本当の不満の源に気付いてください。

夫婦問題カウンセラー 村越 真里子

　最初、表題を見ないで、先に本文を読みましたので、義理の妹ではなく「妹」とありドキッとしました。
そうであればややこしい話になりそうだと思ったのですが　後で表題を見て「小姑」とあり安心？しました。
要するに小姑が子供や家事を功健さんに押し付け、好き放題している事が面白くないのですよね。
これからはお正月を向かえ、ご主人のご実家に嫁いで来ている嫁は益々忙しくなりますよね。
それに引き換え妹さんは「娘」の立場にあぐらをかいて、家事全般、自分の子供の育児まで功健さんに甘えている事に対して、感謝の気持ちも無く、それを許している兄の立場であるご主人にも腹が立ちますよね。
とてもよく判ります。功健さんにすれば「私は何なんだ」という所だと思います。
結局、生き方の違いなのだと思います。
功健さんは妹さんは好きなように生きている事への苛立ちがありませんか？
好きなように、恋愛し、思うが侭に結婚離婚をし、その結果父親の違う子供を産んでも、育児はご両親や嫁の人任せにし、自分はパチンコや飲み会や、休みも深夜も、人の迷惑顧みず・・・・・・・
人は大きく分けると、人に迷惑を掛けて生きていく人と、迷惑を掛けられる人との二種類に分かれると思うのです。
まさに功健さんと妹さんは　この相反するタイプだと思います。
功健さんの望みは「円満になるには？」と在りますが、もし方法があるとしたら、この人間のタイプを入れ換えるか
功健さんが　迷惑さえも「人生の徳」と考えるようになれるよう出家でもするしかありません。
正直言って　こんなことをありがたいと思ったり　こんな妹さんと円満に過ごすなんて　「神」の領域です。

でも　本当の自分の声にもっと正直なることが出来たら、「神」とまではいきませんが凡人としての落ち着きは取り戻せるとは思います。
ここで日頃苦労をされている功健さんの傷口に塩を塗りこむようで悪いのですが本当の功健さんの不満はこんな家事も育児も全て背負う功健さんに感謝の言葉もないご主人に向けられているのだと思います。
そして、そのご主人にも、傍若無人な妹さんにも、「嫌だ」という事を言えず、理不尽を訴えられない自分に一番耐えられないのではないですか？
日頃はふつふつとした思いがあっても　パチンコにいく夫や妹につい、「行っておいで」と言ってしまう自分への不満がありませんか？
でも　その優しい人間の好意を判らず、甘えすぎる人たちも失礼ですけれどね。
ここで一つ「いつも悪いね」というご主人の言葉や、「お姉さんいつもありがとう」の言葉があれば功健さんはこんなに不満は持たなかったと思います。功健さんは基本的には優しい人です。でもあまりに認められないと苦労も報われませんが、誰かが感謝してくれたら功健さんはこんな事に文句をいう性格ではないのかもしれません。
相手がこうした人に対する感謝の念のない人には　こちらまで「好意のケチり」の感情が湧いてくるのは人間ですから仕方がありません。
好意の解らん鈍感な人たちと「円満に」なんて事を望むことが土台無理という諦めも大切です。
いえ、もっと言えばそんな風に思おうとすればそれこそ「偽善者」になるしかありません。
つまり、もうこれ以上自分の気持ちに嘘を付く必要はないのではないでしょうか？
ではどうすればよいか？
まだまだこれからも長い人生です。
いい顔ばかりしては生きていけません。
時には憎まれても正しいと思うことを告げるべきです。
それで人間関係がギクシャクするなら　本来の繋がりが薄いという事ですから　そこからが再スタートです。
元々、完成した人間関係なんてありません。
例えば、習い事にもいえるのですが　最初から上手い人はいません。
失敗して、挫折して、トレーニングして上達するのです。
それは習字でも、ダンスでも、お茶やお花や、ジョギングや、全てが鍛錬の繰り返しですが
人間関係だけは　何故トレーニングをしないのでしょうか？
失敗すると全てがパーになると思いますか？
言い過ぎると、全てが終ると思いますか？
そんなことはありません。
ご主人も、妹さんも功健さんの本音は知らないのかもしれません。
一度、正直に話をしてみてください。
人間は意外と話してみないと「へぇ～そんな風に考えてたんだ」という驚きはあります。
一度言ってみて解ってくれなければ　また言えばいいのです。
そして何度言っても解らない人は　時にはストライキを起こせばいいのです。
どうですか？今年の正月は功健さんのご実家に子供さんを連れて帰ってみては如何ですか？
当然、妹さんが家事の大変さを理解するでしょうから　少しはその前に言っていた功健さんの言葉を思い出すはずです。
そうして、少しづつ分かり合えるのだと思います。
ご主人と妹さんは長い付き合いですから　あうんの呼吸で理解できあうのでしょう。
でも　外から嫁にきた功健さんはたった4年です。思ったことは言葉に出して言わなければご主人は何も判らないでしょう。
チョットやそっとで崩壊する家族ではないはず。
もっと功健さんの気持ちを素直に表現しても大丈夫だと思いますよ。
でもその時にはテクニックが必要です。
「怒り」という感情は横に置いておいて、「説明」というモードで話してください。
決して涙ながらの訴えなんてモードでは被害者加害者の関係になり怒れば相手も尖がります。
さァトレーニングだと思い　今から人間関係という家族を構築していってください。頑張ってね。

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回答日時：2009年12月22日(火) 07:33 JST

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