、自分の「強み」を知ることができるテストを受けられる、
シリアルナンバーが添付されていますので、
サイトからアクセスしてテストを受けてみるといいと思います。
（だいたい４０分くらい時間があれば、テストが受けられます）

自分の資質を知ることで、他者との違いを知ることができ、
対人関係における相手との適度な距離の取り方の参考にすることができると思います。


ちなみに私の場合は、「運命思考」という強みがあるという結果が出ましたが、
これは簡単に言うと、
「良いことも悪いことも、これはなにか意味があるんじゃないか」と考えるタイプで、
相手の言動に根に持つことがなかったり、
相手のことを悪く見ることがあまりないといった面もある一方で、

相手に対しても「そのくらいのことで感情的になって、大人げない」とか考えてしまったりして、
あまり相手の気持ちを汲んであげられない部分もあるかもしれません。

その辺を気をつけて人と接したりすれば、より良い対人関係が築けるかもしれませんし、
そういった参考にはなると思いますので、よかったら試してみてください。



次に、
②「うかい解決」という方法も考えてみてください。

今回のご相談は、対人関係についてですが、ご依頼主様におかれましては、
日ごろからいろいろと試行錯誤しながらも、より良い方向へいく努力をしているわけですから、

そういった部分は十分取り組んでいるということとして、

すこし矛先を変えて、なにか趣味や仕事などで自分磨きをしていく中で、
得意分野を作ったり、楽しみを見つけたりしていくと、

こころのゆとりが生まれたりして、その人の「雰囲気」が変わって、
相手の自分に対する見方が変わり、
結果的に対人関係が解決するということもあります。

これをうかい（迂回）解決というのですが、
直接的に対人関係をどう改善するかということばかり考えるよりは、
間接的な道のりで改善することもありますので、

対人関係ばかりに目を向けて思い悩むとつらいだけだという場合は、
すこし矛先を変えてみることも考慮していただけたらと思います。

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回答日時：2009年12月 6日(日) 14:05 JST

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