同じ苦労をするなら、効果的な努力を・・・・。

夫婦問題カウンセラー 村越 真里子

少し昔は、夫が浮気をして、妻が私の所へ、相談に来られるという事が大半でした。
しかし、最近は妻が浮気をしています、と夫からの相談も半端な数ではありません。
でも世の中は、妻で有る女性の相談には同情的ですが、男性がそもそも、他人に相談するという事を
弱虫扱いのような所も有り、簡単に相談は出来ない為、問題が深刻化してから、初めて、当方のようなところの門を叩くという事になります。
少し意地悪な言い方をしますと、女性は家庭の恥じすらも相談し、同情されて安堵するという部分が有ります。
それに対し男性は、誰彼に泣き言は言えませんし、出来れば自分の手で解決したいと思います。
しかし、これが災いする事があるのです。

今は、こうした不倫をやめさせる方法というハウツー本や、インターネット上の情報を頼りにします。
当然、私を知っていただいたのも、こうしたサイトだと思います。
でも女性は同じこういう情報を求めたとしても、１から１０まで、聞いてきます。
つまり、インターネット上の解決法などというのは、オーソドックスな、とてもスムーズに問題なく進むことを想定して書かれてあります。だから女性の場合は応用が利かず、「果たして自分の家庭にはこの解決方法が合うのかどうか」で相談に来られるのです。
だから、他人が書いた情報は、所詮他人事で、自分の事のように、丸々鵜呑みにはしません。
でも男性の場合は、なるべく外には漏らさず、自分の中だけで解決しようとするので、世間の情報を鵜呑みにし
実行するのです。
私から言わせると、この時点から間違いだと思っています。
掲示板などでも、不貞の相手に覚書を書かせて成功しました・・・・
ボイスレコーダーで相手が謝罪するところを録音しました・・・・・・・
確かに、こうして成功した例が沢山飛び交っています。
しかし、その影に埋もれる、数え切れない失敗例・・・・・・
これはわざわざ、掲示板には投稿しません。
つまり、よくギャンブルする男性は、「競馬でウン拾万円勝った」という人がいますが、
何年も負け越している事や、実際それまでにつぎ込んだ金額などは、言いません。
だから掲示板や、その他の情報は、いい事しか書かれてありません。
私はそんなに簡単なことではないと思っているのに、世間には、「簡単解決法」などというマニュアル本が横行に
鵜呑みにする方が多くいる事に危険性を感じています。
しかし、こうした情報を鵜呑みにした事も陰陽さんの判断力ですし、
これを実行し、失敗に終った事も陰陽さんの力の結果という事になります。

私はこういう相談を受けるに付け、この悩み辞典でも口を酸っぱくして言ってきたことがあります。
「自己流で素人判断で、やりつくし、ごちゃごちゃにしたあと、相談されても、手の施しようがない。
それなら、せめて１回目のつまづきの時に、相談に来てくれなかったか？」
この事をいつも言っています。
私は陰陽さんでなくても、誰でも、「こんな事、人に相談する事じゃない」と心の中で思っているのは解っています。
しかし、それならば、今こうして、相談されるのは何故でしょうか？
やはり困った時は人に相談する必要性を感じたからでしょう？
だったら、どうせ相談するには、やはり早い目が効果的だという私の意見もお汲み取り下さい。

と、いう事で、もうここまで、やりつくした後は、解決の可能性は少ないという覚悟をお持ち下さい。

例を出しますと、例えばここに、田んぼがあったとします。
その田んぼの稲は、毎年すずめの被害に遭い、今年こそはスズメ退治に乗り出そうという事です。
この農家の主は陰陽さんで、今年は陰陽さんが、銃を持って待ち構えているとします。

もちろんその前に銃はどんな物かもよく知っていて、その銃の使用書のマニュアル本は読んで知っているのです。

しかし、残念ながら、陰陽さんは実際の銃は撃ったことがありません。
つまり、銃を撃つのは初めてなのです。
しかも、銃はうまく撃つ為の方法は書いてあっても、外した事は想定してありません。

でも、陰陽さんは書かれた通りに、スズメに銃を向けて撃ったのです。
そして案の定、「マニュアルどおり撃った」という物の、腕がない為、外してしまう訳です。
スズメも、馬鹿ではありません。
銃を持った猟師には用心しますから　田んぼに猟師が入ってきた事は気配で感じます。
そしてへたくそ（失礼！）な腕で、やたらめっぽう、撃って外すと、それは何なる空気銃です。

