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回答プロ:夫婦問題カウンセラー 村越 真里子
ご相談者:50代/女性
数年前の主人の不貞発覚から夫婦関係は崩れ、子供達が社会人になったのを機に三年間の単身赴任先から主人は戻らず主人は実家で母と暮らし別居が始まりました。一年間の別居後、弁護士に相談した結果婚姻費用調停を申し立てました。その際プライバシーの侵害を理由に逆きれした主人の離婚の意思は固く離婚調停を並行して申し立てられる可能性を調停員から言われました。不貞の証拠は隠し録音した自白程度しか残っていません。弁護士は私の年齢から考慮して婚姻費用をとり、別居を続けることも一案だといわれました。子供の大学費用を支払ったあとで私たちの共有財産は築25年のマンションのみ。田舎ですので売っても大した金額にはなりません。主人はそれは私に譲るが年金分割もその他の給付も無しと言っています。離婚してすっきりしたいのは山々ですが専業主婦が長く今後もパートの僅かな収入しか望めない私には経済的な不安が残ります。主人はできるだけ少ない給付で協議離婚をと考えているようですが婚姻費用を長期払い続けるくらいならとこのまま離婚調停裁判と主人が強行に出た場合離婚が認められる可能性は大きいでしょうか。浮気を認めた自白テープは息子達が隠し録りしてくれたものです。裁判になったらこれを証拠として出すようにと。
この程度の証拠では主人を有責配偶者とはできないのでしょうか。プライバシー侵害以外にも高齢な母と同居を私から申し出なかったとか、単身赴任の自分に思いやりが無かったとか後付けの離婚理由を並べたててきます。私には私で弁解はしたいところですが威圧的で聞く耳を持たない相手なので言葉を失います。
社会人一年生の息子達にはできるだけ迷惑をかけず生活をしていきたいと思うので、経済的なことはやはり大きいです。
50代/女性 | 日付:2010年3月19日(金) 19:07 JST | 閲覧件数: 5,519
dojidojiさん、子供さんの就職も決り、やっとdojidojiさん自身の人生が待っているはずでしたのに、随分と思いと違う事になったと思います。
こうして長年、ご苦労をされた方に、傷口に塩を塗るようなことで大変申し上げ難いのですが、dojidojiさんは
これまで解決とは真逆の方法ばかりを通って来ていたと言わざるを得ません。
なぜなら本当は誰しも離婚なんて望んでいません。
まして若い夫婦ならまだしも、人生の後半になり、やっとこれまでの苦労が報いられようとする時期に、
誰も年金もない、退職金も夫が独り占めするような人生は思い描いていなかったはずです。
それなのに、今起きている問題は、婚姻費用分担金?または年金分割?財産分与?
これ全てが、別居、もしくは離婚の話しです。
もうすでにdojidojiさんが実感されているように、離婚はイコールお金の話と言っても過言ではありません。
それを取り決める時には、実はもっと別の方法があったのですが、それはもう時、既に遅し・・・という感じです。
でも 何故それならば弁護士先生が婚姻費用分担金の段階に入っているので、このお金の話を詰めれば良いだけの事なのに、何故そうしないのか?という事ですよね。
実はここが皆、間違っている点なのです。
ここまで来て実は離婚をしても割が合わないという事が判ったから、離婚って馬鹿馬鹿しいという事です。
もちろん望みの金額を貰えたら、ここまで気持ちの離れた夫とはさっさと離婚してやるわという気持ちもあるかもしれませんが、実際の所、離婚をしてもそんなに貰える物もなく、先行きが不安なことだけが残ったという事で実はあなたの中に
離婚をしないという選択肢も再浮上してきたのではないかと思います。
そこで、ようく以前の事を思い出してください。
何でも、自分の考えが正しいと思っていませんでしたか?
何でも自分で解決できると思っていませんでしかた?
もちろん悩んで途方に暮れた事はあったと思いますが、最終的に自分で何とかしようという思いだったと思います。
そして世間の刷り込みもあるのですが、離婚イコール弁護士という、キャッチフレーズのような思い込みで
夫婦問題の行き着く果てというか 最終的に力になってくれるのが弁護士先生という決め付けがなかったでしょうか?
