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回答プロ: 松下 豊太郎
ご相談者:30代/女性
祖母は認知症で入院していましたが、今年の1月に老衰で亡くなりました。祖母は、郵便局の終身保険に加入していたと思われますが、私の母が受取人になっているとのことで、同居していた叔母といとこに保険のことを聞いてみたところ、そんなものはないと言われたそうです。祖母が入院していた病院の看護師が教えてくれましたが、具合のよくない祖母を病院から連れ出し、叔母が何かしてきたらしい・・・ということでした。もしかして、保険を解約させてきたのではないかと疑ってしまいます。郵便局には、祖母が年金を受けっていた口座もあります。母が知っている祖母の財産はそれだけですが、保険と預金がどうなってしまったのか、調べる方法を教えてください。叔母もいとこも、良心がないのではないかと、信じられない気持でいます。どうかよろしくお願いします。
30代/女性 | 日付:2010年3月 4日(木) 23:18 JST | 閲覧件数: 8,146
法的視点でご相談を整理分析すると次のようになります。
○事実確認:聞き伝え、推測ではなく「事実確認」しましょう。
(1)手順:相続人である証明をして、祖母死亡日現在で、郵便局の貯金や生命保険の口座確認、残高証明、また死亡日前1年程度の取引明細を請求しましょう。
(2)必要書類:祖母死亡記載の戸籍(除籍)謄本、「母」の戸籍謄本で「法定相続人」であると証明し、「母」の運転免許・パスポート・写真付住基カード等で、母本人である証明をします。
○事実確認に基づいて対策を検討する
認知症で判断能力がなければ「祖母」のした行為について、裁判で無効の申立も可能です。認知症の程度については、医療機関の診断書・意見書により判断することになります。
○対応策
(1)法定相続人である「母」が、直接事実確認の交渉をする選択肢、行政書士等専門家に相談し、同行してもらう選択肢、弁護士に一任(言葉は悪いですが丸投げ)する選択肢などがあります。
(2)費用対効果を考え、どうするかを判断し、行動を起こすところからスタートです。
(3)お金によってヒトが変わるという悲しい現実があります。叔母・従兄弟とは、確認した事実に基づき話し合う、このときは行政書士など法律家に立会いを依頼し、感情的な部分と法的な部分を切り分けてもらうようおすすめします。
(4)当事務所で対応可能な部分もありますが、地域的な事情を考慮すると地元の専門家を業界団体で紹介を受ける方が便利かもしれません。
福島県行政書士会 電話024-932-3870 http://www.gyosei.or.jp/unit/
福島県弁護士会 電話024-534-2334 http://business3.plala.or.jp/fba/index.html
いずれにせよスムースに現状が打開できますよう願っております。
回答日時:2010年3月 5日(金) 18:07 JST
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松下先生、さっそくのご回答、ありがとうございました。決してお金が欲しくてこのような質問をした訳ではありません。祖母は、老衰で亡くなりましたが、本当は延命治療をすれば、あと何年か生きられたそうです。でも、ご相談した叔母と従兄が子供である母に相談もなく、延命治療はしない・・・と同意書に署名したと知り、そんな叔母たちに財産をまで勝手にされては、母がかわいそうでたまりませんでした。
先生のアドバイスに従って、今後行動していきたいと思います。母も少し、救われたような感じでした。本当にありがとうございました。
| 30代/女性 | コメント投稿日:2010-03-05 |