相談&回答 |
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回答プロ: 松下 豊太郎
ご相談者:20代/女性
相談内容は、家族間で起こったトラブルです。
父が仕事を辞め、新事業のために住宅ローンを組むので住民票を送るよう連絡してきました。
私は成人していて一人暮らしをしています。将来家族と同居の予定もありません。
不信に思い問い詰めると、父の年齢の関係で私も将来同居する予定で申し込むというのです。
書類上のことだけだから、と説得されましたが私は断りました。
以上のやりとりは2日に渡ってメールで行っていました。
最後にやりとりしたメールで「今から行って説明してもいい」とありましたが、私は返信していませんでしたし、了承していませんでした。そのメールから数時間後、父が私の家に突然来て扉をたたきはじめました。
私は恐くなって母に電話し、住民票を渡すという条件で帰ってもらうよう説得してもらいました。
父の行動に恐怖を感じ、私の生活が脅かされると思い、また母や未成年の妹が可哀想で渡すと約束しましたが、納得できません。
提供する交換条件として、今後私に連絡しないこと等の条件を一方的にメールで通知しました。
近い内に両親は離婚することになりました。今すぐにではなく、離婚が成立してから父の行動に対して法的な手段で対応したいのです。具体的には住民票を取り戻し、慰謝料をとりたいのです。
以下の疑問点にお答えいただけないでしょうか。
・住民票を法的手続きで取り戻すことはできるのか、慰謝料などはもらえるのか?
(私は申請の内容、住民票の使い道を聞いたのに、十分に説明してもらっていないです。「年齢の関係で」「働かないと生きていけない」等言い訳ばかりで、肝心の申請の内容については言葉を濁すばかりでした)
・私がメールで一方的に出した条件は法的に有効か?住民票を取り戻しても有効か?
・家に来て扉をたたき私に恐怖感を与えたことは、強要罪や脅迫罪として訴えることができるのか?慰謝料がとれるのか?
(必要ならば精神科にいって診断書をもらってこようかと思います)
・もし契約内容が親子リレー返済だったとしたら、父が死に返済責務が私にきたときに返済義務はあるのか?
以上、よろしくお願い致します。
20代/女性 | 日付:2010年1月10日(日) 15:28 JST | 閲覧件数: 4,673
○事実確認について
まず、住宅購入や住宅ローンに関して、銀行および不動産業者に事実関係を確認してください。憶測や推測ではなく「事実」に基づく判断が必要です。
(1)住宅ローンは居住用住宅の購入資金の融資です。事業用資金を住宅ローンで融資はしません。
(2)通常、新規事業開業予定者は、住宅ローン申し込みの対象となりません。
○おたずねの件について
(1)同居予定者として住民票がすでに銀行に提出済みの場合、ご相談のケースでは虚偽申請の証拠となりますから、銀行が返却しないこともあります。(虚偽申請によるローン否決の証拠として銀行保管)
(2)親子リレー返済の場合、いつの時点で返済義務者が親から子に移るかという契約があります。したがって必ず銀行が、面談による確認をします。
(3)父親が死亡した場合、その財産(プラス財産)も借金(マイナス財産)も子は法定相続人となります。借金が大きければ、原則として死亡日から3ヶ月以内に、家庭裁判所で「相続放棄」手続きをすれば「法的に相続人ではない扱い」となります。
○親族(親子間)の刑事責任、民事責任の追及について
(1)父親の行動が、刑法130条住居侵入、同222条脅迫、223条強要の罪に該当する場合、警察に被害届、刑事告訴の手続きが準備されています。刑事裁判に進めるかどうかは検察官が判断することになります。
(2)父親の行動が民法709条、710条に定めのある不法行為に該当する場合、財産だけでなく財産以外の損害も賠償責任が発生します。当事者間で合意ができない場合は、裁判を起こし判決で決着をつけることになります。
いずれにせよ、感情のうっ憤の爆発と、法的視点での解決は別物です。
事実に基く冷静な判断が必要と思われます。
法的解釈については、親族間トラブルに詳しい法律家に個人情報を含め有料相談されるようおすすめします。
回答日時:2010年1月10日(日) 18:40 JST
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お礼が遅くなりましたが、回答ありがとうございました。
時間が経つににつれ、冷静になってきました。
先生の仰るとおりまずは事実を確認したいと思います。
私に返済義務がくるようなことはないとわかり安心しました。
丁寧な対応ありがとうごございました。
| 20代/女性 | コメント投稿日:2010-01-16 |