私は弁護士の先生にご相談されるのが良くないとは思いません。
しかし先生の活用の仕方という事を知っておいて、何でもかんでも弁護士先生へ・・・ということは
丸投げのような感じを受けるのです。
だから丸投げをする限り、全面的に信頼して、お任せすべきという気持ちになった段階で、初めて依頼するべきだと思うのです。
誰しもこんなことが人生で何度もあるわけでもないので、dojidojiさんにとっては初めての体験だったのでしょう。
でも、この年齢になったら、もう少し行き当たりばったりではなく、も少し本質を考えて欲しかったのです。
弁護士先生のお仕事は法的な部分での解決です。
だから離婚しようか、どうしようか?という事より、できれば決めてから来てくださいという事です。
特に夫婦関係修復というのは調停上での名目としてはあっても、実際は夫婦の仲直りなんてお手伝いをしてはくれません。
やはり、ぶっちゃけてしまいますと、「離婚する」と決めてから相談するのが弁護士先生のお仕事だと思って下さい。
(何でもかんでも弁護士先生という刷り込みはdojidojiさんのせいではありませんが・・・・)
その上で、財産分与を決めて離婚をするのですが、この財産分与を少しでも多く貰いやすくするという事が、実はdojidojiさんのそれまでにやっておく作業なのです。
私は離婚するしないは、どちらでもいいと思うのです。
でも万が一、そうなった場合、この財産分与は万一離婚になった時のために沢山確保しておきなさいと、いう方法が大切だと考えています。
その上で離婚はしない方法を最大限努力する方法をアドバイスいたします。
そして、夫婦生活を送っておけば、万一離婚問題が起きても安心して戦えるのです。
ここまで、読めば、じゃ、その方法を教えて・・・・・という気持ちが湧いたと思いますが、これが時、既に遅しというのが
ここなのです。
何も準備しないまま、離婚問題に直面してしまった後で、もう出来る事は殆どありません。
だから、弁護士先生が言うように、「離婚をしないでいるのもいい」という消極的解決法になるのだと思います。
物事には色々なタイミングという物があります。
そのタイミングを逃してから、やはりチャンスが欲しいと望むことは、無理難題という事に等しいです。
本当に厳しい事を言いますが、私はこのような夫婦の問題を息子さんに相談される母親は好きではありません。
仮面夫婦は良くないけれど、子供には夫婦の実態を見せていい事なんて何もありません。
せめて父子の間だけでも取り繕っておけば ご主人だって子供さんと一杯飲もうかという、家での居場所が出来ます。
だからご主人の欠点や不貞は息子さんには最後まで隠しておいて上げて欲しかった。
そうすればご主人も帰ってくる場所もあったけれど、母子家族、総動員でお父さんの事を憎めば、ご主人だって
息子に古いマンションを分けてあげるくらいしか、気持ちが湧かないのです。
そして何よりも、これから息子さんは、恋をして結婚もします。
そんな中、こんなに根から葉まで、見せてしまうと結婚生活に希望も持てなくなるのです。
そして自分にも父親の血が半分は流れている事への嫌悪感で、自信を喪失します。
こうした事を考えずに、「苦しかったから・・・」という理由で子供を味方につけてしまうという事は、
ご主人が「敵」というポジションになります。
しっかり相手を「敵」ししてしまってから、思いやり予算・・・じゃなかった、おもいやり財産を沢山欲しいと言っても
それは無理だと思いませんか?
実はこうして息子さんとスクラムを組んでご主人をやりこめる場合、母親は息子を「お兄ちゃんは何でも知っていてくれる」と
「お兄ちゃん、お兄ちゃん」と呼び、頼ります。
私は息子さんを頼る事は余り好きではないと書きましたが、どういうわけか子供が大きくなれば、こうした依存する母親は
息子を頼ります。
つまり、若い頃はご主人を頼っていたのです。
しかし、いつしか頼れなくなったら、今度は息子に相談するのです。
ここでは息子に迷惑を掛けたくないというように書かれていますが、実はもう、その前に頼ってしまっているという
生き方が現われています。
そうです、若いときはご主人を頼り、信頼関係を失ったら、今度は息子さんを頼り、そして今度は弁護士先生を頼り、
結局弁護士先生では望みを叶えてくれそうにないと、私のようなカウンセラーを頼り・・・・・・
結局、頼りっぱなしの人生です。
こういう人は離婚をしては生きていけません。
ご主人の収入がなくては生きてはいけません。
実も蓋もない言い方ですが、離婚は自立です。
自立は自活です。もっと言えば自活は働く事です。
働く事ができなければ、養ってくれる人にお願いするしかないのです。
それなのに、その養ってくれる人を追い詰めて、自分の家に帰っても居場所がないという
「敵(かたき)」という間柄になってから、その敵から、何とか施しを受けたいというのが、ムシがいいという事です。
もちろん、私はこうなる原因はご主人の不貞です。
その不貞したご主人に諸悪の根源があるという事を知りながら、あえて私はdojidojiさんに意地悪を言っています。
でも、物の道理という事で言うと、憎っき相手から、お金を沢山貰おうと思えば離婚をしていようが、いまいが
それなりのテクニックが必要なのです。
何でも、体当たりで、上手く行くと考えるのはやや短絡的です。
ましてご主人は愛人がいたのです、(今も?)
