誰かは解ってくれます。少なくとも村越先生と子供さんはね。

夫婦問題カウンセラー 村越 真里子

この不景気のご時勢で、どちらの家庭も安心できる暮しはいつ来るのでしょうか？
このぷくさんのご家庭に起きている事は　大なり小なり、どちらの家庭にも言えることです。

ただ、この対処した時に起きてくる問題がそれぞれの夫や妻のタイプによって違ってきます。
これがそれぞれの家族にとって　幸か不幸かの境目になるようです。

ところで　結婚当初からの夫婦喧嘩が耐えないというのはどうしてかな？
不景気になって貯金を切り崩しての生活が2年目・・・・
という事は逆に考えると　結婚当初は比較的貯金も出来ていたのに、やはり喧嘩が耐えなかったのですね。

これは何なのでしょう。

こうした何かとキレヤスイというご主人の性格だとすると、とにかく人に何かを言われるのが嫌いなのでしょう。
だから、人に頭の下げる営業とかが出来なくて、上手く人間関係が結べないからお勤めも無理という事になるのでしょう。

でもこうしてメールを読んでみると　ご主人も「どうして判らない」という事を言ってらっしゃるし、それをごまかす為に
パチンコにいってるのだと思いますが働かずにパチンコに行く人は、妻からは遊んでいるように見えても、お金に欲があるのです。
だから、意外とこのパチンコで一儲けして仕事の穴埋めにしたいと考えていたりするので、自分なりには
「俺も考えているんだ～」になるのです。（これは間違っていますがね）

もしよければ以前、私が書きました「夫婦は話し合ってはいけません」という悩み辞典上のコラムをお読みになって下さい。
題材は夫の浮気というテーマですが、実はこれは浮気に限らず、男性は自分の痛いところを指摘されたら逆ギレします。

これはテーマは何であれ、だいたいそんな方が多いのです。

困ったから人に相談して・・・・とか
問題が起きたから話し合って・・・・・という物の考え方は余り男性はしません。

これは私の元夫との昔の話ですが、昔、カーナビなどない時代に結婚した友人の家を訪問するのに当時京都に住んでいた私たち夫婦は地図（と、いっても日本地図で、大きすぎて・・・・）を片手に　島根県に向かっていました。
やっと島根県についた私達は道に迷ってしまいました。

そこで道行く人に聞こうという事になりましたが、中々夫が車を止めません。
ドンドン　迷ってしまって、結局目的地からうんと離れてしまいました。

そこで半ば強引に車を降りて　私が人に聞いて事なきを終えました。
でも、その間もブスッと怒っているのです。
もっと早くに人に聞けば　その島根県の友人にも心配させずに済んだのに・・・・

これは私にとっても不思議な思いでしたが　何十年もしてから　「地図の読めない女、道を聞かない男」という本を読み
やっと理解したのです。

男性は人に物を聞きたくないのです。
もっと言えば　人からとやかく意見されたくないのです。

とかく女性は話し合い、話し合いといいます。
しかし　物事が上手く進んでいる時の会議は建設的ですが、悪い状態になっている時の話し合いは
男性にとって　話し合いなんてものでもなんでもなく、タダの説教にしか聞こえないのです。

たしかにぷくさんのお困りは判ります。
でも本当に話し合いをするという事は　単に相手の悪い部分を指摘するだけになっては
建設的な話あいにはなりません。

実は　私は多くの相談を受け、そんな中で話し合いの上手な女性にはまず、お目にかかったことがありません。

つまり多くの女性は本当の上手な話し合いという腕はないのです。
だから多くの妻が話し合いと思っていることは　「私の気持ちを判って。私の苦労を身に沁みて判っている？」という
責め言葉にしかなっていないという事を気付かないのです。

しかし私はご主人が正しいとは思っていませんよ。

実は私の夫も2年間無職で家にいました。
パチンコにも行っていて、近所の奥さんが「ご主人、パチンコ屋で入り浸りですよ」とおせっかいに教えてもらうまでは、仕事をしてる私は気が付きませんでした。

そんな頃の夫に、パートから帰ってきて「雨が降ってきてるのに洗濯物くらい取り入れておいてよ」と文句を言おうものなら
逆ギレかブスッとふくれるかで　反省などはしません。

