おかしくなんかないですよ！

心理カウンセラー・心理支援士 平間 正子

ご相談ありがとうございます。
あこがれていた芸能人の方のイメージが、思っていたのと違ってショックを受けておられるんですね。

参考になるかどうか分かりませんが、身近であった事をお知らせしてみますね。

数年前になりますが、ほとんどの人が名前を聞いただけで「あーあれね！」と思うくらい大ヒットしたドラマがあり、その主人公を演じたアイドルのコンサートに友人と一緒に行ったんです。
友人はドラマを録画して何度も何度も見るくらいハマっていたので、コンサートで生の彼を見たら、さぞ喜んでくれるだろうな、と思っていたのですが、終わった後うかぬ顔をしていました。
「どうしたの？気分でも悪い？」と聞くと「違う世界を知ってしまった…」とのこと。
彼女は、ドラマの役柄の「ナイーブな彼」に深ーく深ーく恋をしていたので、コンサートでアクティブにはっちゃけている彼は別の人格と思えたらしいんですね。
「生身の彼も、ドラマの彼と同じで居て欲しかった」のだと思います。
その後、彼女は「アイドルの彼ではなく、ドラマの彼を大事にする」と決めたようで
「コンサートには二度といかない」と言いました。

アイドルという言葉を調べると「 あこがれの的。熱狂的なファンをもつ人。―歌手」という意味と一緒に「偶像。崇拝される人や物。」という言葉も出てきました。

Sさんがお好きな芸能人はいわゆるアイドルではないかもしれませんが、テレビを通して見る芸能人は、やはり日頃接している人とは違い、交流もありませんから、一方的に発信された情報だけでイメージが作られますよね。
ですので、むこうサイドの「こう見て欲しい」というイメージもあると同時に、こっちサイドの「こんな人であって欲しい」という願いもあるのかもしれません。
その願いと、実際に見た彼の印象とのギャップがSさんを落ち込ませているのだと思います。

しばらくはショックでしょうが、少ししてから、トークショーに行く前の、あこがれていた頃の彼を思い描いてみてください。
それが嘘くさく思えれば悲しい事ですが、もし私の友人の様に「自分の中にいる好きだった彼を大事にしよう！」と思えれば、実物の彼がどうであろうとよいのだと思います。

早く笑顔が戻るといいですね。

回答日時：2010年2月14日(日) 15:10 JST

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