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回答プロ: 江田 暁
ご相談者:40代/男性
はじめまして。江田先生にご質問するのは初めてです。
さて、私は現在、無職です。昨年(平成21年)9月に前社を退職してからのことです。
なんとか給金をいただける仕事にふたたび就けないものかと奮闘しております。
人材紹介会社にも登録し、忘れた頃に振ってわいたようなお話を頂き、面接に出向きますが落選してしまいます。
アルバイトでも、と考えていますが、接客業未経験、レジの扱い方ができるかどうか、メニューの注文をとる際のカセットレジスターが扱えるかどうか、と不安ばかりです。
ふんっとばかりに一歩前に踏み出せればいいのですが、なかなか踏ん切りがつかない毎日を送っています。こんな私に投げかけていただけるお言葉があればよろしくお願いいたします。
私は国立大学大学院修士課程を卒業後、化学物質等安全性試験受託研究機関に20数年間勤務しましたが、複数回のうつ病再発後、医師との相談の上、平成17年に退職しました。心療内科への通院、服薬は今も毎日続いています。現在、精神療法と作業療法(塗り絵、不得意科目の化学の勉強など)を受けています。通院歴も通算15年目になります。就職浪人1年後の平成18年には製薬会社に就職し、所長候補待遇で採用されていたのですが、期待される人物像ではないとの上層部の判断で9ヶ月間で解雇になりました。うつ病の治療を受けながらの勤務でしたので管理職になるのは困難でした。努力不足と謗られれば、頷かざるを得ません。その後も就職活動を行ったのですが、濡れ落ち葉のようにぽとり、ぽとりと落選しました。そうこうしているうちに2年間が過ぎ、ハローワークで研究員募集の案件を見つけ、だめもとで応募しましたら、一次及び二次面接を通過し、研究所に勤務することができました。しかし、株式会社ということでかなり厳しいところがあり、面談時の経歴とのギャップ、つまり研究能力不足及び研究結果を提出できなかったことで3ヶ月間で解雇になりました。そして現在に至る、です。振り返ってみますと、自己責任に負うことが大きく、病気のこともあり、自身の悔恨はやみそうにありません。院生時代、奨学金を貸与されていたのですが、貧乏学生で生活は苦しく、就職して潤沢な給金に「もう貧乏はしたくない」との思いを強めたものでしたが、今またお金に不自由しています。
子供はおらず、妻とアパートに二人暮しです。妻は働いておらず、郵便局の定額預金を切り崩しながらの生活です。妻は私のことを「大器晩成だから、まだまだこれからよ」と励ましてくれます。すまない気持ちで一杯です。妻は腎臓移植の手術をしたため、身体障害者1級の手帳を持っています。私は精神障害者2級の手帳を有しています。
妻に報いるためにも今後キャリアを積みたいと考えています。どうかご指導のほど重ね重ねお願い申し上げます。冗長で読みにくい文章になりましたこと、お許しください。
40代/男性 | 日付:2010年2月 5日(金) 17:26 JST | 閲覧件数: 2,752
こんにちは、ご相談ありがとうございます。
ご自身の病気のこともあり、なかなか継続的な就業ができずにお悩みなのですね。
更には、奥様への思いも重なり、とても心苦しいこととお察しいたします。
仕事探し(選択)において、自分ができること・できないこと、または、したいと思うこと、したくないこと、を誰しも判断することです。
そこに自分にとっての適職がある、と解釈してしまうからですね。または、知識と経験においての可否もその要素として大きいことですね。
これは、ご自身の研究職としての実績・経験において、上述のハローワークの紹介で同じような機関に就職した経緯からも、ご理解いただけることだと思います。
しかしながら、そのような思いではあったであろう結果をどのように受け止められましたでしょうかね、少し酷なご質問かもしれませんが。
端的に申し上げれば、過去はあくまでも過去、確かに知識・経験が生きる部分は多いと思います。
しかし、今の時間軸で捉えた業務に、それが適合しえるのかどうかは、また別なことだと思われます。
よく、過去の栄光にしがみつき、それから脱却できずに前へ進めない方も少なくありません。
もっとも、貴方がそうだというのではありません。
ただ、そんなこともあるという理解ができたら、では今できることは何だろう?という発想の転換もキャリアには大事なことだと思うのです。
何か些細でも、できることからスタートさせ、そして取り組む中でいろんなものが見えてきて、また新たなものが見つかる可能性もあると思うのです。
新しいもの、未知のものには、誰もが不安は抱くものです。
でも、それを壁に避けていたら、なかなか前進できませんよね!
もし、失敗しても、自己卑下なんてナンセンスです。全てこなせるようなスーパーマン的な人は存在しません。
みんな失敗や挫折を繰り返しながら、自分のキャリアを作っていくものだと思います。
是非初めから不安がらずに、目の前にあるものに取り組む、そんな気持ちであれば、そこに前向きな自分も見えてくるはず。
焦ってみても何も解決しないのが現実でしょう、まず着実な一歩を踏み出すよう、心掛けてみてください。
応援しております。
回答日時:2010年2月 6日(土) 12:44 JST
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江田 先生
拝復
ご丁寧に親身になって考えてくださって、本当にありがとうございました。
確かに、私は「過去の栄光」にすがtって、何度も焼き直しをしていただけだったのかもしれません。
一部、疾病に逃げ込んでいた節もあります。
今後どうするか、ということにはなかなか目を向けることができず、自分の不得意なこと、いやなことからは逃げてきていたのでしょうね。
頭の中ではわかっているのです。行動が伴いません。
老人介護職も経験したこともありましたが、人間関係がうまくいかず2、3ヶ月でやめてしまったこともあります。
少しずつ、少しずつ小さなことから経験を積んでいくのが、結局は近道なのでしょうね。
気を取り直して、ハローワーク通いから始めることにします。書き溜めている履歴書が日の目を見るように努力をしてみます。
お忙しいところ、的を得たご回答、身にしみました。
ご迷惑かもしれませんが、また何かの折にご相談にのっていただけたら、と虫のいいことを考えています。
どうか、これからもよろしくお願い申し上げます。
ご指南、誠にありがとうございました。
| 40代/男性 | コメント投稿日:2010-02-06 |