スズメも銃弾の来る方向は読めるようになりますし、ドンドン避けるのが上手になりますし、
二度とその田んぼには寄り付かなくなるだけです。

下手な鉄砲、数、撃ちゃあたる・・・・と言いますが、数を撃って当らなければ、「逃げ切られた」という事に過ぎません。

いいですか？ここでお判りいただきたいのは　逃げたスズメが二度と寄り付かなくなったというのは、
不動の田んぼの場合の例え話です。
この田んぼが動く物である場合や、つまりデートという事に例えると、別の場所で、デートすれば済むのです。

ではこの問題点はどこにあるでしょう？
鉄砲のマニュアルは読んでも、腕がない為、弾が当らないのです。
当らない鉄砲をやたら、撃っても、スズメは「音」に驚き、逃げ散らかすだけです。

要するに弾は、スズメを射止めないと、死なないのです。
生かしておく限り、いつまでも、手を変え、品を変え、悪さはしますよ。

空砲を撃てば撃つほど、弾を避ける技を身に付け、逃げ上手になるでしょう。

意地悪な言い方に聞こえたらごめんなさい。

陰陽さんが何度も、外す為に、相手は陰陽さんの腕を読んでしまい、避ける腕を上げさせた事になるのです。
こうなれば、もう陰陽さんの手の内を読まれているというか、舐められています。
その上で、妻に知られたら、困るとか、言っている場合じゃ在りません。

相手の男性と奥様のチームワークはとても固いです。
それに引き換え、相手の男性を信じて、約束を取り付けました・・・・何て事は、お粗末過ぎます。

だって陰陽さんと相手男性とは、これまで何のお付き合いもないですし、本当は敵同士なのですよ。

その敵の男性が、自分の仕事の継続の為とは言え、陰陽さんに忠実なはずがありません。

付き合いをやめさせる約束・・・・
そして約束を破った時の約束・・・・・

ここを交わした点までは、合格です。
しかし、その約束をやはり守らなかった・・・・・

でも、その時に裁判も辞さない、会社にも言うといいながら、妻の事も考えやはり言わないとなると、
単なる脅かしであって、結局何も出来ないじゃないかというように思われているのです。

これでは、撃った弾が、単なる空砲にしかならないという事です。

こうして考えてみると、これまでご自身のされてきたこと交渉が、如何に間違った方法だったかという事です。

大変残念ですが、もう少し、早い目に御相談いただきたかった。
そうすれば、もう少し、効果的な設計図を書いて、実地訓練？や相手とのやり取りのシュミレーション、つまりロールプレインまでする必要があった事ですから、少なくとも、ここまで簡単には考えなかったと思います。

要は陰陽さんのやってきた事は、勢い余って、相手に思いをぶつけただけです。
これは問題解決とは言いません。

そしてそれすらも、舐められて、最後は妻にも内緒にしてくれとは、話し合いではなく「懇願」です。

こうして懇願する時点で、どちらが優位な立ち位置かは、判るでしょう。

でも、もう終ってしまった事は、ぶちぶち言っても始まりませんから、やめておくにして、
今から、出来る事は、せめて立ち位置を変えましょう。

こんなことを言われたら困るとか、訴える側の腰が引けていたら勝ち目はありません。
何と言っても、被害にあった夫なのですから、この立場を活かしましょう。

ＤＶと同じで、報復されるのを恐れていては　何も出来ません。
妻に言わないでくれというのは、こちらが下出に出ている証拠です。
言わないでくれというより、言わせなくする・・・・・・この心構えで立ち向かうべきです。

ところで、話は変りますが、女性はそもそも、男性と違って、いくらパートに働き出したからといっても
複数を一度に愛する生き物では在りません。

むしろ他の男性に目移りしている段階で、夫という存在が心のポケットから出て行って、空洞になっているから
他の男性が入り込む隙間が出来ているのです。

だからその男性を排除しても、奥様の心の中の空洞は空きのままです。
と、なると今の男性を排除する問題と、陰陽さんが奥様と修復できるかの問題は別なのです。
男性さえいなくなれば夫婦が仲良くなれるとは思いませんし、奥様が家庭へ帰還しても、ご主人が同じであれば
また、問題が発生します。男性がいなくなれば解決する問題では無さそうです。

だから、陰陽さんは男性の排除という事と、奥様と上手く関係作りをする事を同時にやっていかないといけない作業なのです。

夫婦修復と一口に言っても、大事業です。

無茶苦茶な空砲か、気が狂いそうな我慢かという質問に、極端すぎる決め付けを感じます。そんな単純な物でもありませんが、今までは少し簡単に考えすぎていたという事が、この問題解決を余計に難しくしたと言えます。

どうか、本気で何とかしたいと思うのであれば、メールではなく一度、お会いしてお話しする必要を感じます。
出来ましたら、直接、お会いしましょう。

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回答日時：2010年5月12日(水) 13:16 JST

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