出来ればカウンセリングを受けることをお薦めしたいです。

心理カウンセラー 大塚　悦子

ご相談メール拝読しました。ここ二、三カ月強迫観念に支配されているとのこと。
小学生の頃の出来事から考えると２０年も引きずっているのですね。
思い込みであろうが、何であろうが‘自分は万引き犯で犯罪者’と考えてしまうのは
本当にお辛いことと思います。

強迫観念の要因は色々ですが、ご相談のメールから
あなたが忘れかけている、でも決して忘れてはいけない心の訴えが強迫観念という形で出てきたのかもしれないと思いました。
その訴えが何なのか、この場で考えていきたいと思います。
その前に、ご相談にあった昔の記憶は現実生活の問題ではない、かなり昔の出来事です、
記憶の中のあなたの行動は再構築されている可能性があるという事をまず頭においてください。
何らかの心の不都合をあなたに認めてもらうために、あいまいな記憶をあなたの都合がいいように（または都合が悪いように）変えてしまうことがあるのです。
つまりご相談メールにある

＞若しかしたらこれは売り物じゃないかと思ってしまい、よく考えると値段が書いてあった気もします。

＞もしかしたら自分は盗っていたのではないか

という記憶はあまり当てになりません。
自覚しながら万引きしたというのはかなり信憑性が薄いものです。
今後この強迫観念が浮かんできたらこの事をセットで思い出してみてください。

そして、もう１度だけ思い出して頂きたい事があります。
小学生の頃、クラスメイトにあなたがボールを盗んでいたと担任の先生に言われたこと。
この時のあなたの気持ちです。
盗ったか盗ってないかはどうでもいい、
クラスメイトにそんな風に告げ口された小学生のあなたは、どれだけ傷つき、どんなに悲しい思いをし、どんなに驚き、どんなに怯え、どんなに腹をたてたことでしょう。
毅然と先生に無実を伝えながらも、心の中の動揺たるや凄まじいものだったと思います。
私が想像するだけでも体に震えが生じます。
あなたはその時の動揺を、不安を、驚きを、恐れを、怒りをそのままにしていませんか？
思い出されるその時の小学生のあなたは、震えたままではないですか？
もしそうだったとしたら、どうか想像の中でけっこうです、その時の小学生のあなたを
今のあなたが優しく抱きしめて、話を聞いてあげてください。
この強迫観念は、呪縛などではなく、小学生の頃のあなたの未解決の心の訴え、
その時のあなたの思いを残らず出しきってしまうことで、落ち着くのではないかと思います。

回答日時：2010年1月29日(金) 00:45 JST

・お礼はご本人のみ投稿可能です。
・回答を読みましたらご投稿下さい。

心理カウンセラー

大塚　悦子相談件数：42件

プロフィールこれまでの回答

このプロにすぐ相談