だから妻が　理路整然と夫の努力の無さを指摘しても「話し合い」とは、程遠い物だという事を判って欲しいのです。

とはいえ、結局は経済的な問題なのです。
これさえ解決できれば少々パチンコに行っても　息抜きだというように寛容に考えられるでしょう？

ご主人に積極的に何かを解決してもらおうと期待すれば、裏切られたような気持ちになり辛いだけです。
それより、少し視点を変え、ご主人の仕事をカバーする事って妻としては無理ですか？

ここには何の商売かも書いていませんが　発想の転換で　挽回できる商売もあるようです。
物品販売なら　最近の販売方法は変わってきています。
建築関係でも　ネットでの宣伝で結構お客様がついてきていると聞きます。

ご主人に先に変わってもらおうという期待はちょっと捨てて、先にぷくさんが何かを始めてみませんか？

それは必ずしもご主人と同じ仕事でないほうがいいかもしれませんが、夫の足りない生活費を妻が稼ぐという
発想の転換も必要です。

私は小さい子供がいるし・・・・今時パートじゃしれてるし・・・・手に職もお金もないし・・・・・・

そういういい訳を自分でしているようでは口に出して言うか言わないの違いだけでご主人と同じです。
相手に変わって欲しいけれど、変わってくれない不満を持つのであれば、自分も変われないのに
夫には力強く変わって欲しいと望むことは　おかしいでしょ？

こういう風に書くと、ぷくさんを批難しているように思われるでしょうが　本当はそうではありません。

先ほども書いたように　実は私も同じ体験をしたからです。
（本当は私の場合、もっと貧乏しましたが・・・）

その私が、相手の夫に変ってほしいと願ってばかりいる内は、何にも出来なかったのです。
でも、もう夫を頼らないと決心してから　本気が出せたと思っています。

判りますよ、ぷくさんの気持ちは。
妻が出来る仕事ってお給料にしても男性ほど多くはありません。
食べて行けるかどうかは判りません。
普通なら夫が　家長として責任を感じるべきだ・・・・・・
そう思っているでしょう？

でも　男性だって仕事の出来る人と　出来ない人がいます。
学校の先生だって、下品な事件を起こす人だっています。
主婦だって家事も料理も出来ない人だっています。

だからご主人ももしかしたら「出来ない人」かもしれないのです。（ごめんなさい）
そうなると　何故出来ないの？という話し合いは　単なる拷問です。

だから私は　働かない夫に対してこう思ったのです。
結婚する時に　「健やかなる時も病める時もお互いに愛し続けますか？」と聞かれ神に「イエス」と誓いました。

この誓いを思い出して　私は「そうだ、今夫は羽を休めてるんだ、仕事を失い傷付いているんだ、だったら病める時くらい私が代わりになって大黒柱になってもいいや」と働きました。もちろん今の仕事ではなくパートですよ。

そうしたことの結果、私の苦労をいつか判ってくれたらいいと、頑張って仕事をしました。
・ ・・・・でも結果的に離婚をしました。
その時には　頑張って私が子供を育てたという自信が私の身に着いていました。
裕福ではないけれど、子供と3人くらいは何とか食べて行けるという実績が備わっていたので恐い物はありませんでした。

自分が弱いから　人を頼るのです。
人を頼って期待に添ってくれないから失望するのです。
でもそれは本当は自分への失望と同じです。

苦労をしているぷくさんには厳しい言葉かもしれませんが　ご主人とぷくさんは映し鏡。
相手に甘えている内は　本当の解決はありません。

結婚とは一人ひとりの自立した人間同士だじゃら出来ることで、どちらも独り立ちが出来ない者どうしは
共倒れになります。

せめてぷくさんだけでも松葉杖なしに立てるように　歩き出してください。
離婚はその後で　自然と結論が出るでしょう。
でもなるべく離婚はすすめませんよ。子供にとってはいいパパかもしれませんしね。
髪結いの亭主って言うのもいますからね。

パチンコも　ぷくさんの思っている「話し合い」から逃げたくて行っていることも、あるかもしれません。

私は過去の苦労が今のこの仕事にめぐり合わせてくれましたと思っています。
私の苦しみは、逆に今こうしてこの仕事で困った人を救うお仕事をさせてくれている幸せを感じます。
私の苦労は夫は判ってくれなかったけれど、多くのこれを読んでくれている人が理解してくれていると思っています。
ぷくさんの苦労はきっとお子様方は判ってくれますよ。無駄な苦労なんて無いんですよ。

頑張れ！

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回答日時：2010年3月 3日(水) 13:43 JST

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