口約束でも有効に成立し、相続で賃貸人の地位をそのまま受け継ぎます。

相馬 保宏

はじめまして、行政書士の相馬保宏と申します。ご相談いただきありがとうございます。突然大家さんとしての対応を迫られてさぞお困りのことと思います。心中お察しいたします。

ご相談の件についてお答えいたします。

＞父の死亡により、この賃貸関係は、有効・無効どうなのでしょうか？

結論から申しますと、有効です。
まず、口約束が契約として有効かどうかですが、口約束でも契約は有効に成立してしまいます。契約書は単に争いになったときの証拠のひとつ過ぎません。口約束があって、賃料を払っていたという事実があれば、まず有効に認められてしまいます。
次に、相続によってどうなるのかですが、相続は、原則として被相続人（旦那様のお父さん、娘さんから見れお爺様でしょうか）の法律上の地位をそのまま受け継ぎます。
ですので、娘さんは御爺様がした賃貸借契約の賃貸人としての地位をそのまま引き継ぐことになります。

＞有効であれば、どの様に対応すれば良いでしょうか？

まず、賃料、契約期間、更新などについて、お互いに内容を確認して契約の内容をきちんと書面にしておくことをおすすめします。口約束のままですと、後から争いになる可能性が高ので、その予防のためにも書面にすべきだと思います。
次に、仲介者をつけて欲しいと持ちかけられたということですが、不動産仲介業者などを間に入れて欲しいということなのでしょうか？仲介者を入れたい理由を相手方に聞いてみてください。仲介業者を入れるメリットとしては、賃料の交渉、クレームなどの対応を自分でしなくてもいいという点などがあります。デメリットとしては仲介料や手数料などの費用が発生するという点があります。その他にもメリットデメリットはいくつかあると思いますが、ご自分の状況に合わせて選択されるのがよいかと思います。

ご相談の事実からわかる範囲でお答えをさせていただきました。
不明な点がございましたらまたいつでもご相談ください。
ありがとうございました。

回答日時：2009年12月 1日(火) 12:13 JST

・お礼はご本人のみ投稿可能です。
・回答を読みましたらご投稿下さい。

相馬 保宏相談件数：18件

プロフィールこれまでの回答

このプロにすぐ相談