話すことに固執しないで、まずは場の空気を共有することから始めてみてはどうでしょう。

心理カウンセラー 大塚　悦子

こんにちは。真奈美さん。
海外に留学中とのこと。言語だけでなく、文化や生活習慣の違う人々との生活は、慣れるまで相当な時間がかかるものだろうと思います。
勇気を持ってよく行かれましたね（＾＾）
まずはその一歩に敬意を表します。
最初は孤立していた留学生活も、仲間に入れてくれる親切な友人が出来たとのこと。
でもやっと出来たお友達に近づくことも、並んで歩くことも、目を合わせることも出来ず、愛想をつかされそうで怖い・・・
ご相談は、彼らと話せるようになりたい。どうすれば話せるようになるのかということでした。
私も、真奈美さんが笑顔で彼らと楽しく一緒に過ごせるようになってもらいたい！！！
掲示板で色々ご覧になって‘徐々に慣れていくしかない’という結論に達したようですが、確かにそれも一理あります。
でも真奈美さんの場合は‘慣れる’‘慣れない’の前に

男性が怖い
彼らに愛想をつかされるのが怖い
彼らが離れていくのが怖い

とにかくこの『怖い』を払拭しなければ変わらないように感じました。
ご相談のメールにあった中学時代の‘不良男子に対しての恐怖心’は
確かに真奈美さんの大きな心の傷になっていそうですね。
『怖い』『怖い』『怖い』と怯えて縮こまっている中学時代の真奈美さんが
今の真奈美さんに助けを求めている…でも助けてもらえなくて行き場を失っている。
私達の行う療法の理論ではそう考えて、恐怖で縮こまっている真奈美さんを迎えに行きます。
実際のカウンセリングは行えませんが、ご自身でちょっとやってみてもらいたいのです。

目を瞑って、中学時代の不良に怯える真奈美さんをもう一度感じてみて。
彼女を自分の前に置いて、しっかり抱きしめてあげてください。
『怖いね。大丈夫。私がついてるよ。』そう声をかけてあげながら
思い出せる不良中学生、見て見ぬフリをした同級生、助けてくれなかった大人達、
とにかく思い出せる限りの真奈美さんを脅かした人達をぶっ飛ばして吹っ飛ばすのです。
大丈夫、どんなに恐ろしく感じた不良も中学生です。２～３年前まで小学生です！
同じ中学生の真奈美さんには恐ろしくても、今の真奈美さんにとってはまるで子供のはず。
そして全て飛ばして誰もいなくなった中、もう一度中学生の真奈美さんに
『怖かったね。大丈夫。私がついてるよ。』と、気持ちが落ち着くまで抱きしめてあげてください。
中学生の真奈美さんの表情がフッと和らいだように見届けられたら成功！
これを毎晩寝る前に、しばらく続けてみることをおすすめします。

そしてもうひとつの『怖い』彼らに愛想をつかされるのが怖い・・・という思いですが、
メールを拝読して、彼らはあなたが楽しくオシャベリ出来る、出来ないとは
関係なしに、あなたの人柄で一緒にいるのだと思います。
楽しくオシャベリしたいだけなら、２ヶ月も一緒にいませんよ。
あなたが彼らにどれ程感謝しているか、
言葉以外のところでちゃんと伝わっている気もするのですが、
心配なら、手紙にして渡してみてはどうですか？
落ち着いて、ちゃんと辞書を引きながら、文法を確認しながら
感謝の気持ちを文章にして、何も畏まった形にしなくても、
ノートの切れ端に綴って可愛く折りたたんで渡してみるとか（＾＾）
まずはそれを伝えるだけでも、あなたの心は少し楽になるんじゃないかしら。
『楽しくオシャベリ』は心が萎縮している状態ではどう頑張っても難しいです。
話したい・・・また話せなかった・・・では落ち込む一方、
まずは場の空気を共有することから始めてみて、
一緒に笑ったり、一緒に怒ったり、一緒に悲しんだり、
話さなくても、一緒に過ごすとはそういうこと。
一緒に過ごしたい・・・今日も一緒に過ごせた♪
そこから始めてみてはどうでしょう。

回答日時：2010年5月 9日(日) 11:49 JST

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