貴方は間違っていませんが方法は間違っています。

夫婦問題カウンセラー 村越 真里子

まず質問にお応えします。

Ｑ；きちんと、不倫相手も交えて話し合ったほうがよかったのか・・・
Ａ；話し合うということは戦略は立てていますか？
　例えば、相手の女性がどのようなタイプか判らない時に、「この様に言われたら、こう言おう、
　また、その逆にこう言われたら、このように言い返そう」というくらいの構えがあったほうが良いのですが
　戦術も戦略も無いのであれば人の夫にちょっかいを出すくらいの女性ですから、言い負かされるか、はぐらかされるかが目に見えています。
「とにかく話でけりをつけよう」というノープランで事に臨めば、本来それは「お願い、夫と別れて」という懇願という立ち居地になり、この時点で勝負は負けです。

Ｑ；主人の親、私の親（不倫が原因でりこんしてます）には、言ってなく、誰にも相談できず
どうしたら気持ちの整理がつくのか乗り越えられるのか悩んでます。
Ａ；ご主人のご家族はアウェーですので余り効果的とは思えません。
また、貴方のご両親も理由の如何を問わず、娘が離婚をする事は反対でしょうから、「とにかく離婚は反対」という感情論が先に立ちますので正しい答えが得られるとは思えません。

私は常々思うのですが、誰しも離婚問題に長けている人なんていません。
できればこうした夫婦の不和なんて経験しないに越した事はないので、解決策なんてこともそう沢山知識があるわけではありません。
しかし夫婦の不和は出来れば人に知られたくないものですから、自分なりに本を読んだりインターネットで知識を得たりで
これだけ人生にとって大きな問題なのに、解決策というのはかなり自己流です。
Πさん、考えてみてください。
例えば　インターネットでの知識にしろ、本にしろ、第一段階の対策は書いてあるのですが、そこに体当たりして出てくる答えはさまざまです。
その答えはご主人の性格や職業柄の時間帯、さまざまな影響を受けた答えが出てきますが、それに対しての答えは
どこにも書いていません。
ましてそれに出てくる女性のタイプへの対応策などは、まったく対策はないのです。
ご主人の浮気とひと言で言っても、相手のあることですから、その相手女性のタイプによってもご主人のタイプとの組み合わせで、解決策のパターンは、本当に数多くの別れていく事を私はこれまでの相談事例で経験しています。

それなのに、こうした問題に突き当たった妻の場合、（特に妻、です）
何でも話し合えば判ってくれると信じています。
夫に対しても、浮気相手の女性にも、「私は夫を愛しています。子供は父親を必要としています、だから家庭へ戻ってきてください、または心を戻して下さい」と、真心で訴えれば判ってくれるという思い込みがあります。
つまり、とにかく真心で直訴すれば解決すると思っているのです。
でも、夫や妻が浮気をする時は　できれば「このまま、ばれずによろしくやりたい」というのが本音ですから、
真っ向法の真心でこられたら、それは行く手を阻む物ですから、迷惑で仕方がないというのが本音です。
と、いう事は妻が望む「話し合い」という事は一番夫がしたくないことですから、「話せば判る」ではなく
「話したくない」というのが実は・・・・の所です。だから男性はだんまりを決め込むか、「うるさい、黙れ」と逆ギレするかのまっ二つの行動にでるのです。
そして、これまでも沢山の相談者の中で一番困った奥様のタイプが、自分のやり方が一番正しいと自信たっぷりな方です。
とにかく、自分なりの知識を駆使して、自己流の解決策を実践されます。
これは勇ましい限りなのですが、いかんせん付け焼刃的な体当たりですので、ことごとく失敗します。
その中で、「話し合い」という気持ちの吐露をし、全部ご主人に手の内を、披露してしまいます。
それで玉砕すれば、ご主人はドンドン打たれ強くなって、妻を負かす事にドンドン巧妙になってきてしまいます。