離婚をすればその人と、生活するのに、年金は沢山欲しいはずです。
子供も味方に付け、自分を憎む妻に沢山お金を渡している場合じゃないですよ。
そりゃ、「親と同居を嫌がった」とか「優しくなかった」などと、「取って着けた理由」で攻撃をしてきますよ。
要するにdojidojiさんが良かれと思ってしたことが何も効果がないどころか、全て判断が後手後手に回り
要は判断ミスとさえ思ってほしいのです。
もっと言えばなんでも自分が一番正しいと思っていることは、このような間違いを起こします。
自分すべて正しいとは思わなかったとしても、仕方がなかった・・・・と言うdojidojiさんの声は聞こえてきますよ。
でもこの自分の行いがアダになったと本気で気付いて頂けるのであれば、まだましですが、この期に及んで
まだ、何かもっと都合のいい意見を聞きたいなんて、カウンセラーの私を頼るだけでは絶望的です。
夫の不貞に苦しんだ事はようく判ります。
でも、相手を敵視するだけでは、脳がありません。
こんなことは どれだけ水面下で準備が出来るかどうかで勝負は決まります。
でも、自分のこれまでの方法が本当に正しいと思われるのでしたら、このまま、弁護士先生を信頼して、全てお任せすれば調停から裁判に進み適度な所に着地するでしょう。
しかし
【婚姻費用を長期払い続けるくらいならとこのまま離婚調停裁判と主人が強行に出た場合離婚が認められる可能性は大きいでしょうか。】
と、ここで出てきている言葉、婚姻費用、離婚調停裁判・・・・・これすべて法律用語です。
一カウンセラーの私がこうしたことは解答してはならないという規則がありますが、逆にこの法律的な心配は何故
法律家の弁護士先生に問われないのでしょうか?
それは法律的なことだけの判断をされてしまうと、とても不利になるという事ではないですか?
と、いう事は 法律だけで物度を決めてしまうと、dojidojiさんのこれまでの苦労が水の泡になってしまうという恐れからではないですか?
こうして今、当方へ相談を寄せて頂いたという事は これではいけないと思われたから、という事でしたら、駄目元でも頑張ってみるしかないでしょう。
何もdojidojiさんだけが悪いとは言っていません。
苦しまれたdojidojiさんに、厳しい事を申し上げた事は本当にお詫びいたします。
しかし、色んな方法や順番は間違っていたという事は事実です。
まして息子さんに父親の不貞の告白を盗み撮り(録音)させたという事は、あまりにも息子さんが不幸です。
ここに本気で気付いていただけるのであれば、まだチャンスはあるかもしれません。
こうした相談をお受けしながら矛盾しますが、サイト上のメール相談で解決すると思われる程度の問題でしたら、
既に解決できていたと思います。正直申しまして、本当はもっと個人的にご相談を受けるべき真剣な問題だと思います。
出来ましたら過去、私が回答した「夫から夫婦関係調整申し立て(2010年3月16日(火) 11:26)」の事例をお読み下さい。
https://www.nayamijiten.com/faq/index.php/20100310175352690
物事には行き当たりばったりで無計画にされることが如何に危険であるかという事が書いてありますのでこれを参考にし、、
真剣に、チャンスを探してみるのであればご連絡下さい。
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振り替え ゆう貯銀行 14180 - 94982671
口座名 トクテイヒエイリカツドウホウジン リコンカウンセラピー
回答日時:2010年3月20日(土) 19:51 JST
・お礼はご本人のみ投稿可能です。
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ご解答感謝いたします。確かにおっしゃるとおり私はいくつかの判断ミスをしたようです。
相談の書面には書ききれないさまざまな事情はありますが子供を巻き込んだことは
恥いることだと深く反省します。たとえ成人したといえ息子たちには大切な父親であるはず。
父親を憎んでいい事は何もありません。ずっと隠し続けて耐えてきましたが、甘えがあったのでしょう。取り返しのつかないことをしてしまったこと指摘されるまでもなく私自身も気がついておりました。
最愛の息子達を大きく傷つけてしまいました。愚かな母親です。父親だけでなく母親の私さえ心の奥で憎しみを感じているかもしれません。
不貞の問題は確かに大きなきっかけでした。でもそれ以前に私たち夫婦にはずっとかかえてきた
問題がありました。子供がいたことで二人ともそのことに蓋をしてきただけです。
息子達が巣立ったときにこうなることはどこかでわかっていたのです。
主人に依存し自立の道をしっかり考えもせずきた私に天罰が下ったということかも知れません。
おっしゃるとおり、修復はもはや時遅しです。
弁護士の先生の言われる婚姻費用を貰い続けるという消極的な解決法は私の望むところではありません。これからは時間はかかるかもしれませんが離婚にむけ話を進めていくことになると思います。せめて今後は息子達に笑われないようにこれでよかったと思える人生を歩いていきたいと思います。
厳しいご意見心より感謝いたします。
| 50代/女性 | コメント投稿日:2010-03-22 |