彼からの脱却が再スタートの第1歩です。

夫婦問題カウンセラー 村越 真里子

あんちゃんさん、御相談頂きました内容は私の仕事の範疇でお応えすることは出来ません。
なぜならあんちゃんさんの生活が落ち着くまでのお金というのは　要するに「慰藉料」の事にあたると思います。
慰藉料という事であれば　これは法律家の先生にお尋ねする必要があります。
この悩み辞典でご活躍の行政書士の先生にお尋ね下さい。

しかしせっかく私に御相談くださったのも何かのご縁ですので、私の仕事という事の回答ではなく
同じ女性としての考えを少し述べさせて頂きます。

まず大変厳しい言い方になりますが、彼との約束は無効とは思いませんが、やはり関係は内縁、援助、同棲という関係に押し込めると、男女の口約束はあまり固いものと見なされません。
もしそれを堅い物にしていくなら裁判のような形を取らざるを得なくなり　相談内容にも書かれてあった
彼の身内に紹介されたとか仕事関係に紹介されたという事を並べていく必要があります。

それでも「近々結婚する人です」というように妻という存在で紹介されていたかどうか、です。
つまり今お付き合いをしている人という事で身内に紹介する事はよくあることなのです。

そして彼の言葉の中に「面倒を診る」というのは「一緒に住んでいる間は・・・」という事が前に来るように思えます。

確かに一緒に住む事で結婚と同じイメージを持ちますがやはり結婚とは大きく違うのは「籍」をいれているかどうかです。日本という国はこの籍が入ると入らないとでは大きく違います。
このあんちゃんさんの出来事がせめて籍が入っていれば暫くの生活費を別れる時には請求できるとは思いますが
籍がはいっていないというだけで　彼の責任は大きく違ってきます。

そしてもし　今後裁判を掛けたとしても、彼が仕事をしなくても良いと言って始まった生活でもそれは一緒に生活している時の事であって　今現在仕事を出来ないと言うことの原因が彼との事ばかりでないと言われると思うのです。

ＤＶなどに対するトラウマは彼も理解してくれたいたのに　彼との生活で一層、ビクっとする事があったとしても
本来のＤＶへの恐怖心は彼の責任ではないと、因果関係で否定されそうな気がします。

男性は最初、女性を口説く時はいい事を一杯並べ立てます。
気に入られようとすれば女性の困っている部分を助けてやろうと、いろんなサービス精神を発揮します。
しかし、元々のその男性の望みは何だったのでしょうか？

これは女性には理解しがたいことですが、結局セックスだという事が大きくあります。
何らかセックスが充分出来る生活を確保したいという男性の本音はあるでしょう。
だからここがなくなれば男性にとって一緒に生活する意味すら失われるのです。

女性は一緒に生活する事は結婚と似たイメージを持ちますが男性にとって一緒に生活する事は
セックスを充実させるという意味が多いにあります。
しかし本当の意味で責任を男性が負う場合は結婚という事を口にするかもしれませんが
「面倒をみる」と言い方の中に　むしろ責任逃れのような意味を感じてしまいます。

もしかしたら2人の交際は短命であることをかれは予感していたのかもしれません。
そうなると彼の言葉に責任を問うということは出来ても　その責任を果たしてくれるかどうか疑問で、裁判をしたところで不毛な戦いに終るのではと思います。

あんちゃんさんのことはとても気の毒だとは思いますが、彼という人物がそれほど責任感はない人だったと言うことですから
この彼にこうした請求事をしても誠意的に答えてくれるとは思いません。

でもご友人が結婚詐欺と言う言葉を使われるくらいですから、もし彼が結婚しようと言っていたなら少し話は変わってきますが結婚の話は出ていたのでしょうか？
単に君と一緒にいたいということしか言っていないとすれば最初から逃げの部分を作っている不誠実さを感じます。

それよりも今心療内科で治療を受けられているのでしたら、その治療に専念すべく、早い回復を望みます。
その中で、仕事が出来ないのであればドクターに診断書を書いてもらって暫くは働けない事の相談を役所でされるのも
方法として考えてみられる事をお勧めします。

一日も早く　彼のことは吹っ切って、元気なあんちゃんさんになられる事を望みます。

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回答日時：2010年1月 6日(水) 04:38 JST

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