そこで　思いが通らなく、ごちゃごちゃになってから「どうしましょう？」と相談に来られます。
その段階で相談に来られても、色んな対策をやりつくした後ですから、もう手の打ちようが無いのです。
これは妻が良策をやりつくすのなら、まだしも、間違った方向に銃を向け、全部、弾をよけられてしまってから
どうしましょう・・・ですから、弾の避け上手なご主人に成長しているわけです。

本当ならば、家庭が大事で、家族を悲しませるような事はしないという、真心が通じる段階であれば、話し合いも効果的でしょう。
でも、少なくとも浮気や不倫が楽しくて仕方がない夫に　「真心」を問いかけてみても、そもそもそれが無くなっているから
そういう事件を起こすのです。
「昔はそんな夫じゃなかった、優しい夫だった・・・だからそんな昔の夫に戻ってもらう為に、誠意で話をしてみます」と奥様方がよく言われます。
これでは私がいくら解決策を述べても、通じません。
何度も申しますが、私の所に相談に来られていても、結局具体策よりも「話し合いが一番」と決め付けているので
私のアドバイスを受け止めることができません。
こういう話し合いを望む奥様というのは　気持ちが優しい方が多いのですが、逆に意外と頑固です。
私のところに「どうしたらいいのか？」と聞きに来ていながら、実は「どのように話し合えばいいですか」と
解決策を話し合いという事で自分で決めています。
世の男性は浮気をするには並々ならぬ努力をしています。
少ないお小遣いの範囲でデート費用を編み出し、仕事も定時で切り上げ、その中で女性を食事に誘い、できれば
その同じ日にホテルに行かなくてはなりません。
もちろん最終電車で帰らないといけない場合は時間の配分も大変ですし、家に帰れば残業の振りもしなければなりません。
でもたまには、彼女とゆっくりお泊りもしたければ、出張に一日嘘を加え、帰宅の日を一日ずらす努力もします。
そして時々　ボロを出し妻から責められたら、嫌な喧嘩もしながら、ごまかしも同時にしないと浮気を続けられません。
そんなことを毎日毎日考えていると、責めて来る妻も小憎らしい存在になります。
ここを仕事をしながら、乗り切るのは大変な努力です。
浮気をしている男性はここまで並々ならぬ苦労をして浮気をしているのです。
そこまでも苦労の賜物を「話し合い」という　やんわりした物で解決が出来るわけが無いのです。

でも時々、妻が望む話し合いが効果的な場合もありますが、それはもっと初期の段階だと言えますが、全く夫の浮気に気付くことが出来ず、もう深海に嵌っている場合は少なくとも話し合いという事で妻の元へ帰ってきてくれることはありません。。Πさんのご主人が深海にハマッテいるかどうかは判りませんが、結構な時間が経っている不貞であれば話し合いで家庭へ帰還した例はほとんど聞いたことがありません。
かなり厳しい言い方をすれば、Πさん、自信を持ちすぎてはいけません。
妻子ある男性と付き合うような女性は恐らく、世の妻達には手ごわい存在です。
女性との話し合いなんて何の作戦も立てずに丸腰で戦地に行くようなものです。
せめて、相手の戦闘態勢の武器くらいは読む必要はないですか？
また話しあいというくらいなら　相手の心理を読めるくらいのトレーニングは必要ではないですか？
何でも「話せば判る」というのであれば、世の中、戦争は起きません。
戦略と戦術、これは夫を取った敵には必要な装備だと思います。
素人のΠさんでは準備不足です。お願いですから何の武装もせず、敵地に乗り込むという危険は止めてください。
と、いうよりそれこそが無茶苦茶なのだという事を理解して下さい。

手前味噌ですが、少なくともこうした戦術は沢山持っています。
多くの夫を浮気相手の女性から家庭に奪還させた実績と自信が有ります。
Πさんにはその経験は皆無に近い訳ですから、どうか素人？（失礼）はやめ、一度私とゆっくり話し合いましょう。
この場合の私との話し合いは効果的ですよ。
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回答日時：2010年2月16日(火) 06:35 JST

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